古キョン/消えない明日
雪の話。短いです。
致してないけどベットの中。。。
- 消えない明日 -
「雪、降ってますよ?」
部屋は暗く静まり返っている。
共に布団に入ったのは2時間程前。
息も規則正しくゆっくりなリズムだったので、
てっきり僕は彼が寝ていると思って小声で教えたのに「だからか・・・」と、返事が返って来た。
驚いたけど、抱きしめた手を緩めて顔を覗き込んだりはしなかった。
逆に彼が普段の態度を忘れてしまったみたいに、甘えるように身を寄せてきた。
「起きてたんですか」
「眠りが浅かったんだ」
睡眠が浅く、急に意識が浮上したというような言葉ではなかった。
ハッキリとした言い方に、そうですねっと返事をした。
「明日、積もってますかね?」
僕の問いに、そうだなっと曖昧な答えが返ってきた。
背に回された手がゆるりと背を撫でてくれた。
心地よさに目を閉じて彼の髪の匂いをかいだ。
夕食から一緒に過ごしているので彼の髪の毛も自分と同じシャンプーの匂いだ。
そう考えると嬉しくなって、同時に安心した。
「何やってるんだ、気持ち悪いな」
文句を言うくせに彼は僕の胸に頭をこすりつけてきた。
抱きしめてるから顔が見えてないのを良い事に顔が思い切り緩んだ。
「おい、お前がだらしない顔してる事は、ゆうに想像出来るぞ、バカたれ」
「おや、あなたには頭にも目が有るとはしりませんでした」
「バカ言うな」
ふんっと鼻から吐かれた息が胸を熱くする。
外は相変わらず大きな雪が降り積もっていく。
窓の外の景色は白くなり、消えてしまいそうだ。
明日なんか消えちゃいそうだなっと思うのと同時に服を引っ張られた。
「どうしましたか?」
「明日、雪が積もったら大事な仕事があるから早く寝ろ」
「仕事ですか?」
何かあったかなっと頭を回しても、予定なんて何も出てこなかった。
「お前には明日、雪だるまを作る仕事が有るんだからな」
妹が喜ぶっと続く言葉に笑って、わかりましたと目をつぶった。
end.
キョンくんの兄妹は仲がいいよね。
致してないけどベットの中。。。
- 消えない明日 -
「雪、降ってますよ?」
部屋は暗く静まり返っている。
共に布団に入ったのは2時間程前。
息も規則正しくゆっくりなリズムだったので、
てっきり僕は彼が寝ていると思って小声で教えたのに「だからか・・・」と、返事が返って来た。
驚いたけど、抱きしめた手を緩めて顔を覗き込んだりはしなかった。
逆に彼が普段の態度を忘れてしまったみたいに、甘えるように身を寄せてきた。
「起きてたんですか」
「眠りが浅かったんだ」
睡眠が浅く、急に意識が浮上したというような言葉ではなかった。
ハッキリとした言い方に、そうですねっと返事をした。
「明日、積もってますかね?」
僕の問いに、そうだなっと曖昧な答えが返ってきた。
背に回された手がゆるりと背を撫でてくれた。
心地よさに目を閉じて彼の髪の匂いをかいだ。
夕食から一緒に過ごしているので彼の髪の毛も自分と同じシャンプーの匂いだ。
そう考えると嬉しくなって、同時に安心した。
「何やってるんだ、気持ち悪いな」
文句を言うくせに彼は僕の胸に頭をこすりつけてきた。
抱きしめてるから顔が見えてないのを良い事に顔が思い切り緩んだ。
「おい、お前がだらしない顔してる事は、ゆうに想像出来るぞ、バカたれ」
「おや、あなたには頭にも目が有るとはしりませんでした」
「バカ言うな」
ふんっと鼻から吐かれた息が胸を熱くする。
外は相変わらず大きな雪が降り積もっていく。
窓の外の景色は白くなり、消えてしまいそうだ。
明日なんか消えちゃいそうだなっと思うのと同時に服を引っ張られた。
「どうしましたか?」
「明日、雪が積もったら大事な仕事があるから早く寝ろ」
「仕事ですか?」
何かあったかなっと頭を回しても、予定なんて何も出てこなかった。
「お前には明日、雪だるまを作る仕事が有るんだからな」
妹が喜ぶっと続く言葉に笑って、わかりましたと目をつぶった。
end.
キョンくんの兄妹は仲がいいよね。
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