古キョン/中途半端な僕ら
放課後にだらだらとしてる古キョン話。
うちの古泉くんは基本、ハルヒを中心に物事を考えちゃう子なのです;;
高校に屋上なんて無かったな・・・。
- 中途半端な僕ら -
放課後の音がする。
運動部のかけ声、楽器の音に話し声、ざわざわと波起つ話し声。
屋上を滑るように風が吹いた。
俺はだらしなく寝転び、空を見上げていた。
眩しさに腕で光を遮った。
冬の晴れの日。乾燥した空気が頬に刺さる。
「お疲れですか?」と、不意に上から声が降ってきた。
俺は見もしないで横向きに寝返りを打った。
「無視しないでください」
故意的に無視をするのでなく、応答をしたくなくて向きを変えたのをわかって欲しい。
気配で俺の頭上に位置する古泉がしゃがみ込んだのがわかった。
見つめる視線を感じ、続いて短い前髪がサラリと撫でられた。
「昨日、髪切ったんですか?」
目を開けてチラリと見ると古泉の手が見えた。
節ばって細い指の間を抜けるように太陽の光が零れる。
何も返事をしないでいると古泉は再度、俺の髪の毛を撫でた。
緩く柔らかな手つきで。
「いつまで待っても、あなたが来ないから凉宮さんが怒ってましたよ」
そうか、と声にださずに。もう一度上向きに寝返った。
「あなたがいないと始まりませんよ」
何がとか思ったが何も言わなかった。
「何か、話してくださいよ」
「古泉、お前は俺を探しに来たくせにココで時間を潰していていいのか?」
「おや、鋭い指摘ですね」
くすくすと降ってくる笑い声と日の光は暖かい。
手はまだ、髪をといでくる。
「まだ僕はあなたを探してるって事にしとけば大丈夫です、誰も見てないんですから」
目を開けると、内緒ですよっと口元に人差し指を立てた古泉が見えた。
なんなんだ、その態度は、気色悪い。
そういうのが許されるのは、女子と小さい子供だけだ。高校生だし男だし、範囲外だ。
「ハルヒが怒ってるんじゃないのか?」
「凉宮さんより今はあなたの側にいたいんです」
「いつものハルヒ信者なお前はどうしたんだ?」
「身を潜めています、今の僕はあなたとこうしてひなたぼっこしたい僕なんです」
「都合のいい考えだこと・・・・」
「凉宮さんの事を差し置いてしまうほど、あなたが好きなんです」
「寝言は寝て言え」と、俺は寝返りを打った。
end.
うちの古泉くんは基本、ハルヒを中心に物事を考えちゃう子なのです;;
高校に屋上なんて無かったな・・・。
- 中途半端な僕ら -
放課後の音がする。
運動部のかけ声、楽器の音に話し声、ざわざわと波起つ話し声。
屋上を滑るように風が吹いた。
俺はだらしなく寝転び、空を見上げていた。
眩しさに腕で光を遮った。
冬の晴れの日。乾燥した空気が頬に刺さる。
「お疲れですか?」と、不意に上から声が降ってきた。
俺は見もしないで横向きに寝返りを打った。
「無視しないでください」
故意的に無視をするのでなく、応答をしたくなくて向きを変えたのをわかって欲しい。
気配で俺の頭上に位置する古泉がしゃがみ込んだのがわかった。
見つめる視線を感じ、続いて短い前髪がサラリと撫でられた。
「昨日、髪切ったんですか?」
目を開けてチラリと見ると古泉の手が見えた。
節ばって細い指の間を抜けるように太陽の光が零れる。
何も返事をしないでいると古泉は再度、俺の髪の毛を撫でた。
緩く柔らかな手つきで。
「いつまで待っても、あなたが来ないから凉宮さんが怒ってましたよ」
そうか、と声にださずに。もう一度上向きに寝返った。
「あなたがいないと始まりませんよ」
何がとか思ったが何も言わなかった。
「何か、話してくださいよ」
「古泉、お前は俺を探しに来たくせにココで時間を潰していていいのか?」
「おや、鋭い指摘ですね」
くすくすと降ってくる笑い声と日の光は暖かい。
手はまだ、髪をといでくる。
「まだ僕はあなたを探してるって事にしとけば大丈夫です、誰も見てないんですから」
目を開けると、内緒ですよっと口元に人差し指を立てた古泉が見えた。
なんなんだ、その態度は、気色悪い。
そういうのが許されるのは、女子と小さい子供だけだ。高校生だし男だし、範囲外だ。
「ハルヒが怒ってるんじゃないのか?」
「凉宮さんより今はあなたの側にいたいんです」
「いつものハルヒ信者なお前はどうしたんだ?」
「身を潜めています、今の僕はあなたとこうしてひなたぼっこしたい僕なんです」
「都合のいい考えだこと・・・・」
「凉宮さんの事を差し置いてしまうほど、あなたが好きなんです」
「寝言は寝て言え」と、俺は寝返りを打った。
end.
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