跡日/勉強の時間です
パロディです。
日吉くんが大学2年生(文系)で跡部さんが高校一年生です。
別人OKの方どうぞ。年齢が逆転してて言い回しとかが酷く別人;;
苦手な方はスルーしてくださいね。
ぐだぐだの、見切り発車です;;
- 勉強の時間です -
「跡部くんさ、頭イイらしいな?」
勉強机に男二人が並んで一つの教科書を互いに覗き込んでいる。
俺は優等生っぽく「はい」っと返事をした。
同級生が見たら変に思うかもしれないけど、俺はこの人に良く見られたい。
「なんか、嫌味を感じないな」っと少し笑った顔。
初めは彼も緊張していたけど、家庭教師を始めてから4ヶ月が経つ。
出会いは街頭。
手渡されたコピー用紙に「家庭教師」の文字。
紙面から目を離さず、へぇ、カテキョって町中でチラシ配るんだと感心した。
「どうですか?」っと声をかけられて改めて目の前の人を見た。
彼は黄土色の半透明のフレームのメガネをかけてた。
色素の薄い髪の毛がサラリと揺れたのを見た。
女じゃないのに何故かドキリと胸を打って、手に持っていたチラシがクシャリと音をたてる。
「あなたが、教えてくれんの?」
「俺以外も居るから好きな人を選ぶと良い、詳しくは裏面」
マジマジと顔を見てしまって返事が遅れる。
「良かったら、ね。氷帝くん?」
メガネを押し上げ彼は次の人にチラシを手渡した。
その時の俺の格好は制服だった。
頬杖をして、手元を見ている日吉さんの横顔を盗み見た。
「頭良いの嫌か?」
「そんなことないけど、俺なんか要るのか・・・・って、家庭教師がそんな事言っちゃ駄目だな」
キュッと赤のペンが高い音をたてた。紙の上には丸が増えていく。
「飲み込みが早いから嬉しい」
「そう・・・・日吉さんは」
好きな女性のタイプを聞こうとして、自分が彼の選択枝にも立てない事を痛感した。
「俺が、何?」
「いえ、恋人とか居るんですか?」
聞いてしまってからどうしようもなくなった、なんで聞いてしまったんだ。
バカだなっと自分を嘲笑う事も出来ず、でも、やはり気になって、その事しか頭が回らなくなった。
「恋人、居ない。跡部くんはモテそうだね」
言って答え合わせの終わったプリントを渡される。全て丸が付いている。
彼の答えにホッと息をついた。
「なに、飽きた?今日は少し早いけど終わろうか」
そうだなっと伸びをして席を立った。ベットの端に腰を下ろした。
「・・・一つ教えて欲しいことが有るんだ」
鞄に道具とノートを仕舞い始めた日吉さんの背中に話かける。
振り返り、俺の方を見た彼の手を掴む。
え?っと手の方に目をやった隙を狙って、コチラに引き寄せた。
急な事に体勢を崩した彼が倒れたのですかさず逃げられないように顔の横に手をついた。
ズレたメガネに自分が写り込んでいる。
驚いた瞳が俺を見てる、こんな事しても駄目なのはわかってるのに。
「好きだ」
日吉さんは何も答えず俺の部屋を出ていった。
あれから、一週間。今日は家庭教師の日。
でも、家に帰る気になれなくてダラダラと街を歩いた。
時計の針が、家庭教師の時間を過ぎたのを確認して家路に付いた。
だって、あの告白は自分でも突然だったけど、本気だったから何か答えて欲しかった。
今まで、欲しい物は手に入ったのに、彼は手に入らない。
はぁっとため息をついた。11月も後半、冷えた空気がまとわりついてより気分が重くなる。
「おい」
「・・・・」
突然、声をかけられた。でも、見なくてもわかる。
会いたいけど、会いたくない人。
「なんでサボった」
「そういう気分だった」
「気分で習い事サボるのか?」
言われて声の方を見ると、腕を組んで立っている日吉さんはとても軽装で上着もマフラーもしてなかった。
心配して探しにきてくれたのだろうか。
「・・・ごめん、次は行く」
「あぁ。俺は真面目なヤツが好きなんだ」
「え?」
日吉さんの伏せられた顔を覗き込んもうとすると「次はサボるなよ」っと逃げてった。
向かう先は俺の家。
家庭教師に教えて欲しい事があるんだ。家に着いたら聞いてみよう。
「好きな人居る?」って。
end.
オチが微妙です。
でも、この設定おいしいと思うんですが、駄目ですか?
良かったらまた続編かなにか書きたい。
日吉くんが大学2年生(文系)で跡部さんが高校一年生です。
別人OKの方どうぞ。年齢が逆転してて言い回しとかが酷く別人;;
苦手な方はスルーしてくださいね。
ぐだぐだの、見切り発車です;;
- 勉強の時間です -
「跡部くんさ、頭イイらしいな?」
勉強机に男二人が並んで一つの教科書を互いに覗き込んでいる。
俺は優等生っぽく「はい」っと返事をした。
同級生が見たら変に思うかもしれないけど、俺はこの人に良く見られたい。
「なんか、嫌味を感じないな」っと少し笑った顔。
初めは彼も緊張していたけど、家庭教師を始めてから4ヶ月が経つ。
出会いは街頭。
手渡されたコピー用紙に「家庭教師」の文字。
紙面から目を離さず、へぇ、カテキョって町中でチラシ配るんだと感心した。
「どうですか?」っと声をかけられて改めて目の前の人を見た。
彼は黄土色の半透明のフレームのメガネをかけてた。
色素の薄い髪の毛がサラリと揺れたのを見た。
女じゃないのに何故かドキリと胸を打って、手に持っていたチラシがクシャリと音をたてる。
「あなたが、教えてくれんの?」
「俺以外も居るから好きな人を選ぶと良い、詳しくは裏面」
マジマジと顔を見てしまって返事が遅れる。
「良かったら、ね。氷帝くん?」
メガネを押し上げ彼は次の人にチラシを手渡した。
その時の俺の格好は制服だった。
頬杖をして、手元を見ている日吉さんの横顔を盗み見た。
「頭良いの嫌か?」
「そんなことないけど、俺なんか要るのか・・・・って、家庭教師がそんな事言っちゃ駄目だな」
キュッと赤のペンが高い音をたてた。紙の上には丸が増えていく。
「飲み込みが早いから嬉しい」
「そう・・・・日吉さんは」
好きな女性のタイプを聞こうとして、自分が彼の選択枝にも立てない事を痛感した。
「俺が、何?」
「いえ、恋人とか居るんですか?」
聞いてしまってからどうしようもなくなった、なんで聞いてしまったんだ。
バカだなっと自分を嘲笑う事も出来ず、でも、やはり気になって、その事しか頭が回らなくなった。
「恋人、居ない。跡部くんはモテそうだね」
言って答え合わせの終わったプリントを渡される。全て丸が付いている。
彼の答えにホッと息をついた。
「なに、飽きた?今日は少し早いけど終わろうか」
そうだなっと伸びをして席を立った。ベットの端に腰を下ろした。
「・・・一つ教えて欲しいことが有るんだ」
鞄に道具とノートを仕舞い始めた日吉さんの背中に話かける。
振り返り、俺の方を見た彼の手を掴む。
え?っと手の方に目をやった隙を狙って、コチラに引き寄せた。
急な事に体勢を崩した彼が倒れたのですかさず逃げられないように顔の横に手をついた。
ズレたメガネに自分が写り込んでいる。
驚いた瞳が俺を見てる、こんな事しても駄目なのはわかってるのに。
「好きだ」
日吉さんは何も答えず俺の部屋を出ていった。
あれから、一週間。今日は家庭教師の日。
でも、家に帰る気になれなくてダラダラと街を歩いた。
時計の針が、家庭教師の時間を過ぎたのを確認して家路に付いた。
だって、あの告白は自分でも突然だったけど、本気だったから何か答えて欲しかった。
今まで、欲しい物は手に入ったのに、彼は手に入らない。
はぁっとため息をついた。11月も後半、冷えた空気がまとわりついてより気分が重くなる。
「おい」
「・・・・」
突然、声をかけられた。でも、見なくてもわかる。
会いたいけど、会いたくない人。
「なんでサボった」
「そういう気分だった」
「気分で習い事サボるのか?」
言われて声の方を見ると、腕を組んで立っている日吉さんはとても軽装で上着もマフラーもしてなかった。
心配して探しにきてくれたのだろうか。
「・・・ごめん、次は行く」
「あぁ。俺は真面目なヤツが好きなんだ」
「え?」
日吉さんの伏せられた顔を覗き込んもうとすると「次はサボるなよ」っと逃げてった。
向かう先は俺の家。
家庭教師に教えて欲しい事があるんだ。家に着いたら聞いてみよう。
「好きな人居る?」って。
end.
オチが微妙です。
でも、この設定おいしいと思うんですが、駄目ですか?
良かったらまた続編かなにか書きたい。
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