跡日/嘘とホント
日吉君片思い中
真面目だからバレちゃってるよーって話。
先日、携帯電話がヤバいと言ってましたがパソコンが死にました……×
携帯は一命を取り留めたので話書けます
- 嘘とホント -
日吉が、俺のことを見てるのを知ってた
普段のテニスしてるときとは違う目で俺を見る
熱く、悲しげな視線
ファンの女の子たちとも、尊敬のまなざしの後輩とも違う
勘のいい俺は気づかないふりをしている
部活終わりの部室で鳳と日吉が騒いでる
いつもはスカしてクールな感じでも結局はまだまだ子供
自分だって一年早いだけで子供
大人と子供の境界線はなんなんだろう
ため息をつきつつ、日誌を見つめる
口元に寄せたシャーペンを何気なく噛んで今日の練習内容を思い浮かべてると
紙の上に影が落ちた
見上げる先には先ほどとは違う練習着に身を包んだ日吉が立っていた
「あの、これから練習して来たいので帰るのなら鍵を開けといてもらえますか?」
「…無理な練習は体を痛めるぞ、あと一時間だ。それまでは待っててやる」
一時間が不服なのか無言で睨むような目
「…………はい」
渋々頷いてラケットを片手に出て行った
「跡部、ひよちゃん最近よぅ自主練しとるね。根詰めすぎんとイイんやけど」
制服に着替えた忍足が扉の方を見ながら話しかけてきた
「そうだな」と、自分も扉の方へ視線を寄せた
ライトで照らされたコート内で壁打ちをして走り回ってる日吉をみた
冬の入り口に近い時期に汗を流して
鋭い目で球をとらえ、パコンと芯を捕らえた音をあげた
「日吉、そろそろ終われ!」
声を上げて呼びかけるとボールは綺麗に日吉の横を抜けていった
上がった息と上下する胸、ちらりと向けられた視線は珠に感じるアノ視線
ボールを拾い、コートの隅に置いてあったタオルを首にかけて俺の方へ歩いてきた
「時間忘れてたので、ありがとう…ございます」
ボソボソとした声で礼を言われる
「おい、何か悩みでもあんのか?」
「ありません」
と、キッパリとした答えとは違い、視線は不安定に地面の方へ逃げたのを見逃さなかった
横を通り過ぎようとする日吉の手を掴みあげ、驚いた顔がこちらを向く
「俺を見て言え」
「………ありません」
握った手は先ほどまで走っていた所為か熱かった
互いに見つめるような、そんな甘いものじゃない視線を交わし日吉にキスをした
ふにっと柔らかな感触に手から伝わる日吉の緊張
そっと距離をとり手を離してやると怒った猫みたいに肩を怒らせ、
でも出る言葉が見つからなかったのか何も言わなかった
「おまえが俺のこと特別な目で見てるの知ってる」
「……」
「好き、だろ?」
顔を覗き込もうとしたら「嫌いです」と泣きそうな顔で走っていってしまった
end.
跡部さんはまだ好きだって自覚してない
日吉君はカラカわれたと思って泣いて帰った
真面目だからバレちゃってるよーって話。
先日、携帯電話がヤバいと言ってましたがパソコンが死にました……×
携帯は一命を取り留めたので話書けます
- 嘘とホント -
日吉が、俺のことを見てるのを知ってた
普段のテニスしてるときとは違う目で俺を見る
熱く、悲しげな視線
ファンの女の子たちとも、尊敬のまなざしの後輩とも違う
勘のいい俺は気づかないふりをしている
部活終わりの部室で鳳と日吉が騒いでる
いつもはスカしてクールな感じでも結局はまだまだ子供
自分だって一年早いだけで子供
大人と子供の境界線はなんなんだろう
ため息をつきつつ、日誌を見つめる
口元に寄せたシャーペンを何気なく噛んで今日の練習内容を思い浮かべてると
紙の上に影が落ちた
見上げる先には先ほどとは違う練習着に身を包んだ日吉が立っていた
「あの、これから練習して来たいので帰るのなら鍵を開けといてもらえますか?」
「…無理な練習は体を痛めるぞ、あと一時間だ。それまでは待っててやる」
一時間が不服なのか無言で睨むような目
「…………はい」
渋々頷いてラケットを片手に出て行った
「跡部、ひよちゃん最近よぅ自主練しとるね。根詰めすぎんとイイんやけど」
制服に着替えた忍足が扉の方を見ながら話しかけてきた
「そうだな」と、自分も扉の方へ視線を寄せた
ライトで照らされたコート内で壁打ちをして走り回ってる日吉をみた
冬の入り口に近い時期に汗を流して
鋭い目で球をとらえ、パコンと芯を捕らえた音をあげた
「日吉、そろそろ終われ!」
声を上げて呼びかけるとボールは綺麗に日吉の横を抜けていった
上がった息と上下する胸、ちらりと向けられた視線は珠に感じるアノ視線
ボールを拾い、コートの隅に置いてあったタオルを首にかけて俺の方へ歩いてきた
「時間忘れてたので、ありがとう…ございます」
ボソボソとした声で礼を言われる
「おい、何か悩みでもあんのか?」
「ありません」
と、キッパリとした答えとは違い、視線は不安定に地面の方へ逃げたのを見逃さなかった
横を通り過ぎようとする日吉の手を掴みあげ、驚いた顔がこちらを向く
「俺を見て言え」
「………ありません」
握った手は先ほどまで走っていた所為か熱かった
互いに見つめるような、そんな甘いものじゃない視線を交わし日吉にキスをした
ふにっと柔らかな感触に手から伝わる日吉の緊張
そっと距離をとり手を離してやると怒った猫みたいに肩を怒らせ、
でも出る言葉が見つからなかったのか何も言わなかった
「おまえが俺のこと特別な目で見てるの知ってる」
「……」
「好き、だろ?」
顔を覗き込もうとしたら「嫌いです」と泣きそうな顔で走っていってしまった
end.
跡部さんはまだ好きだって自覚してない
日吉君はカラカわれたと思って泣いて帰った
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