忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

古キョン/どこかへ行くなら自分は連れていかないで

キョン君が病んでて古泉君も若干病んでます、ご注意
あと、一瞬だけエロもあり
古←キョンで古泉君はキョン君に対して申し訳なさMAXな話
彼はよく口にした、怪獣が俺の所に来るんだ
怪獣とはまた可愛い言い方をする、バカで愛しい人


- どこかへ行くなら自分は連れていかないで -


身体をかき抱く
強く強く
離れてしまわないように、溶けて一人になるように
苦しいとか悲しいが一緒に感じれたらいいのに
目の端に涙を浮かべた彼の肌はまだ十代のように柔らかで
背を撫でてやると寝ながらも縋ってくる
自分は彼の優しく弱い部分をすべて受け取る人間にれたらいい


彼は高校生活を一人の女性に捧げた
捧げるように仕向けたのは僕だ
僕が機関からのプレッシャーに崩れそうになっているときに
彼が声をかけてきた
「おい、大丈夫かよ…俺で良ければ力になるから」
僕は知っていた
彼は隠せてると思っていたみたいだけど僕に好意を寄せていること
スズミヤハルヒ、彼女に彼ほどの適任は居ない
だから彼を利用した

3年の冬、彼女は晴れやかに宣言した
「今日でSOS団は一時解散よ!各自自分のテリトリーで活動を続けてちょうだい」
それが彼女が彼を解放した言葉だ
進学先は海外の大学、もう会うことはない
向こうで、また適任の方に観察されるだろうが僕の仕事も終わった
同じ大学に行く長門さん、あちらに一足先に留学なさった朝比奈さんはまだ解任されず
「お疲れさまです」っと頭を上げ、3年間崩さなかった笑顔を浮かべた

翌日から僕のアパートに彼が住むためにやってきた
彼は今まで彼女に無理矢理引っ張られるように生活していたので
依存する人間になっていた
それでも彼から発せられる魅力は色あせなかったのか
彼女は彼の変化に異論を唱えなかった
大きなショルダーを抱えただけの彼は眠そうな目で僕をちらりと見て
「おじゃまします」と頭を下げた


彼は進学も就職もせず僕の部屋で毎日を過ごす
何の隆起もない平坦な一日をほぼベットで僕の買ってきた本を読んだりしている
何もない部屋に空っぽの彼
寝ているとかなりの確率で怪獣が出てくるそうだ
「ただいま」と、玄関を開けば「おかえり」
温かなごはんを食べ、風呂に入って一緒の布団に潜る
最近では時々、「抱いてくれ」とお願いをされる
最初は気持ち悪いと思ったが彼がこうなったのには僕にも責任があるので何度か抱いた
泣きながら熱い肉棒を擦られて意識を飛ばして眠りについた彼
涙のあとを拭って抱きしめてやると無意識に縋るよう手を伸ばしてくる
そして僕は彼に対する罪悪感で胸を痛めながら目を瞑った





end.
病気な二人;;
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

カウンター

プロフィール

HN
ナオ太。
連絡先
kuroyagi_yuubin☆yahoo.co.jp
(☆→@に変更)

リンク