忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

黒火/空調

一日一火神くん。
黒火で、クーラーの効いた部屋にいる二人。
7/28分。



- 空調 -


火神くんの部屋に帰ってきた。室内といっても空調の無い体育館でバスケをしていた。連日の猛暑で朝早い時間に集合して、まだ運動をしてない中でも汗を沢山かいた。
拭いても拭いても汗がにじみ、玉の汗が肌をダラダラと流れた。水分を沢山とり、休憩も多めに、途中、足りなくなった水分を買いに部員全員でくじ引きを引いたりした。
バスケの練習が始まってしまえば、不快感も一瞬で忘れてしまうのに、「休憩よ、水分取りなさい」の合図で足を止めてしまうと、べた付く肌が嫌になる。
「水あびてぇー」っと、すでに汗だくで、水をかぶったみたいになってる全員が強く頷いていた。

火神くんの家に一緒に帰宅し、タイマー設定していたクーラーが正常に起動し、部屋を涼しくしていた。
「うぁー、すずしぃー」
ついつい、二人して風の吹き出し口の辺りに並んで立ってしまう。
「風邪引いちゃいそうですね」
「そんな柔じゃねぇよ。でも、汗は拭かないとなぁー」
帰宅したばかりで、涼しく冷えた部屋に入っても、身体の中にこもった熱がまだ冷え切っていない。
肩にかけていたカバンを床におろし、とりあえず、洗濯物っと、横でしゃがみ込んでカバンをあさり始めた彼が「わっ、汗くせぇ」なんていうので、笑ってしまう。
しゃがむ彼の首元に鼻を寄せて匂いをかいでみた。「やめろ、くせぇから」っと、手で払いのけられる。簡単に払われる。
ちょっとした悪戯心で彼の汗のにおいを嗅いだが、なんだかひどくいやらしく感じてしまう。
「火神くん・・・」
「なんだよ、お前も洗いもん出せよ、ついでに洗うから」と、見上げられる。
「今夜、涼しい部屋で、別の意味でベタベタになりたい気持ちなんですが」
「・・・」
「・・・な、何か行ってくださいよ。恥ずかしさの上乗せはやめてください」
「恥ずかしいのは、お前だろうが、馬鹿」
馬鹿と口にした言葉がどこと無くやわらかく、顔を背けた彼の首元が赤い。照れてるんですか?っと、畳み掛けたい意地悪な心を押し込んで、ここでへそを曲げられたら困るので、「僕、お風呂の用意しておきますね」と、逃げるように涼しい部屋を退散した。

もちろん、スムーズに夕食風呂と片づけをした後、僕たちは、空調の効いた涼しい部屋でお互いを甘やかしあった。
再度、汗を流し、ベットにあがったタイミングで、半分寝ている火神くんが「寒いから、こっち」っと、抱きついてきたことで、たまらなくなって、彼を無理やり起こしてしまったのは、言うまでも無い。



end.
PR

カウンター

プロフィール

HN
ナオ太。
連絡先
kuroyagi_yuubin☆yahoo.co.jp
(☆→@に変更)

リンク