古キョン/約束
夏休み前の終業式後の話。
古泉→キョンくん。
ガチ古泉くんとノンケキョンくん。おいしいです。
中途半端なギャグです。
- 約束 -
部室に行く前、廊下でばったり古泉にあった。
いつもと変わらない人をバカにしたような作り笑いで「気が合いますね」っと言ったので、
「これは、気が合うのでなく偶然だ!」っと修正したら、また笑った。
食えないヤツだ。
「だいたい、同じ目的地に向かっている。お前と俺のクラスが有る校舎は同じ、この部室の有る校舎に行くルートもほぼ同じ。階段を上るのがお前の方が多いぐらいだからな。頭良いくせに悪いな」
矛盾した捨て台詞に「えぇ、そうですね」っと言う。
何だそれ。人をバカにするのも、そのわざとらしい笑いだけにしろよ。
ふんっと、吐き捨てる。
汗で張り付いた夏服を引っ張り、鞄を持ち直した。
「夏休みのご予定は?」
「・・・・・お前と一緒だよ」
階段の踊り場で呆れた態度が隠せない。
ビックリして足を止め、不本意ながら古泉と向き合う形になった。
昨日、突然の夏休みの予定決定のスケジュールを記したプリントをハルヒから渡されたばかりではないか。
「自由参加だろ?」っと聞けば「絶対よ!」っとハルヒ節炸裂。
朝比奈さんの顔を見れば、やはり困った顔。
長門は何を考えてるんだか解らない無表情でスケジュールを見つめていた。
古泉は「これは面白そうですね」なんて、ヤツをヨイショして。
ばかやろう、図に乗るだろっと突っ込んだらハルヒからの鉄拳が俺の頭上にヒットした。
「いてぇな!おい!」っと後に居るハルヒに言うとじっとりした目で一瞬だけ睨まれ、
「流石古泉くん。これは完璧な計画表よ。夏を満喫するのには、少し過度でもこのスケジュールをこなしていけば、かん・・・・ぺきっ!」
完全に無視された俺は、「俺にだって予定があるんだよ」っと小声で零したら、
「昼間で寝る予定がね」っと言われた。
くそう、図星だっと言葉を飲み込んだ昨日の出来事。
俺には痛い。涙が出る流れだった。
いや、正確には涙は出ない、少しものを大げさに言い過ぎたかもしれんが、
忘れられない。
正直、昨日今日の会話を忘れる程、鳥頭で無いだろう。
それとも何か、こいつは昨日存在した古泉と今日存在する目の前の古泉とは別人。
なんて、トンでも設定でも抱えているのか?
最近のハルヒ事件に色々と巻き込まれている俺は今ならそんな事実も少し凹むだろうけど、受け止めれる気がする。
や、無理かもしれない。その時は長門に助けを求めよう。
自分の思考がまとまったところで、目の前の古泉を改めて見やった。
「僕は、夏の間にもう少しあなたと親密な関係になりたいです」
「・・・・・・・・・・・・はぁ?」
長い沈黙のあと、ちゃんと声が出せたのは4月からの俺の一番の成長だろう。
なんと言った。親密って何だ?
「それはどういう?」
ハルヒ対策に俺を手のうちに入れたいとか、そういう黒い計画とかなのか?
機関とか、神人とか俺にはよくわかんないんだって。
平凡、普通で居る事が今の俺の求めている幸せだ。
・・・・今の俺?ってことは今の俺は普通じゃないのか・・・?
いや、待て俺!
長く落ちそうな思考をなんとか切り上げ、意味不明な古泉を睨み上げた。
「僕はあなたと、好き合いたい。まずは第一ステップで友達以上の関係になりたいと・・・。」
意味ありげな顔で俺を見つめ、普段の作り笑いでない笑いを浮かべてる。
「・・・・・ばっかじゃねーの、お前とは友達にも到達してねぇよっ!!!」
吐き捨て、逃げるように階段を駆け上がった。
ノックも無く開けた扉に悲鳴を上げた着替え途中の朝比奈さん、
同時に飛んできたハルヒの鞄が顔にヒットした。
顔を押さえ「ごめん」っと閉めた所にニコニコした古泉が来た。
イライラを隠さず、「お前のせいだからな」と。
「えぇ、そのようですね。意識して頂けて嬉しいです」
「・・・・違うっ!!!!」
声を張り上げたら、「うるさい!」っと俺よりも大きな声でハルヒに怒られた。
猫のように首根っこを掴まれ、
「早く明日からの打ち合わせするわよ」っと半ば引きづられ。
古泉の手によって部室のドアが閉まった。
俺の最悪の夏休みは、今日から始まっていたのかもしれない。
古泉→キョンくん。
ガチ古泉くんとノンケキョンくん。おいしいです。
中途半端なギャグです。
- 約束 -
部室に行く前、廊下でばったり古泉にあった。
いつもと変わらない人をバカにしたような作り笑いで「気が合いますね」っと言ったので、
「これは、気が合うのでなく偶然だ!」っと修正したら、また笑った。
食えないヤツだ。
「だいたい、同じ目的地に向かっている。お前と俺のクラスが有る校舎は同じ、この部室の有る校舎に行くルートもほぼ同じ。階段を上るのがお前の方が多いぐらいだからな。頭良いくせに悪いな」
矛盾した捨て台詞に「えぇ、そうですね」っと言う。
何だそれ。人をバカにするのも、そのわざとらしい笑いだけにしろよ。
ふんっと、吐き捨てる。
汗で張り付いた夏服を引っ張り、鞄を持ち直した。
「夏休みのご予定は?」
「・・・・・お前と一緒だよ」
階段の踊り場で呆れた態度が隠せない。
ビックリして足を止め、不本意ながら古泉と向き合う形になった。
昨日、突然の夏休みの予定決定のスケジュールを記したプリントをハルヒから渡されたばかりではないか。
「自由参加だろ?」っと聞けば「絶対よ!」っとハルヒ節炸裂。
朝比奈さんの顔を見れば、やはり困った顔。
長門は何を考えてるんだか解らない無表情でスケジュールを見つめていた。
古泉は「これは面白そうですね」なんて、ヤツをヨイショして。
ばかやろう、図に乗るだろっと突っ込んだらハルヒからの鉄拳が俺の頭上にヒットした。
「いてぇな!おい!」っと後に居るハルヒに言うとじっとりした目で一瞬だけ睨まれ、
「流石古泉くん。これは完璧な計画表よ。夏を満喫するのには、少し過度でもこのスケジュールをこなしていけば、かん・・・・ぺきっ!」
完全に無視された俺は、「俺にだって予定があるんだよ」っと小声で零したら、
「昼間で寝る予定がね」っと言われた。
くそう、図星だっと言葉を飲み込んだ昨日の出来事。
俺には痛い。涙が出る流れだった。
いや、正確には涙は出ない、少しものを大げさに言い過ぎたかもしれんが、
忘れられない。
正直、昨日今日の会話を忘れる程、鳥頭で無いだろう。
それとも何か、こいつは昨日存在した古泉と今日存在する目の前の古泉とは別人。
なんて、トンでも設定でも抱えているのか?
最近のハルヒ事件に色々と巻き込まれている俺は今ならそんな事実も少し凹むだろうけど、受け止めれる気がする。
や、無理かもしれない。その時は長門に助けを求めよう。
自分の思考がまとまったところで、目の前の古泉を改めて見やった。
「僕は、夏の間にもう少しあなたと親密な関係になりたいです」
「・・・・・・・・・・・・はぁ?」
長い沈黙のあと、ちゃんと声が出せたのは4月からの俺の一番の成長だろう。
なんと言った。親密って何だ?
「それはどういう?」
ハルヒ対策に俺を手のうちに入れたいとか、そういう黒い計画とかなのか?
機関とか、神人とか俺にはよくわかんないんだって。
平凡、普通で居る事が今の俺の求めている幸せだ。
・・・・今の俺?ってことは今の俺は普通じゃないのか・・・?
いや、待て俺!
長く落ちそうな思考をなんとか切り上げ、意味不明な古泉を睨み上げた。
「僕はあなたと、好き合いたい。まずは第一ステップで友達以上の関係になりたいと・・・。」
意味ありげな顔で俺を見つめ、普段の作り笑いでない笑いを浮かべてる。
「・・・・・ばっかじゃねーの、お前とは友達にも到達してねぇよっ!!!」
吐き捨て、逃げるように階段を駆け上がった。
ノックも無く開けた扉に悲鳴を上げた着替え途中の朝比奈さん、
同時に飛んできたハルヒの鞄が顔にヒットした。
顔を押さえ「ごめん」っと閉めた所にニコニコした古泉が来た。
イライラを隠さず、「お前のせいだからな」と。
「えぇ、そのようですね。意識して頂けて嬉しいです」
「・・・・違うっ!!!!」
声を張り上げたら、「うるさい!」っと俺よりも大きな声でハルヒに怒られた。
猫のように首根っこを掴まれ、
「早く明日からの打ち合わせするわよ」っと半ば引きづられ。
古泉の手によって部室のドアが閉まった。
俺の最悪の夏休みは、今日から始まっていたのかもしれない。
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