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古キョン/隣

遅刻気味だけど、七夕の話。
短いです。
古泉くん家にお泊まり。

ー 隣 ー

ぼぅっと光る携帯のディスプレイ
ストレートタイプなので、暗闇に慣れた目には少しだけ眩しい
バイブの振動がシーツづたいに伝わる
雨が窓を叩く、たんたんと一定のリズムで
携帯を掴んで内容を確認する
メールを開くと至急連絡の文字
またかっと息が漏れる
待ち受けの端に並ぶ数字は2が二つ、夜の10時
とりあえず、雨で冷えた部屋が寒い
数時間前に脱ぎ捨てた制服のカッターを羽織る
眠る頭を起こすために顔を洗おうかなっと床に足を着けたところで、
背後から小さくかすれた声
「…どっか行くのか?」
振り返ると目元を擦り、眠たげなオーラを纏ったままの彼が寝返りを打ちこちらを向いた
「えぇ、ちょっと、アルバイトの呼び出しみたいです」
「そっか…」
じっと見据える彼の瞳が伏せられ、七夕だもんなっと独り言みたいに言った
「あいつ、織り姫さまと彦星さまが雨で会えないことでイラついてんのかもな」
つぶやいた声が悲しげだったので、とっさに枕元に投げ出された彼の手を握った
力を入れると「何?」とぶっきらぼうな声色を出すくせに優しく握り返してくれた
「彼らには悪いですが、僕はあなたと直ぐに会える場所にいれて嬉しいです」
「…………………そんなこと言ってると彦星様の怒りの雷が落ちるぞ」
顔を枕に押しつけるそぶりをしたが照れ隠しだとわかっている
髪を撫でて、
いってきますっと言うと気をつけてなっと返された
胸の温かみを撫で、ベットから腰を上げた



end.
キョンくん、七夕お泊まり
古泉君の素でロマンチストは恥ずかしい、でも、キョン君が照れるのは好き
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