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ジロ→ヒヨ/それは嵐のように

跡←日前提でジロ→日です。
片想いしか無いです。
ほぼ会話の短い話。


部室で自主練習を終えると芥川さんがまだ寝ていて、他は皆帰っていた。
薄情な人たちだなっと思い、汗でべたつく肌を外で濡らしてきたタオルで拭った。
練習着を脱ぎ、背中にタオルを回した所で突然声をかけられた。
「ひよはさ、跡部に好きだって言ったりしないの?」
なんなんだ、急に。
後を少しだけ顔をずらしてみれば、椅子の背に手をかけて嬉しそうに見つめてくる。
聞こえない振りをして着替えに戻る。
「ねぇ、聞こえてるでしょー?」
「・・・・」
「だからさぁ、ひよは好きだって言ったりするの?」
ねぇねぇっとしつこく声をかけてくる、本当にこの人は・・・。
制服のズボンに足を通す。ベルトを穴に通しているとYシャツの裾を掴まれた。
何するんですかっと芥川さんを睨みつける。
「へへ、やっと聞く気になった?」
・・・・なる訳が無い。だいたい、そんな事は
「個人的な話なので答えれません。」
「何それズルいぃー」
「ズルいとかなんですか」
ため息をついて、Yシャツを掴む手を軽くあしらった。
「じゃぁさ、じゃぁさ!公平になるように俺もとっておきの話するから!」
無駄にテンションの高い芥川さん、その元気を部活動に生かして頂きたいものだ。
どんなに無視しても、しつこく食い下がってくる彼に結局折れるのはいつも自分。
毎度のパターン通り、また、
「じゃぁ、話してください」
ロッカーをパタンと閉めて扉に凭れる体勢で問いかければ、
嬉しそうな顔をして立ち上がった。
「えとね、俺ね、ひよの事めちゃくちゃ好き!」
「はぁ、そりゃどうも」
「あー、信じてない感じぃ。」
「そうですね」
「マジなのにぃ」
先ほどまでの威勢が何処かに行ってしまったのか、黙り込んだ芥川さんは肩を落とした。
「あー、すみません。俺も先輩として好きですよ?」
顔を覗き込んだら、突然、腕を掴まれてロッカーに押し付けられた。
ビックリして反応出来ない俺をにやりと見つめ、顔を寄せ、キスをした。
「!?」
「・・・・へへ、俺、ラブ的な意味でひよの事好きだしぃ。跡部なんか、見てられないぐらい、惚れさすから。毎日好きって言わすぐらいに!」
「・・・・。」
「それじゃ、今日は帰る。明日ね、バイバイ」

- それは嵐のように -


end.
翌日からジロちゃんの猛烈アタック始まるよ!(笑)
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