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黒火/優しくしろよ

精通と初エッチ。





- 優しくしろよ -


「火神くん、僕、好きみたいです」
「何が?・・・バスケ?」
「バスケも好きですが、君の事が」
「は?」
「・・・」
「・・・お前さ、そう言う事って、真顔で言うもんなの?」
「わかりません、僕がどんな顔をしてるのかも見えませんし」

 あの時、僕にとって人生で初めての告白で、口にしたように、どんな顔をしてるのかもわからなかった。それに、言おうと思っていたわけでもないのに、部活帰りにマジバに寄って、僕はバニラシェイクを。彼はチーズバーガーを頼んで席に座っていた。
 変わらない日常。そんな一コマのタイミング。美味しそうに頬に一杯に詰め込んでバーガーを食べている彼が、幸せそうで、ソレを見て居たら、零れた言葉だ。この思いは一生抱えて行こうとかは考えても居なかった。
 僕は、彼への恋を、隠すわけでも、無視をするわけでもなかった。自然に恋をして、ただ、表現してこなかっただけ。男同士だからっとか、難しい事を考えるよりも、彼を好きになる事は別に普通だと、理解していた。人を好きになる事に普通も変もないのだけれど。
 彼に恋しながらも何もアクションを起こさず、変わらず相棒として存在していた僕の告白に、彼は、一瞬でも考えを巡らせたのかも分からないスピードで、返事をした。

「ん、いいんじゃねぇの?」

 簡単に僕は彼の相棒であり恋人になった。
 いいんじゃねぇの?の、言葉がOKの意味だと知ったのは大分経ってからだった。僕は、告白が有耶無耶に流れたと思っていた。あれから、2ヶ月程して、でも、変わらずに相棒としての距離で彼と接していた。
 「今度の休みスポーツ店行こうぜ」と、誘われて、出かけた帰り道、火神くんがソワソワと僕の手に手を伸ばしてきた。驚いた僕は、目を大きく開いて握られた手を見た。昼と夜が混ざるような空の時間帯。町の街灯が届かない道で僕たちはキスをした。
 僕を道端に引っ張ってきて、軽く屈んで触れるだけのキスをしてきた彼は照れた顔を隠すように、手の甲で唇を押さえていた。急展開について行けてない僕は、ポカンっと間抜けな顔をさらし、ソレを見て彼が困り顔で「俺たち付き合ってんじゃねぇのか?」と、聞かれた。
 付き合ってるんですか?と、確認をとりたかった。取っていたら、あの時、照れ屋の彼の口から「好き」とか、「愛してる」とか、甘い台詞が聞けたのかもしれないけど、僕はとにかく慌てて言葉を口にした。

「付き合ってます!」

 そう言った時の顔は、僕には見えていなかったけど、多分、興奮気味に頬が赤くなっていたと思うが、彼は「また真顔かよ」と、目元を緩めた。とてつもなく可愛いと思って、彼のシャツを引っ張り、少々背伸びをして彼に二度目のキスをしかけたのは、良い思い出。
 付き合うからと言って、バスケ馬鹿の彼相手だ。鈍感だし、僕が恋人らしい事をしようとしても気付かなかったりする。手を繋いだり、隠れて触れるだけのキスは幾度かした。必ず照れているけど、彼も嫌そうではない。
 デートと思って予定を合わせていても、彼の鞄の中にはボールや、着替えに、タオル、飲み物などが入っていたりする。「お前と居るんだから、バスケしに行くかもしれないだろ?」と、でかい癖して首を傾げて問いかけてくる君は殺人級に可愛いです。
 「そうですね」と、口は無理矢理に動かしたけど、「なんで棒読みなんだよ」と、頭を軽く小突かれた。
 だけど、僕も健全な男だ。恋をしていると気付いた時、まさか彼と付き合える事が出来るとは思っていなかった。そりゃ、欲も出る。
 最初は、戯れ合うようにキスをして、相手の存在を確かめるように手を繋いだりするだけでも、良かった。師弟関係であんな熱烈なキスを人前でするような彼がとても初心な事は知っていたし、聞けば初めてのお付き合いらしいことが分かった。
「てっきり、昔、お付き合いした方が居ると思っていました」
「あ?いないとマズいのかよ?」
「マズくないです、オイシイです」
「・・・?」
 自分だって、彼が初めての恋人だからわからない。それ以上に彼の反応は本やテレビで見るような恋人同士とは少し違うように感じる。だけど、彼がちょっとした事で照れたりしているのを見ると、なかなか踏み出せずに居た。


 彼の家に、泊まりに行くようになった。始めの頃は、遊びに行って、夕食をごちそうになって帰っていた。何度か行くと、「泊まって行けば?」と、言われた。コレは遠回しの彼からのお誘いかもしれないと、一瞬思った自分を殴ってやりたい。初めて彼の家でのお泊まりは、寝室と、リビングのベッドで眠った。
 お客様だしっと、ベッドを譲ってくれた彼の顔に邪な部分はカケラもなく、単に「帰りが遅くなったから危ねぇし」とでも、思っての泊まりの誘いだったんだろう。
 数回泊まったころ、「一緒に寝ましょう」と、提案をしたら、「そだな」と、即答された。彼は初心な癖に考えなしだ。危機感を持てと、言ってやりたい。彼の信頼からくる、隙に漬け込んだ僕が言うのも、なんだが・・・。
 一緒の布団に包まれながら、近い距離で彼の温度を感じて、僕は舞い上がっていた。そろりと、手を伸ばし、手を握って眠ったり、抱きしめて眠ったり(翌日腕が痺れるので、あまり長時間は・・・)、逆に抱きしめられて眠ったりした。
 彼は髪を撫でられるのが好きみたいで、横になると近づく距離で頭を差し出してくる。よしよしと、頭を撫でてやると、撫でられた猫みたいに目を細めて、僕に甘えてくる。髪の生え際にキスを落として、瞼に、鼻に、唇にとキスをしてやった。
 健全な青少年として、僕は勝手にスイッチが入った。何度も泊まりに来たし、そろそろ良いんじゃないかと、考えた。深いキスを仕掛ける。半分眠り始めていた彼は油断していて、スルリと舌が彼の口へ滑り込んだ。パジャマ代わりのTシャツをめくって、肌を撫でた。
「っ、黒子・・・?」
 名前を呼ばれ、彼を組み敷いて上から顔を覗き込むようにして、「ダメ、ですか?」と、聞いた。暗がりでも分かる程に、彼の顔がハッとして、眉がハの字に下がる。
「だ、ダメじゃネェけど・・・・」
「ダメじゃないけど、なんですか?」
 無理矢理に事を進めたいわけではない。合意の上で。お互いに求め合いたい。恋人として、相手のペースも尊重したい。安心させるように頭を数回撫でてやった。ソロリと伺うように僕を見て、首を起こして、僕の耳元に内緒話をするように彼が言った。

「俺、精通?・・・してない」

「はぁ!?」
 盛大に驚いた声を上げてしまった。高校生にもなって、精通してないなんて。身体が大きく、黙っていれば年上に見えなくもない彼が、実は・・・。ギャップがスゴい。驚いている僕に追い討ちをかけるように彼がまた耳元で言う。
「おまえは、してんの?」
 オナニーっと、声には出さずに口が動いたように見えた。
「火神くん、オナニーもした事ないんですか?」
 聞けば、目をそらして、照れている。「堂々と聞くなよ」と、ブツブツ零しながらも、「だから、優しくしろよ」と。

 精通してない彼が、どれぐらい気持ちよくなれるんだろう?
 分からないけど、一応は、了解を得る事が出来たし、驚きと混乱を抱えたままに僕は、「優しくします!」と、宣言していた。初めてだから、優しくも何も分からない。
 そろりと、伺うように手を伸ばして彼の形を確かめるように首元から手を滑らせ、胸に触れた。女性のような柔らかさはないけど、彼のキレイな筋肉の隆起をなぞる。乳首にフッと、息を吹きかけると、鳥肌が立って、ツンッと立つソコに口を寄せた。
 ビクッと、跳ねた彼が、おそるおそるコチラを見ている。どんな風に立ち振る舞ったら良いのかお互いにわからない。本やAVで聞き齧ったような知識でしか。セックスって、どうやったら正解なんだろう。
 僕が乳首を舐める所を見て、彼が「気持ちいのかよくわかんない、初めてだから?」と、聞かれても、僕の触れ方が良くないのかもしれないので、とにかく、初めて同士、出来る所まででも。
 ペロペロと乳首を舐め、もう片方は指先で転がした。「俺もやった方が良い?」と、聞かれたけど、僕は彼を気持ちよくさせたい欲が膨れあがっていたので、「大丈夫です」と、返した。彼の手が僕の手や頭に触れる。彼もどうして居れば良いのか落ち着かないよう。
 彼に許しを得て、何度も、舐めて、指で弄った乳首は濡れてテラテラとエロく見える。舌先で尖った乳首を押しつぶすように転がすと、彼が小さく息を詰めた。
「気持ちよくなってきました?」
「わっかんね」
 挑発するように、上目遣いに舐めている所を見せつける。軽く歯を立ててやると、耳に彼の吐息が聞こえた。彼のそんな姿に僕は既に興奮している。勃起した性器を軽く撫でて、彼の足に無意識に擦り付けた。
「あっ、・・・お前」
「なんですか?」
「起ってる?」
「起ってますね」
「見せて・・・見たい、」
 彼に言われるままに、服を脱いだ。同じように彼も服を脱ぎ、ベッド下に落とした。二人の衣服が床の上で重なっているのを見て、また興奮した。彼の身体を跨ぐように膝たちした僕の性器は固く上を向いていた。
「火神くん、オナニーって、こうやって擦ると気持ちいいですよ?」と、緩く擦り上げてみせた。コクリと、彼が馬鹿正直に頷く。
「オナニーしないで今まで、どうしてたんですか?」
 どうもこうも、精通してないんだから、擦った所で吐精出来るわけではないのに。だけど、男として単純に気になっていた。
「どうって・・・」
「モヤモヤと言うか、むしゃくしゃとは違いますが、気持ちを吐き出すと言うか・・・」
「バスケしてれば、スッキリしたし・・・」
 どこまでもバスケ馬鹿。そうですかと、返事をしながらも、彼がずっと僕の股間を見ているので、「触ってみますか?」と、誘ってみた。上体を起こし、おそるおそる彼の手が僕の性器に
触れる。
「どんぐらいの力で撫でれば良いの?」と、聞かれてもわからないので、彼の立ち上がっていない性器を緩く抜き上げてやった。突然の事に「わっ」と、色気もない声を出して、でも、目が潤んでいて、少なからず彼も興奮している事が見て取れる。
 膝たちの僕を見上げる彼が真剣な表情で、性器を擦り始めた。彼に触れられているってだけで煽られて、先走りが零れる。滑りの良くなった手が、クチュクチュと、音を上げながら抜き上げる。
 僕も彼の性器に手を伸ばして、緩く抜き上げてみた。自身で性器に触れないからなのか、彼の性器は半分皮がかぶっていた。通常時でも割と大きい。皮をむいて、敏感な先端を指で突ついてやる。

 最初はよくわからないや、痛いと、困惑した言葉ばかりだったのに、熱い息を零すようになってきた。僕は自然と腰が揺れて、彼の手に性器を擦り付けるように動いた。彼のぎこちない手と合わさって、いつも自分でオナニーをするよりも気持ちがいい。
「なぁ、気持ちいいか?」と、聞かれて、「はい」と、返事と同時に彼の頭にキスをした。性器を弄り合っているのに、彼は顔を赤くさせて、でも、小さな声で「良かった」と、口にした。
 竿だけでなく、玉も撫でてやると、真似をするように彼も僕の物に触った。顔中にキスをして、深いキスで涎が飲みきれなく、まるで溺れるようになりながらも止められない。
「あっ、・・・」
 はっはっと、上がる息がまるで、獣みたい。どうやら、彼は深いキスが気に入ったみたいで、僕に何度もキスを強請った。目に涙を浮かべ、赤く濡れた舌が伸ばされる。腕に引き寄せられて、何度も何度もキスを交わした。
「火神くん、なんか、・・・もしかして、起ってきました?」
 僕の手の中の性器が質量を増したように感じる。心なしか上を向いているようにも。二人でソロリと見た彼の性器は、緩く立ち上がり、先端が完全に顔を覗かせていた。初めての勃起に驚いた顔をしながらも、僕の方を見た彼が、嬉しそうに、
「コレで、お前と一緒に気持ちよくなれる」と、言った言葉に、僕は軽く息かけて、ギリギリの所で踏みとどまった。危うく一足先に終わる所でした。ふーふーっと、息を吐いて自分を落ち着かせる。腰をズラして、彼の性器と一緒に僕の性器を両手で包むと、同時に抜きはじめた。
 彼の性器からも先走りが少量零れて、僕の先走りと混ざる。クチクチと鳴る音が刺激する。体勢をかがめて、彼の乳首にまたシャブリ付く。
「あっあっ・・・」と、彼がとてもエッチな声を上げる。低く、擦れた声は手元の水音と重なって、たまらない。最後に「火神くん」と、呼んだ声は、喉がカラカラで格好わるく引きつった声だった。
「・・・あ、・・・ぅっ」
「・・・くっ」
 ほぼ同時に達する事が出来た。彼の性器から零れた少量の、まだ少し透明の多い精液を見せてやると、恥ずかしがって、両手で顔を隠してしまう。僕は少々乱暴に、両手を外させて、濡れた目で僕を見る彼の赤い顔をじっくり見て、触れるだけのキスを落とした。
「とっても、可愛かったです。火神くんの初めて、・・・精通に立ち会えて良かったです」
「・・・馬鹿」
「気持ちよかったです、またやりましょう」
「うん・・・俺も、気持ちよかった。ヤベェよ」と、彼が無意識になのか、片手を胸に手を伸ばして乳首に触れ、もう片方は、下っ腹のあたりを、ソっと触った。
「火神くん、エロいですね」
「なっ!?ば、馬鹿やろっ!目が腐ってんのかよ!!真顔やめろ!」と、慌てた彼が、恥ずかしがるので、可愛くて、強く強く抱きしめた。
「僕、好きです」
「ん、いいんじゃねぇの?・・・俺も」と、髪を優しく撫でられた。
 胸に耳を寄せると、ドクドクと強く脈打ってるのが聞こえて、とても愛おしい。


end.

本当は、黒子くんより高い身長だから、四つん這いで足を開かないと高さが合わないから、結合部がよく見えるって、エロい話書こうとしたけど、私の精通好きをこじらせ過ぎて無理でした。変に転がった・・・。
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