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降御/童貞くん

大学生の降御のエロが書きたい。苦手な方はスルーして下さい。






 御幸先輩は、俺が見ていなかった一年間の間にますます魅力的になった。
 ニヤリと悪戯気に上がる口端にキスをしたい。強い瞳に射抜かれたい。球を受けてくれる大きな掌に触れたい。いや、ソレ以外も全部触れたい。外も中も全部俺のモノにしたい。



- 童貞くん -


 入学して、教科書を揃えるよりも先に部室棟に走った。大学内はサークルの勧誘が盛んで、色んなビラをもらった。要りませんっと、伝えても声が小さいのか無理矢理に手に持たされる。そんなの要らない、走るのに邪魔だって。
 思っていても、手の中には、かさ張って邪魔になる紙束。イライラとしながら、絶対にこの学校に居るはずの先輩をさがした。野球の勧誘をしている所にも目を向けたけど、御幸先輩は見つけられなかった。
 勧誘のために足を踏み入れた部室棟は、閑散としていた。窓から外の華やいだ空気が流れてくるのに、ココは静かで、扉の前で深呼吸してノブに手をかけた。
 開いた先には探し求めていた先輩が居て、驚いた顔をして、「野球やるか?」と、笑った。
「み、ゆき、先輩!!」
 緊張して、喉がカラカラだ。ニッと余裕たっぷりに笑いかけられて、嬉しかった。そう言えば、同じ大学が受かったと連絡していなかった事を思い出して、だから、驚いた顔をしたのだろうかっと、何処か冷静に考えている自分も居た。
「なんだよ?中、入れよ、降谷」と、招き入れられた。

 久しぶりに先輩を目にしてからは、ますます、好きが膨らんで大変だった。隠すのが下手な自分は全力でぶつかっていけば良いと、考えるよりも早く結論が出た。
 毎日野球に対する思いと同じぐらいの熱心さで先輩を追った。相手の真意は読めなくても幸せだったのに、人間、現状に満足していると欲がでる。触りたい。どこまでなら、スキンシップで、何処までなら踏み込んでいいのか。ヘラヘラと、許容範囲が広そうなのに、猫のようにスルリと逃げていってしまう先輩に、幾度も好きだと言った。その度に、「おうっ」と、返事はするけど、答えはくれなかった。
 避けられる事はしなかった。先輩は、モテそうだから、きっと色んな人との付き合いを経験している。だから、あしらうのも上手なんだ。自分がどうやったら立ち向かえるのか。受け入れてもらえる?
 そもそも、相手は男もいけるのだろうか?
 自分は何度も彼の顔を思い浮かべて抜いた。ソレは高校のときから既に立証済み。彼の好みは?
 全然知らない。
自分って、想像に恋しちゃってんのかな?相手がどんな人なのか知ってるつもりであまり知らない事に驚いて、でも、好きな気持ちは変わらない。このドキドキを信じようと思って、先輩の事を知るために、先輩の一人暮らしの部屋に遊びにいった。
 行き当たりばったりな性格で、口実なんて考えてなかったけど、たまたま、思い立った時に、口を開くよりも先にお腹がぐーっと鳴って、笑った先輩が、「飯、食いにくるか?」と、誘ってくれるようになった。投手には過保護な程、世話を焼く人で良かった。逆に考えると投手には誰にでも優しいって取れるけど、今は、今だけは俺のために。そう思って、甘えた。甘えるのが下手だけど、精一杯に。
 先輩の部屋に行って、色々見つけたし、色々と話もした。先輩のオカズのDVDを見つけて、赤面してる顔を見たり、部屋は割と片付けられていたり、料理は和食で、身体に良いからって旬の物も出てきたりする。男の一人暮らしを満喫してる。学業にも真面目に励んでるみたいで、自分は何度も勉強を見てもらったりもした。
 野球だけじゃない先輩も、スゴくスゴく好きで。いつも「好きです」って、伝えてたけど、分かってなかったみたいだった。
 二十歳になって初めてのサークルの飲み会でお酒を飲んだ。そんなにも酔ってるつもりは無かったけど、頭はボヤッとしてた。あとで、先輩に言われたけど、あの時の自分は相当に酔っていたらしい。

 酔っぱらいの面倒を見るために肩に自分を担いで、一緒に歩いた。
「おい、寄っかかっても良いけど、地面に横になろうとは思うなよ?」
「はい」
「酒初めて?」
「はい」
「眠いか?」
「はい」
「だいぶ酔ってんな」
「いいえ」
「ぷっ、そこは、認めねぇんだ」
 先輩も酔っているんだろうか?
 何処か陽気な空気を滲ませて笑った。くっくっと、触れたとこから笑った振動が伝わって、自分の心拍のリズムを狂わせられる。触れ合ってるってだけで既に早いリズムを刻んでたのに。
先輩のアパートに着いた。ポケットから鍵を取り出して、「もうちょっとだから、ちょっと待てよ」て、言われた。「はい」と、返事をすると、「素直で宜しい」と、頭を撫でられて、扉の鍵が開いた瞬間、その手を掴んだ。
 「あ?」と、驚いた顔が酒のせいか、赤みを帯びてる。俺を見上げる強い瞳が驚きであどけないように見える。「降谷?」と、驚いてる先輩に、「好きです」と、いつもみたいに言って、キスをした。
 何処か困った顔をして「やっぱりそっちかぁ〜」と、言われて、「返事、もらえませんか?」と、詰め寄った。
「オイオイ、ここ、外。誰か着たらどうすんの?」
 また、スルリと逃げられてしまうような気がした。嫌だ嫌だと考えていると、普段使わない頭を使ったせいか、頭に酒が回って、足元がフラ付いた。倒れそうになる自分を引っ張って、「あぶねぇよ、酔っぱらい。いいから、中入れよ、降谷」と、手を引かれた。
 「先輩、御幸先輩」と、泣きつくみたいな情けない声が出て、玄関先で突っ立ってる、自分の方を強い瞳で見上げて、ニヤリと笑った先輩。その口端にキスをしたい。触れたい、触れたい。先輩が好きで、好きで、止まらない。どうすれば良いのか分からなくて、頭真っ白で固まってた。
 不意に、「俺も馬鹿だなぁ〜、お前の事、可愛くって仕方が無いの。コレって、恋かな?」と、言って、抱きしめられた。
 心臓が五月蝿いぐらいに脈打ってヤバい。
「先輩、俺の事、欲しいですか?」
「・・・んー、恥ずかしいけど、そうかも」
「そ、そうって?」
 「わかれよっ」と、後ろの髪の毛を引っ張られた、クッと上がった口元に先輩の口が寄せられる。柔らかな感触で自分がキスされてるのに遅れて気付いた。
「ど?わかった?」
「わ、分かりません。自分は、先輩が欲しいです」
「・・・」
 困った顔をして睨み上げ、フイッと顔を胸元に埋めてしまう。くぐもった声で「ほしいんじゃねぇの?」と、彼なりの精一杯の言葉に嬉しくて、強く抱きしめる。
 「好き、好きです」と、何度も言って、何度かキスをしたら、先輩がスルリと舌を入れてきた。ビックリしたけど、欲しいって言ったんだ。思いも通じたんだし、踏み込んで良いよね。
履いたままだった靴を脱いで、まだ靴履いたままの先輩を持ち上げて、ベッドの所まで運ぶ。夜だからなのか、あまり大きい声は出さなかったけど、かなり抵抗されて、少し凹んだ。
 「やっ、やめろ。馬鹿!酔っぱらいが、何処にそんな力が!!落としたら殺すっ」と、言われた。布団の上に下ろして、靴を脱がせて、床に投げた。ぽいっぽいっと、二足の靴が跳ねて床に転がる。
「わっ、おい、降谷!?降谷くん??!」
「先輩が、煽ったんですよ?」
 ディープキスなんて初めてだった。いや、キス自体初めてだった。「だって、気持ちかったから、舌が出たっていうか、なっ」
 なっと、同意を求められても分からない。誰かと触れ合うのが初めてなんだ。慌てて、顔を赤くさせてる先輩に、「お酒で身体が熱いです」と、理由を態と口にして服を脱いだ。
服も床に投げる。「先輩も熱いですよね?飲みましたもんね?」と、服を脱がせた。「のびる、のびる」と、言う口を塞いでキスをした。探るように肌に触れた。熱くて硬い感触。何度も思い描いた先輩の裸。着替えの時にチラリと目にするのとは違う。家に止めてもらって風呂上がりで見るのとも違う意味の身体。
 「ちょっ、強引すぎ」と、引き気味の先輩の身体を引き寄せて、肌と肌をあわせた。大きな掌が俺の背中を撫ぜあげる。彼の胸に抱きついて下に位置する頭に口を寄せられて、キスをしてもらえた。
 何度も何度も、好きだと言って、五月蝿いと言われても口から零れてしまうんだから仕方が無い。乳首に吸い付いて、舐めたり指で触れたりしてると、ピクリと腹が震えたのを見た。
「気持ちいいですか?」
「わっ、かんねぇよ、馬鹿」
 両手で顔を隠そうとするので両手を掴んだ。反応し始めた性器をジーパン越しに押し付けると、「下も怪物級なわけ?」と、笑った。随分、余裕有るんですね。なら、大丈夫かな?自分は全く余裕がない。ベルトを外して、下着も一緒にジーパンを取っ払った。自分のも慌てるみたいに脱ぎすてた。
 「明日、部屋掃除な」と、言われて、素直に「はい」と、答えた。

 ハァハァっと熱い息があがる。座った状態で向かい合って、性器を弄った。先輩も俺のモノに触れてくれる。そろりそろりと、後ろに指を滑らすと、「俺そっちかぁ〜」と、何処までも余裕ありげに笑ってみせる。
 指さえも拒むキツい穴を、どう解せば良いか分からなくて、慣れてる先輩の家なら、何か有るかもっと、聞いてみたら、真っ赤な顔をして殴ってきた。エロい空気に包まれた空間でグーパンチが飛んでくるとは思っていなかった。
「おっ、お前、俺をなんだと思ってんの!?」
「な、何って、御幸先輩」
「俺はなぁ、初めてなんだよ。優しくしろよ。準備だってしてねぇよ。そんなもん、持ってねぇんだよっ」
 怒った先輩が、大好きな強い瞳から大粒の涙をこぼした。勿体ないっと思って、口を寄せて吸った。「す、すみません、先輩、余裕有りそうだったから」
「ねぇよ、ずっとない!何処に有るんだよ。有るんだったら俺にくれよ」
「すみません、俺にも有りません。ごめんなさい、好きで・・・・止めてあげれないです」
 泣き出した先輩が俺の方に頭を凭れさせて、泣いてる。「馬鹿」とか、「死ね」って、言うくせに自分に縋り付いてくる。可愛くって、どうにかなってしまいそうなのをグッと押さえ込む。張りつめた下半身も、ほっておけない。キョロキョロと、周りを見回すと、ハンドクリームが目覚ましの横においてあるのを見つけた。
 窮屈なソコに、ハンドクリームを付けた。ヒンヤリとした冷たさに「ひゃっ」と、声が上がったのに、また「すみません」と、声を掛けて、少しだけ滑りの良くなった穴に指を忍ばせた。
力が抜けるように、先輩の性器にも触れた。少し萎えかけたソレは撫でればすぐに芯を持ち頭を持ち上げた。先走りが零れつたって、穴を濡らす。身体を押し倒して、中を探る。
 性器を擦る手にあわせて、先輩が短く喘いだ。力の抜けた所を狙って、指を増やす。狭いソコをこじ開けて、押し入ろうとしてる。彼の太腿に自分のモノを擦り付ける。既に張りつめ過ぎていたいぐらいだ。入れる前に達してしまいそう。先輩がエロ過ぎるから。
 クチクチと、抜き上げる手と世紀の間から音がする。赤く腫れた性器の先端を指の腹で円を描くように擦り上げた途端、「くっ」と、切なく喘いで精液が腹の上に散った。はぁはぁっと、上下する腹の上の精子をソッと撫でた。
「御幸先輩、すみません」
 指を抜いて、達したばかりで、まだ余韻に震えている先輩の中にゆっくりと押し入る。
 「やっ、ま、まって!」と、腰をズラす先輩を追うように身体を近づける。また逃げる身体に追う身体。上手く力が入らなくて、壁際にまで追いやられた先輩。窮地に立たされて、震えてる彼にキスを落として、また、あやまった。
 逃げ場を失って、彼の奥へと身体を進める。キツそうなソコは熱く締め付けてきて、ソレだけで達してしまいそうだ。クタリとしている先輩の性器に触れる。ゆっくりと律動するタイミングで抜き上げると、気持ちいいのか痛いのか判断着かない声が聞こえる。
 「あっ、あっ」と、震える声は切なげで、下半身にクる。
「御幸先輩、好きです」
「降谷、やっ、くるしぃ。や、優しくしろ」
「余裕出来るまで練習させて下さい」
「死ね、童貞!」


 朝目が覚めると、ベッドからいつの間にか落ちていた。布団は客用の物がかけられていた。昨日、先輩を抱きしめて同じ布団で眠ったはずなのに。
 ボンヤリとした頭で起き上がると、ベッドの隅っこに縮こまるように先輩が丸まって寝ていた。「おはようございます」と、声を掛けて揺り動かす。頭の先まで布団に包まれていた顔がのぞく。目をパッチリと開けて、俺を睨みつけて、「早く掃除と洗濯をしろ、お前が荒したんだからな。ソレが終わるまで俺は何もしない」と、寝ていたと思ったけど、先に起きていたのかもしれない。ハッキリとした言動で言い放った先輩は、再び、布団に潜ってしまった。
 「御幸先輩」と、何度呼びかけても、返事をしてくれない。「起きて下さいよぉ」と、縋る。布団を少し剥がして顔を見ると、赤い顔をしていた。
 可愛くて、カッコ良くて、俺の大好きな先輩。布団ごと抱きしめて戯れついたら、容赦なく蹴り落とされたけど、大好き。
 「先輩は俺の物です。コレからもずっと」と、言うと、「お前は俺の物だから、俺はお前の物じゃない」と、聞こえた。どっちがどっちの物でも良い。「へへへっ」と、笑うと、枕が飛んできて「早く片付けろ」と、緩んだ顔が見えてないと思ったのに怒られた。
 「はい」と、返事をして先輩の好きな素直な後輩になった。



end.
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