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R(→)←G/雨宿り

どうしようもないレグリが書きたかった。
エロ有り、苦手な人はスルーして下さい。






台風が来る。かなり大型で、今日は何処も彼処も臨時休業。もちろん、僕も自主的にお休みにした。どうせ、やってるか、やってないかわからないようなジムだ。挑戦者だって疎らだし、わざわざ、こんなザーザーぶりの日に来ないだろうっと、部屋にこもっていた。
仕方なしに書類関係の仕事は持ち帰っていた。申し訳程度に半分終わらした所で、少し身体が冷えていることに気付いた。ホットミルクでも飲むかと、席を立った所で、ピンポーンっと、インターホンが鳴った。こんな日に誰だと、扉を開けたら・・・。

- 雨宿り -

ちょっと雨が降っているので、寄りましたって、顔をして突然現れるレッドを力一杯殴った。だって、いつも気まぐれで俺の都合なんて考えないから。「暴力的だなぁ」って、笑いながら俺を壁に押し付けてキスをするお前の方が暴力的だよ。俺はお前のせいで心がボロボロだよ。
静かに一粒の涙が零れる。それは、胸の中にだけ零れる。また手を挙げて、顔を殴った。「だから、痛いって」と、笑いながら、器用に玄関の鍵をかけて、俺の両手まで束ね上げてしまった。片手で押さえ付けられて逃げ出せない自分にガッカリする。キスをしようと寄せられた顔に頭突きを食らわせてやる。ジンジンとオデコが痛む。
ギロリと睨み上げても怯んだ風も無く、やっぱり目の前で余裕たっぷりに笑っているのがムカつく。ジタバタと、悪あがきに暴れてやる。そんな俺も痛くも痒くないって顔で、また笑うんだ。
こいつは悪魔だ。突然やってきて、大事な幼馴染みの僕を組み敷いて好き勝手に暴いて、直ぐに帰っていく。
留まることを知らないんだ。誰かの物になるのが怖い、ただの臆病者。それに気付いてるのは、多分俺だけ。強さを望んで辺鄙な山にこもっている訳じゃない。コイツは逃げているだけだ。だけど、時々どうしても誰かに抱きしめて欲しいんだろう。寂しい奴。そして、手直に居た僕の所にくるんだと思う。お前の考えてることなんて知るか。
僕はこうやって、気まぐれな奴に身体を暴かれては、自分の不甲斐なさだとかに1人打ちのめされて凹む。僕の元に居続けてくれないことに、余計に凹む。だから、コイツが癒しに手を伸ばしてきたとしても、毎度、全力で抵抗をする。暴れて、手を挙げて、蹴り上げて、髪を引っ張ったり、噛み付いたりして。
どんなことをしても、レッドは嬉しそうに笑って、俺を弄る。今日も玄関先の壁に無理矢理に押し付けられて、服を脱がされてる。止めろっと、突っぱねてみても、蹴りを居れても、止めない強情なコイツ。雨に振られて、濡れた髪や、服がが冷たい。だけど、掴んでくる掌がとても熱くて溶けてしまいそうだ。
馬鹿バカと、それしか言葉を知らないみたいに、繰り返し口にして、足を踏んづけてやった。踏んだ所で気付いた。コイツ、土足で上がりやがって・・・!!!
靴は脱げ!と、怒りの声をあげると、ごめんごめんっと、靴を脱ぎ捨てて、行儀悪くポンッと玄関へ落とした。死ねよ。僕のキレイな部屋がドロだらけになるじゃないか。床がレッドの服から滴った雨で濡れている。べちょべちょになって、床板が痛んだらどうしてくれるんだ、借りてる部屋なんだから大事に使わなくちゃダメなんだ。
再度逃げようと、片手で壁に縫い付けられてる両手を動かした。力で押すと少しだけ壁から離れたけど、また力で押さえつけられる。馬鹿、止めろっと、またも同じみの台詞を口にすると、レッドが、さっきのごめんとは違う、ごめんを口にした。心細げな小さな声が僕の耳に届く。ソレだけで、気持ちがスッと引いていく。どうしようもないだとか、しかたがないだとか、言い訳じみた言葉も浮かんでこない。ただ、レッドがスゴく可哀想な気持ちになって、僕は押し黙った。
裾から手が忍び込んできて、腹を撫でられる。年齢を重ねて、成長した身体をレッドも日々成長している長く骨張った手で触れてくる。ヘソの周りをソッと突つかれて、こそばゆい。くっと、驚きに喉が鳴る。食いしばった口に奴の柔らかい唇が触れる。精一杯噛み締めた口の中を無理矢理にこじ開けようとする。伸ばされた舌が前歯をなぞる。歯茎を舌先で撫ぜられて、ゾクリと身震いする。
腹を撫でていた手が胸の方へ上がって、寒さで少し立ち上がった乳首を摘む。キュッと摘まれても、気持ちいいとも何とも思わない。こんなやり方で繋がりを求めてくるレッドが憎いだけ。
馬鹿やろうっと、呟いて、最後の抵抗に肩にガブリと噛み付いた。

グリーン、グリーンっと、名前を呼ぶ声は大人びて低い声なのに、子供みたいに甘えた声だ。
好き勝手に弄り倒されて、性器を扱かれて達した。なんで、嫌な行為なのに、僕の性器は勃起してしまうんだろう。意味の無い二人の触れ合い、心が無い。
レッドは縋るような目をして僕を見てくる。僕は君に何も出来ないよ。
いつの間にか、とかれた両手で無意識に背中を撫でた。まだ濡れて冷たい服越しにとても熱い温もりを感じる。そりゃぁそうか、だって、今一緒に握られてるレッドの俺の性器はどちらも熱い。グズグズとだらし無く滴を零す。気持ちよさに正直な下半身が恨めしい。
ハァハァと、上がる息も熱い。下腹部がグッと重くなって、弾ける。声を零さないように、またレッドの肩に噛み付いた。レッドも真似をするように俺に噛み付いてくる。イテェよ、馬鹿。泣いてしまいたいのに、目はしっかりとレッドを捕らえたまま。
二人の精液で濡れた手が後ろに回る。中途半端に履いているジーンズを邪魔そうに退ける。汚い手で触るなっと、言ってやりたいのに、息をするので精一杯で言葉が出ない。何度も、死んでしまえっと思っているが、僕に?それとも、目の前のコイツに?
分からないままに、濡れた指が無理に後ろをこじ開ける。痛い。痛い。泣きついて止めてくれるんなら泣きわめくのに、泣いたってどうせ止めてくれないのを何故か知ってる。
気持ちよくもない。後ろを弄られて、申し訳程度に前の性器を抜かれる。だらし無く足れてたレッドの性器もそろそろと頭を持ち上げてきた。ゴムしろよっと、思った。どうせ、僕もお前も持ってないけど。性急な手つきで身体をひっくり返されて、壁に押し付けられる。耳にハッハッとレッドの熱い息づかいが聞こえる。後ろに居るのは本当に僕の知ってるレッドなんだろうか。獣みたいな息づかいだけじゃ判断も付けられない。それでいい。僕の知ってるレッドは・・・。

グッと、性器を突き立てられる。ゆっくりと気遣うように挿入れられて、その部分だけはまだ人間らしいように感じた。もう、名前を呼んでくれなくなった。気持ちいいことにしか頭が回ってないんだろうな。それもまた、野獣じみている。
全て収まりきると、ゆっくりと出し入れされる。ぬるぬると零れるのは、僕の腸内が悲鳴を上げてる証拠。感じて濡れるなんて芸当は無い。それに、僕の性器は気持ち悪さに萎えて垂れ下がってたままユラユラと揺れる。
壁に額を付けて、獣に尻を突き出して、泣けもしないのに、息を詰めて、声を殺す。ハァハァと熱い息が背中にかかって、グズグズと先走りと腸液で滑りが良くなる。先ほど塗り付けられたお互いの精液が尻の周りでベタついて気持ち悪い。
馬鹿やろうっと、呟いた瞬間に、あっと、切なげな声をあげて性器が抜かれて、尻に熱い精子が飛んだ。ヒュクッと飛び散った感触に終わりを告げられて、僕はホッと息をついた。
ズルズルと、壁づたいに床に座り込んで踞った。ごめんねっと、声が聞こえた気がしたけど、それを無視して風呂に入った。なかなか腰に力が入らなくて大変だった。レッドが手を伸ばしてきて、僕はその手を払いのけた。

風呂から上がると、まだ、濡れそぼったレッドが突っ立ったままだったから、ガミガミ言って、風呂に追いやった。そして、濡れた床を拭きながら、ぽっかりとした胸に手を当てて「僕はどうしようもない馬鹿だ・・・」と、呟いた。
そして、馬鹿な僕はまた、レッドを許して、只管に彼の帰りを待つんだろう。



end.
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