古キョン/学校では教えてくれない。
学パロ注意。
高校生×先生。
まさに、やおいな話。
キョンくん視点。
- 学校では教えてくれない。 -
「せんせ、こわい?」
誰が恐いって?
睨み上げた古泉はまだ十代のくせに大人の男の顔をして俺を覗き込んできた。
沈んで行く夕日の光が形をかたどって、
キレイだ、なんて感じてしまった。
「バカじゃねぇの?」
図書館の古びた本の匂いが鼻につく。
本棚に手をついて俺を閉じ込める。
古泉、おまえは本当にバカだよ。
お前ならもっと選び放題の人生を歩いて行ける。
今なら戻れる、お前は俺に躓いた程度なんだ。
目を覚ませ。
年だって、俺の方がだいぶ年上だ。
今年、29歳。30の大台目前。
「こわく、ないの?」
普段は丁寧な言葉で話しかけてくるのに、
緊張しているからか、砕けた口調で話してくる。
あがってんな。
「・・・恐くねぇよ。おまえ、震えてるし」
「あれを見ても?」
と、足下の携帯電話に目線を投げた。
まだ、ディスプレイの光は消えておらず、画面の大きなソレは現実を映していた。
遠目からでもわかる、俺と、最近まで付き合っていた彼氏とのショット。
運悪くホテルから出てくる所だ。
なんで、お前がそんな所に居るんだよって思ったけど、見られたなら開き直るしか無い。
教師だろうと、ゲイだろうと一端の恋愛をしたいんだ。
世間様に顔向け出来ないと人は言うだろう、だからコソコソしてんのによ。
それが、悪い事なのか?
だいたい、そいつとは先日、別れたから見たくないのに。
「ね。バラさないで欲しかったら、僕と付き合って」
「何処に?」
言いたい事はわかったが、俺はわざと茶化すような言葉を選んだ。
ぎゅっと強く唇を噛んだ古泉は淋しそうに、
「・・・まだ、その人と付き合ってるの?」
「その人って?」
「ホテル一緒にいった人、優しい?」
「答えなきゃいけないのか?」
「バラしちゃうよ?」
「好きにしろよっと言いたい所だが、ゲイには住みづらい世の中だからな。・・・・まぁ、今は付き合ってないな」
「他にもこいうい人居る、んですか?」
古泉の目の端が少しぬれる。
イケメンは何やってもイケメンなんだな。
苦々しい顔で俺の答えを求めてる。
「居ないよ、そんな器用じゃないからな」
今がフリーなのを知ると少し口元が緩んだのを見た。
単純と言うか、純粋。
「さ、お前の質問には全部答えた。そろそろ解放してくれないか?」
「・・・せんせ、俺と付き合ってください」
「どういう風に?」
「恋人みたいに」
「どうして?」
「・・・・好き、だから。先生が好き。お願い」
そう言って、頭を俺の肩口に凭れさせた。
こいずみ、名前を呼ぼうと思ったけど、声が出なかった。
胸が少しキュッとなった。
一瞬の刺激だったが、ヤバいなっと俺は強く思った。
お願いって何だよ、バカ、可愛いじゃねぇの・・・。
どうすっかな。
俺は生徒の自分よりもでかい背中に腕を回した。
夕日はとっくに沈んで、月が黒い闇に穴をあけるように輝いている。
高校生×先生。
まさに、やおいな話。
キョンくん視点。
- 学校では教えてくれない。 -
「せんせ、こわい?」
誰が恐いって?
睨み上げた古泉はまだ十代のくせに大人の男の顔をして俺を覗き込んできた。
沈んで行く夕日の光が形をかたどって、
キレイだ、なんて感じてしまった。
「バカじゃねぇの?」
図書館の古びた本の匂いが鼻につく。
本棚に手をついて俺を閉じ込める。
古泉、おまえは本当にバカだよ。
お前ならもっと選び放題の人生を歩いて行ける。
今なら戻れる、お前は俺に躓いた程度なんだ。
目を覚ませ。
年だって、俺の方がだいぶ年上だ。
今年、29歳。30の大台目前。
「こわく、ないの?」
普段は丁寧な言葉で話しかけてくるのに、
緊張しているからか、砕けた口調で話してくる。
あがってんな。
「・・・恐くねぇよ。おまえ、震えてるし」
「あれを見ても?」
と、足下の携帯電話に目線を投げた。
まだ、ディスプレイの光は消えておらず、画面の大きなソレは現実を映していた。
遠目からでもわかる、俺と、最近まで付き合っていた彼氏とのショット。
運悪くホテルから出てくる所だ。
なんで、お前がそんな所に居るんだよって思ったけど、見られたなら開き直るしか無い。
教師だろうと、ゲイだろうと一端の恋愛をしたいんだ。
世間様に顔向け出来ないと人は言うだろう、だからコソコソしてんのによ。
それが、悪い事なのか?
だいたい、そいつとは先日、別れたから見たくないのに。
「ね。バラさないで欲しかったら、僕と付き合って」
「何処に?」
言いたい事はわかったが、俺はわざと茶化すような言葉を選んだ。
ぎゅっと強く唇を噛んだ古泉は淋しそうに、
「・・・まだ、その人と付き合ってるの?」
「その人って?」
「ホテル一緒にいった人、優しい?」
「答えなきゃいけないのか?」
「バラしちゃうよ?」
「好きにしろよっと言いたい所だが、ゲイには住みづらい世の中だからな。・・・・まぁ、今は付き合ってないな」
「他にもこいうい人居る、んですか?」
古泉の目の端が少しぬれる。
イケメンは何やってもイケメンなんだな。
苦々しい顔で俺の答えを求めてる。
「居ないよ、そんな器用じゃないからな」
今がフリーなのを知ると少し口元が緩んだのを見た。
単純と言うか、純粋。
「さ、お前の質問には全部答えた。そろそろ解放してくれないか?」
「・・・せんせ、俺と付き合ってください」
「どういう風に?」
「恋人みたいに」
「どうして?」
「・・・・好き、だから。先生が好き。お願い」
そう言って、頭を俺の肩口に凭れさせた。
こいずみ、名前を呼ぼうと思ったけど、声が出なかった。
胸が少しキュッとなった。
一瞬の刺激だったが、ヤバいなっと俺は強く思った。
お願いって何だよ、バカ、可愛いじゃねぇの・・・。
どうすっかな。
俺は生徒の自分よりもでかい背中に腕を回した。
夕日はとっくに沈んで、月が黒い闇に穴をあけるように輝いている。
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