ジロ日/風邪をひいたら
風邪ネタ、短いです。
未来設定で大学生なジロちゃんと日吉くん。
苦手な人はスルーして下さいね。
- 風邪をひいたら -
つい、二日前は自分が風邪を引いてた。
風邪を引いて寂しくなって朦朧とした状態で、日吉にメールをした。
数時間後、スーパーのビニールを下げた日吉が、一人暮らしの俺の家にきてくれた。
いつもは聞いてくれないワガママを聞いてくれたりした。
風邪ひいて辛いけど、お粥に、水分補給、薬、汗をかいた服の面倒まで見てくれて、ちょっと嬉しかった。
熱を測られ、眠って起きると、好きな人が居るのってスゴく幸せだなっと思った。
だから、俺も日吉の所に行って今から看病する。
意気込んで、風邪の時に必要そうな物を見繕った。
ガサガサとなるビニール袋が自分を急かしてるような気がした。
携帯に入った、「風邪ひいたので来ないで下さい」の文字。
そんな悲しい事言うなよ、風邪の時ぐらい甘えてよね!と。
許可を取らずに勝手に来て、合鍵でソッと日吉の部屋に入った。
中は静かで、暗く、誰もいないかと思ったけど、布団を頭までかぶって寝ていた。
布団をどけてオデコに手を当ててやる。
熱は、そんな高くなさそう。
ホッとして汗で張り付いた前髪をわけてやると、目を覚ました日吉が掠れた声で名前を呼んだ。
うん、何々?っと顔を近づけると「病み上がりだから来ないで欲しかった」と言われる。
心外だ。もう完治した俺に怖いモノは無い!
「水分ちゃんととってる?」
問いかけた俺にゆっくりと机を指差す。その先には薬と、スポーツ飲料のペットボトル。
「ご飯は食べた?」
「食欲無いんです・・・」
「俺の時には五月蝿いぐらいに食べろって行ったのに、ホント、自分に対しては無頓着なんだから!」
その分、俺が甘やかす!
待ってて〜っとキッチンでレトルトのお粥を作る。
お粥だけだと味気ないので、ネギと卵を落として。
食欲ないって言うから、説明に書いてあるより長く煮立たせて、クタクタのお粥を作った。
「ほら、食べて。俺の時みたいに、あーんして、」
「いいです」
言い終わる前に申し出を断られた。甘えてよ。
ちびちびとレンゲにすくって食べ始めた。無理してでも食べなくちゃね。
「美味しいです」と褒めてくれた。
うん、と笑いかけると、日吉も少し笑った。
「リンゴもあるよ」と、うさぎ型にカットしたリンゴを出してやった。
お粥は半分程残ってるけど、食べないよりまし、リンゴも一つだけ食べた。
「器用ですね」
と、また褒めてくれた。「ひよも作れるよ、治ったら俺に剥いてね」と言った。
「治ったら」
食べ終わって薬を飲ませた。
すぐに寝るように指示して、俺は食器を片付けた。
寝顔を見に行ったら、まだ起きてた日吉が無言で布団から手を出した。
黙って甘えてきて、可愛い。
ギュッと手を握ってやり、寒くないように俺の手ごと布団に入れた。
髪を撫でて「早く良くなれよ、早く元気なひよと遊びたいなぁ。前は俺が風邪ひいてて遊べなかったもんなぁ」
「リンゴ切らなくちゃ」
目を閉じた日吉、彼が目を覚ました時もここに居よう。
早く良くなーれ、願いを込めて瞼にキスをした。
end.
うん。ジロ日はかわいい。
未来設定で大学生なジロちゃんと日吉くん。
苦手な人はスルーして下さいね。
- 風邪をひいたら -
つい、二日前は自分が風邪を引いてた。
風邪を引いて寂しくなって朦朧とした状態で、日吉にメールをした。
数時間後、スーパーのビニールを下げた日吉が、一人暮らしの俺の家にきてくれた。
いつもは聞いてくれないワガママを聞いてくれたりした。
風邪ひいて辛いけど、お粥に、水分補給、薬、汗をかいた服の面倒まで見てくれて、ちょっと嬉しかった。
熱を測られ、眠って起きると、好きな人が居るのってスゴく幸せだなっと思った。
だから、俺も日吉の所に行って今から看病する。
意気込んで、風邪の時に必要そうな物を見繕った。
ガサガサとなるビニール袋が自分を急かしてるような気がした。
携帯に入った、「風邪ひいたので来ないで下さい」の文字。
そんな悲しい事言うなよ、風邪の時ぐらい甘えてよね!と。
許可を取らずに勝手に来て、合鍵でソッと日吉の部屋に入った。
中は静かで、暗く、誰もいないかと思ったけど、布団を頭までかぶって寝ていた。
布団をどけてオデコに手を当ててやる。
熱は、そんな高くなさそう。
ホッとして汗で張り付いた前髪をわけてやると、目を覚ました日吉が掠れた声で名前を呼んだ。
うん、何々?っと顔を近づけると「病み上がりだから来ないで欲しかった」と言われる。
心外だ。もう完治した俺に怖いモノは無い!
「水分ちゃんととってる?」
問いかけた俺にゆっくりと机を指差す。その先には薬と、スポーツ飲料のペットボトル。
「ご飯は食べた?」
「食欲無いんです・・・」
「俺の時には五月蝿いぐらいに食べろって行ったのに、ホント、自分に対しては無頓着なんだから!」
その分、俺が甘やかす!
待ってて〜っとキッチンでレトルトのお粥を作る。
お粥だけだと味気ないので、ネギと卵を落として。
食欲ないって言うから、説明に書いてあるより長く煮立たせて、クタクタのお粥を作った。
「ほら、食べて。俺の時みたいに、あーんして、」
「いいです」
言い終わる前に申し出を断られた。甘えてよ。
ちびちびとレンゲにすくって食べ始めた。無理してでも食べなくちゃね。
「美味しいです」と褒めてくれた。
うん、と笑いかけると、日吉も少し笑った。
「リンゴもあるよ」と、うさぎ型にカットしたリンゴを出してやった。
お粥は半分程残ってるけど、食べないよりまし、リンゴも一つだけ食べた。
「器用ですね」
と、また褒めてくれた。「ひよも作れるよ、治ったら俺に剥いてね」と言った。
「治ったら」
食べ終わって薬を飲ませた。
すぐに寝るように指示して、俺は食器を片付けた。
寝顔を見に行ったら、まだ起きてた日吉が無言で布団から手を出した。
黙って甘えてきて、可愛い。
ギュッと手を握ってやり、寒くないように俺の手ごと布団に入れた。
髪を撫でて「早く良くなれよ、早く元気なひよと遊びたいなぁ。前は俺が風邪ひいてて遊べなかったもんなぁ」
「リンゴ切らなくちゃ」
目を閉じた日吉、彼が目を覚ました時もここに居よう。
早く良くなーれ、願いを込めて瞼にキスをした。
end.
うん。ジロ日はかわいい。
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