跡日/冷えた足
大学生の跡日。
日吉くん二十歳、跡部さん二十一歳でお願いします。
未来設定ありで、エロ有りなので、苦手な方はスルーして下さい。
- 冷えた足 -
無事に大学の春休みを迎える事が出来た。
大学近くに借りている一人暮らしの部屋に、同じように春休みを迎えた跡部さんが来てる。
自分の部屋には布団が一組しか無いので、身体も出来上がった男が二人で寝るのは窮屈だけど、仕方が無い。
前に跡部さんが泊まりにきた時に「布団を買うべきでしょうかね」と何気なく言った言葉。実際、布団を片付ける場所も金銭も無いのだけれど。
問いかけに、「いいだろ」と俺を抱きしめた彼は本当に俺と一緒に居て嬉しいのかもしれない。
互いに頑固で衝突する事もあるけど、泊まったり、泊まりにいったりすれば必ず一つの布団で寝た。
身体を寄せて、掌が背や髪の毛を撫で合い。
跡部さんとは、高校を卒業した頃から付き合ってる。
世間的には口に出来ない関係だけど、一緒に居られるだけで幸せだと思ってる。
いつか、この関係にも終わりが来るだろうなっと後ろめたく感じて苦しくなる事もあるけど、今が幸せで、彼の手を放してやる事は越えられない壁に直面するまでは無理だろう。
外では、デートらしいデートもせず、テニスをしたり、お茶をしたり。普通だけど、人の居ない所では恋人らしくキスや手を繋いで、二十歳の誕生日にはついにセックスをしてしまった。コレでまた一つ、踏み込んでしまった事に後悔が募った。
不安もあったけど、想像は何度もしてた。その時はどちらかが男性役で女性役かの事は考えてなかったけど、自然と跡部さんがエスコートするように、流れた。
痛みと吐き気の中に快楽を見つけた時に嬉しさがこみ上げて、酷く泣いてしまった。
「痛いのか?」と気遣わないで欲しい。女性のように柔らかくも弱くないから。激しくしてくれて良いから、今だけはしっかりとココに彼を留めたいと思った。
逃げないで、逃がさないで。
恥ずかしい所を目一杯見せてしまった。あれが、初めて。
今思い出しても恥ずかしい。今日も同じ布団で寝転んで、背を向けた俺を背中から抱き込んで、首筋に彼の息づかいを感じる。
あれから3ヶ月程が経過した。跡部さんも俺が恥ずかしがっている事を感じるのか、それからは、そう言った触れ方はしない。
腹のあたりに回された手が温かい。ホッと息をついた所に冷たい足が自身の足首に触れた。ビックリして後ろを振り向くと悪戯っ子みたいに笑った顔が見えた。
「冷たいですよ」
「お前は温かいな、子供体温」
そう言った彼が俺の背中にグリグリと顔を擦り付けてきて、それこそ子供っぽい仕草だった。
「うるさいですよ、俺の方が後から風呂に入ったから温まってるんです」
順番で入った風呂、こんなにも冷える程待たせた覚えは無かったが、コレからは後に回してやろうか。
「そうか?」
笑う声がくすぐったい。心地よさに自然と凭れるように身を寄せた。
「それに、一つしか違わないんで、子供じゃないです」
「一つ分は子供だよ」
「そう言う屁理屈の方が子供っぽいです」
クスクスと笑ったら、腹に回ってた手がスルッと服の中に入ってきて、へその辺りを撫でた。
その触り方に、緊張する。力を抜いたり、硬くしたり、自分の事なのに忙しいっと客観的に可哀想になった。
跡部さんの触れ方に、特有の物を感じて耳が熱い。勝手に意識して恥ずかしい。
「子供はこんな風に触らない」
また初めての時の事を思い出して恥ずかしさが膨らんで、目元に涙が浮かんだ。格好わるいとかじゃない。恥ずかしいけど、どこかで期待していた自分も居る。
自分に戸惑っていると腹付近を撫でていた手が上に滑る。
口を開いたら、恥ずかしいや怖いと言ってしまいそうで強く口を閉じた。耳の裏を舐められて、熱い口の中に同じように熱い耳が含まれて、たまらない。
はしたない事をしてしまいそうで、困る。優しく囁かれる「嫌だったら止める」の言葉が憎い。確認なんかとらずに、俺の考えてるグチャグチャした困惑とか後悔とか全部わかんなくなるぐらいにして欲しい。
跡部さんを求めて貪欲になってる醜い自分に涙が零れた。
ただ一言「嫌じゃないです」と言うので精一杯で、背後から伸びてくる手に身体中が熱くなる。
互いの息づかいも短く興奮して、まとわりつく服が邪魔くさく感じる。性器に触れられて、だらしなく滴を零すソレ。先っぽを指で弄られて下っ腹のあたりがピクピクと痙攣する。
首をひねって跡部さんの顔を見ると惚けて、いつもは何でも捕まえてしまいそうな鋭い瞳が潤んで零れてしまいそうな風で、それを見て、また興奮した。
腰あたりに当たる、彼の喬ぶりでさえ、ドキドキする。前の時に感じた痛みを思い出して感覚が麻痺したみたいに震える。怖い訳ではないのに。
また俺は泣いて、無理な体勢から彼にすがった。手を後ろに伸ばして引き寄せる。少しでも近くに来て欲しい。
胸のしこりを転がされて、恥ずかしい。跡部さんに触られて初めて自分がこんなにも感じやすいと知ってしまった。自分はどこまでも彼に作られているようで。
「跡部さん、跡部さん」
名を呼んで、涙でよく見えない。頬を滑る滴が枕を濡らす、汗も零れて、目元にキスをされる。
下着とスウェットを脱がされ、後ろに手があてがわれる。俺の先走りでグダグダに濡れた指だけど、本来、入れる機能のないソコは口を開けない。気持ちはもう開いてるのに、身体が機能しないのが嫌だ。
水を差すようで嫌だったが、潤滑油とゴムを手を伸ばしてサイドに置かれた棚から取り出した。準備が良い、わけじゃない。前の時の残りだ。
手渡したついでに、身体を上向きに組み敷かれ、高く膝を割られた。露になったソコが、キュッと縮まった。恥ずかしいと言うよりも早くっと。
ヌルヌルの手が、後ろを溶かす。長く、関節のよくわかる男の手が中に入ってくる。大好きな手。挿入に息を抜いたが、広げられて、痛がる中と圧迫感。萎えた性器。でも、早く挿入れて。
「ゆっくり」と言われる、もどかしくって、力が抜けるように自分のモノを抜き上げた。恥ずかしい所をまた見せてしまってる。セックスになるとタダのバカになるのは、結局、人間は動物だからなっと変に冷静に思った。
ゆっくりと中に挿入ってくる。膝を抱えられて、胸につくような体勢で、貫かれるように。中が跡部さんの形でくりぬかれるような感覚。
熱くて取っ払われた布団。冷えた足で始まったのに、今は熱くて仕方が無い。
気遣うような律動に泣いて「もっと」と言った。
耳元に「俺ももっと欲しい」と言われて、死にそうに幸せだった。
end.
いつも尻切れで終わるねー!!
日吉くん二十歳、跡部さん二十一歳でお願いします。
未来設定ありで、エロ有りなので、苦手な方はスルーして下さい。
- 冷えた足 -
無事に大学の春休みを迎える事が出来た。
大学近くに借りている一人暮らしの部屋に、同じように春休みを迎えた跡部さんが来てる。
自分の部屋には布団が一組しか無いので、身体も出来上がった男が二人で寝るのは窮屈だけど、仕方が無い。
前に跡部さんが泊まりにきた時に「布団を買うべきでしょうかね」と何気なく言った言葉。実際、布団を片付ける場所も金銭も無いのだけれど。
問いかけに、「いいだろ」と俺を抱きしめた彼は本当に俺と一緒に居て嬉しいのかもしれない。
互いに頑固で衝突する事もあるけど、泊まったり、泊まりにいったりすれば必ず一つの布団で寝た。
身体を寄せて、掌が背や髪の毛を撫で合い。
跡部さんとは、高校を卒業した頃から付き合ってる。
世間的には口に出来ない関係だけど、一緒に居られるだけで幸せだと思ってる。
いつか、この関係にも終わりが来るだろうなっと後ろめたく感じて苦しくなる事もあるけど、今が幸せで、彼の手を放してやる事は越えられない壁に直面するまでは無理だろう。
外では、デートらしいデートもせず、テニスをしたり、お茶をしたり。普通だけど、人の居ない所では恋人らしくキスや手を繋いで、二十歳の誕生日にはついにセックスをしてしまった。コレでまた一つ、踏み込んでしまった事に後悔が募った。
不安もあったけど、想像は何度もしてた。その時はどちらかが男性役で女性役かの事は考えてなかったけど、自然と跡部さんがエスコートするように、流れた。
痛みと吐き気の中に快楽を見つけた時に嬉しさがこみ上げて、酷く泣いてしまった。
「痛いのか?」と気遣わないで欲しい。女性のように柔らかくも弱くないから。激しくしてくれて良いから、今だけはしっかりとココに彼を留めたいと思った。
逃げないで、逃がさないで。
恥ずかしい所を目一杯見せてしまった。あれが、初めて。
今思い出しても恥ずかしい。今日も同じ布団で寝転んで、背を向けた俺を背中から抱き込んで、首筋に彼の息づかいを感じる。
あれから3ヶ月程が経過した。跡部さんも俺が恥ずかしがっている事を感じるのか、それからは、そう言った触れ方はしない。
腹のあたりに回された手が温かい。ホッと息をついた所に冷たい足が自身の足首に触れた。ビックリして後ろを振り向くと悪戯っ子みたいに笑った顔が見えた。
「冷たいですよ」
「お前は温かいな、子供体温」
そう言った彼が俺の背中にグリグリと顔を擦り付けてきて、それこそ子供っぽい仕草だった。
「うるさいですよ、俺の方が後から風呂に入ったから温まってるんです」
順番で入った風呂、こんなにも冷える程待たせた覚えは無かったが、コレからは後に回してやろうか。
「そうか?」
笑う声がくすぐったい。心地よさに自然と凭れるように身を寄せた。
「それに、一つしか違わないんで、子供じゃないです」
「一つ分は子供だよ」
「そう言う屁理屈の方が子供っぽいです」
クスクスと笑ったら、腹に回ってた手がスルッと服の中に入ってきて、へその辺りを撫でた。
その触り方に、緊張する。力を抜いたり、硬くしたり、自分の事なのに忙しいっと客観的に可哀想になった。
跡部さんの触れ方に、特有の物を感じて耳が熱い。勝手に意識して恥ずかしい。
「子供はこんな風に触らない」
また初めての時の事を思い出して恥ずかしさが膨らんで、目元に涙が浮かんだ。格好わるいとかじゃない。恥ずかしいけど、どこかで期待していた自分も居る。
自分に戸惑っていると腹付近を撫でていた手が上に滑る。
口を開いたら、恥ずかしいや怖いと言ってしまいそうで強く口を閉じた。耳の裏を舐められて、熱い口の中に同じように熱い耳が含まれて、たまらない。
はしたない事をしてしまいそうで、困る。優しく囁かれる「嫌だったら止める」の言葉が憎い。確認なんかとらずに、俺の考えてるグチャグチャした困惑とか後悔とか全部わかんなくなるぐらいにして欲しい。
跡部さんを求めて貪欲になってる醜い自分に涙が零れた。
ただ一言「嫌じゃないです」と言うので精一杯で、背後から伸びてくる手に身体中が熱くなる。
互いの息づかいも短く興奮して、まとわりつく服が邪魔くさく感じる。性器に触れられて、だらしなく滴を零すソレ。先っぽを指で弄られて下っ腹のあたりがピクピクと痙攣する。
首をひねって跡部さんの顔を見ると惚けて、いつもは何でも捕まえてしまいそうな鋭い瞳が潤んで零れてしまいそうな風で、それを見て、また興奮した。
腰あたりに当たる、彼の喬ぶりでさえ、ドキドキする。前の時に感じた痛みを思い出して感覚が麻痺したみたいに震える。怖い訳ではないのに。
また俺は泣いて、無理な体勢から彼にすがった。手を後ろに伸ばして引き寄せる。少しでも近くに来て欲しい。
胸のしこりを転がされて、恥ずかしい。跡部さんに触られて初めて自分がこんなにも感じやすいと知ってしまった。自分はどこまでも彼に作られているようで。
「跡部さん、跡部さん」
名を呼んで、涙でよく見えない。頬を滑る滴が枕を濡らす、汗も零れて、目元にキスをされる。
下着とスウェットを脱がされ、後ろに手があてがわれる。俺の先走りでグダグダに濡れた指だけど、本来、入れる機能のないソコは口を開けない。気持ちはもう開いてるのに、身体が機能しないのが嫌だ。
水を差すようで嫌だったが、潤滑油とゴムを手を伸ばしてサイドに置かれた棚から取り出した。準備が良い、わけじゃない。前の時の残りだ。
手渡したついでに、身体を上向きに組み敷かれ、高く膝を割られた。露になったソコが、キュッと縮まった。恥ずかしいと言うよりも早くっと。
ヌルヌルの手が、後ろを溶かす。長く、関節のよくわかる男の手が中に入ってくる。大好きな手。挿入に息を抜いたが、広げられて、痛がる中と圧迫感。萎えた性器。でも、早く挿入れて。
「ゆっくり」と言われる、もどかしくって、力が抜けるように自分のモノを抜き上げた。恥ずかしい所をまた見せてしまってる。セックスになるとタダのバカになるのは、結局、人間は動物だからなっと変に冷静に思った。
ゆっくりと中に挿入ってくる。膝を抱えられて、胸につくような体勢で、貫かれるように。中が跡部さんの形でくりぬかれるような感覚。
熱くて取っ払われた布団。冷えた足で始まったのに、今は熱くて仕方が無い。
気遣うような律動に泣いて「もっと」と言った。
耳元に「俺ももっと欲しい」と言われて、死にそうに幸せだった。
end.
いつも尻切れで終わるねー!!
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