跡日/こっそりクスクス
タイトル酷い!ネタも酷いです!
いつもの事です・・・・(凹)
日吉くんの癖の話。
- こっそりクスクス -
日吉は、基本的に素直じゃないし、恥ずかしがりのくせに、変な癖がある。
その癖に対して俺が驚いて耳元を熱くさせても、キョトンとして俺を見るばかり。
何がそんなに?っと純粋な顔で見つめられても。
大胆さや積極性で言えば、俺の方が断然押しが強い。
でも、日吉の癖にドキドキしてしまう。これが癖だとわかっていても。
その癖は親しい人物には恋人じゃなくてもやってしまう物らしい。
可愛らしい行動だけど、俺は変に意識してしまう。
そして、出来る限り、その行動は控えてもらいたい。
俺だけにやってくれれば、恥ずかしいけど嬉しい。
指摘してやりたい。それは普通じゃないんだぞって。
いや、少々、浮世離れした俺だけど、そう思うのは日吉を独占したいからなのか。
でも、中学二年の男子がやるのも・・・。
部活中の今でも目の前で日吉がジローと話してクスクスと笑っている。
何を話しているのかは、コートを挟んだ距離だし、全くわからない。
自然と眉にシワが寄っている所を宍戸に指摘される。
「跡部、怖い顔して睨むなよ。ずっと気を張ってなきゃいけない訳でもないだろ」
宍戸の隣に立っていた鳳も俺の見ていた二人の方に顔を向けて、困り笑顔を浮かべた。
「お前ら、あいつの癖、どう思う?」
「癖って?」
宍戸も同じように視線を向けてクスクスと笑っている二人を見た。
鳳と微妙な目配せをして、「別に?」と呆気ない返答。
「つーか、癖ってどれの事だ?」
ただ、ジローと日吉がボチボチ仲良くてお喋りして笑ってるだけじゃね?っと話す宍戸に鳳がコクリと頷いた。
自分ばかり日吉のくせに敏感になっているのか?
「まっ、気にすんなよ。あいつらはただ仲が良いだけだって!」
そう言って、背中を強く叩かれた。彼なりの喝入れ、痛みに背中がジンとする。
何度目かのコート入れ替えの時に、日吉が俺の方に来た。
「次はのコートなんです」
言って、俺の隣に立って、コート内で始まった打ち合いを見る。
時々零れたボールを拾いに走ったりしながら、もうすぐ、交替の時間だなっと思いつつ気になっていた事を訪ねた。
「さっき、ジローと何を話してたんだ?」
「何って、普通の事ですよ、数学の先生の口癖だとか・・・」
それが何?っと見られても、気になったんだから仕方が無い。あまり独占欲が強いのも格好悪いな。
思っても、ついつい聞いてしまう。日吉の事を色々知りたいから。
「随分楽しそうだったな」
ジローまで日吉の癖を真似した喋り方をしていたし。文句を垂れてても日吉はジローの面倒を見るし、何だかんだで馬が合うみたいだからな。
部内の仲が良いのはいいけど、小さく嫉妬する。
こんな小さい事にチクリと心を痛めるのは、こいつと付き合い始めてからだ。
「そうですか?」
「そうだ」
俺が言い切ると、日吉は口元に手を寄せて耳打ちした。
それは内緒話をするような日吉の癖だ。
「俺も、跡部さんが不機嫌そうな顔見てました」
言って、クスクスと笑った。
あまりに子供じみた日吉の癖、耳元に寄せられた口から小さな声で言う。
秘密でも何でもない普通の事を、ソッと耳打ちする。
そのあと、何が楽しいのかクスクスと笑うんだ。
照れと嬉しさで声を拾った側の耳がジンワリと熱くなる。いつもは俺が照れさせる方なのに。
俺も同じようにソッと耳打ちした。
「お前の事考えてたんだ」
そして、俺も笑った。
end.
日吉くんがコショコショトーク(内緒話)みたいなのが癖だったら可愛くてたまらんなっと思ったので書きました。
いつもの事です・・・・(凹)
日吉くんの癖の話。
- こっそりクスクス -
日吉は、基本的に素直じゃないし、恥ずかしがりのくせに、変な癖がある。
その癖に対して俺が驚いて耳元を熱くさせても、キョトンとして俺を見るばかり。
何がそんなに?っと純粋な顔で見つめられても。
大胆さや積極性で言えば、俺の方が断然押しが強い。
でも、日吉の癖にドキドキしてしまう。これが癖だとわかっていても。
その癖は親しい人物には恋人じゃなくてもやってしまう物らしい。
可愛らしい行動だけど、俺は変に意識してしまう。
そして、出来る限り、その行動は控えてもらいたい。
俺だけにやってくれれば、恥ずかしいけど嬉しい。
指摘してやりたい。それは普通じゃないんだぞって。
いや、少々、浮世離れした俺だけど、そう思うのは日吉を独占したいからなのか。
でも、中学二年の男子がやるのも・・・。
部活中の今でも目の前で日吉がジローと話してクスクスと笑っている。
何を話しているのかは、コートを挟んだ距離だし、全くわからない。
自然と眉にシワが寄っている所を宍戸に指摘される。
「跡部、怖い顔して睨むなよ。ずっと気を張ってなきゃいけない訳でもないだろ」
宍戸の隣に立っていた鳳も俺の見ていた二人の方に顔を向けて、困り笑顔を浮かべた。
「お前ら、あいつの癖、どう思う?」
「癖って?」
宍戸も同じように視線を向けてクスクスと笑っている二人を見た。
鳳と微妙な目配せをして、「別に?」と呆気ない返答。
「つーか、癖ってどれの事だ?」
ただ、ジローと日吉がボチボチ仲良くてお喋りして笑ってるだけじゃね?っと話す宍戸に鳳がコクリと頷いた。
自分ばかり日吉のくせに敏感になっているのか?
「まっ、気にすんなよ。あいつらはただ仲が良いだけだって!」
そう言って、背中を強く叩かれた。彼なりの喝入れ、痛みに背中がジンとする。
何度目かのコート入れ替えの時に、日吉が俺の方に来た。
「次はのコートなんです」
言って、俺の隣に立って、コート内で始まった打ち合いを見る。
時々零れたボールを拾いに走ったりしながら、もうすぐ、交替の時間だなっと思いつつ気になっていた事を訪ねた。
「さっき、ジローと何を話してたんだ?」
「何って、普通の事ですよ、数学の先生の口癖だとか・・・」
それが何?っと見られても、気になったんだから仕方が無い。あまり独占欲が強いのも格好悪いな。
思っても、ついつい聞いてしまう。日吉の事を色々知りたいから。
「随分楽しそうだったな」
ジローまで日吉の癖を真似した喋り方をしていたし。文句を垂れてても日吉はジローの面倒を見るし、何だかんだで馬が合うみたいだからな。
部内の仲が良いのはいいけど、小さく嫉妬する。
こんな小さい事にチクリと心を痛めるのは、こいつと付き合い始めてからだ。
「そうですか?」
「そうだ」
俺が言い切ると、日吉は口元に手を寄せて耳打ちした。
それは内緒話をするような日吉の癖だ。
「俺も、跡部さんが不機嫌そうな顔見てました」
言って、クスクスと笑った。
あまりに子供じみた日吉の癖、耳元に寄せられた口から小さな声で言う。
秘密でも何でもない普通の事を、ソッと耳打ちする。
そのあと、何が楽しいのかクスクスと笑うんだ。
照れと嬉しさで声を拾った側の耳がジンワリと熱くなる。いつもは俺が照れさせる方なのに。
俺も同じようにソッと耳打ちした。
「お前の事考えてたんだ」
そして、俺も笑った。
end.
日吉くんがコショコショトーク(内緒話)みたいなのが癖だったら可愛くてたまらんなっと思ったので書きました。
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