風→綾/あなたが嫌いだと言いませんでした?
タイトル長いけど、短い風→綾です。
無自覚ぎみの風間くん。興味はあるよってぐらいです。
綾小路くん冷たいです。
- あなたが嫌いだと言いませんでした? -
綾小路の顔に、僕の事が嫌いだって書いてある。
口に出さずに顔や態度で示してくる。
接し方が全然違う。あからさまに。サービス精神のスイッチを切った状態。
僕がサービスで話しかけてやってるのに、変わらない。
話かければ、面倒と大きく書いてある。元から人が良いのか、面倒と書いてあろうが、サービス精神が無くても返事をしてくれる。
ぶっきらぼうでな返し方。
例えるなら、僕が緩やかなラインで投げた球を遠くに投げるような球で放る。
真っ直ぐ返せよ。悪態は出るけど、球拾いをして、また投げる。
綾小路は自分からキャッチボールを終わらせない。
変な奴。そんな姿を球を探しつつ草葉から覗いているような僕。
今まで、この距離で人を見た事無かった。逆はあったかもしれない。
僕が球を遠くに放って、転がした球を探しにいった人に興味が薄れてキャッチボールを終わらす。
自分も相当、変な奴だ。
「ねぇ」と、今日も球を放る。
放課後、お決まりとなった声かけ。座っている綾小路の席に行ってやる。
目線がコチラを向いて、普通の人を見る目と僕を見る目が切り替わる。
明らかに温度が下がる。僕がこんなにも近づいているんだから本当なら喜ぶべき立場なのに。
僕に興味を持たれたなんて、他の子たちなら嬉しくてたまらないだろうに美しさが憎いね。
「なんだい、その顔は」
「うるさいな、話かけるな」
「もぅ、つれないんだから」
笑いかけると、マスクをして表情の半分が隠れていてもわかる、死ぬ程ウンザリした顔。
僕はこの完璧な容姿と性格で、妬みからウザがられる事はあっても、最初からこんなにも拒絶されるのは君が初めてだよ。
前髪を弄んで、なんとなく、その顔を良く見ようと覗き込んだ。
「近い、バカ」
近くて何が悪い。僕が見たい物は見るんだ。例え、顔を遠ざけられてもね。
つっかえ棒の様に顔に伸ばされて、その手を掴み上げて引き寄せて。
ニンマリと笑いかけると眉にシワを深く刻んだ綾小路が睨みつけてくる。
ん、キレイな顔だ。流石、僕が見たいと思う顔だ。
満足だけど、マスクが邪魔だ。取っ払ってしまおうと手をマスクにかけようとした所で頭の右半分に強い衝撃!
「うっぇえ!?」
驚いた。まさか、教科書が。しかも、思いっきり・・・・。
脳が揺れて地面がフワフワとする。どう、なっているんだ?
状況が上手く把握出来ない。片手は痛む頭に触れ、もう片方は机に手をついて何とか立っている、はず。
「何度も言わせるな。俺はお前が大嫌いなんだ」
低い声でそう言って、理解に追いつけない僕を置いてけぼりにしたまま綾小路は机の中を鞄に詰めて帰っていった。
最後に「次は顔だからな」と捨て台詞を残して。
end?
暴力的な綾小路くん。気が向いたら続編書く。
頭を殴ったのはギリギリの優しさ。外傷は頭の方がキくけど、顔命な風間くんには顔は精神的に大ダメージだと思います。
無自覚ぎみの風間くん。興味はあるよってぐらいです。
綾小路くん冷たいです。
- あなたが嫌いだと言いませんでした? -
綾小路の顔に、僕の事が嫌いだって書いてある。
口に出さずに顔や態度で示してくる。
接し方が全然違う。あからさまに。サービス精神のスイッチを切った状態。
僕がサービスで話しかけてやってるのに、変わらない。
話かければ、面倒と大きく書いてある。元から人が良いのか、面倒と書いてあろうが、サービス精神が無くても返事をしてくれる。
ぶっきらぼうでな返し方。
例えるなら、僕が緩やかなラインで投げた球を遠くに投げるような球で放る。
真っ直ぐ返せよ。悪態は出るけど、球拾いをして、また投げる。
綾小路は自分からキャッチボールを終わらせない。
変な奴。そんな姿を球を探しつつ草葉から覗いているような僕。
今まで、この距離で人を見た事無かった。逆はあったかもしれない。
僕が球を遠くに放って、転がした球を探しにいった人に興味が薄れてキャッチボールを終わらす。
自分も相当、変な奴だ。
「ねぇ」と、今日も球を放る。
放課後、お決まりとなった声かけ。座っている綾小路の席に行ってやる。
目線がコチラを向いて、普通の人を見る目と僕を見る目が切り替わる。
明らかに温度が下がる。僕がこんなにも近づいているんだから本当なら喜ぶべき立場なのに。
僕に興味を持たれたなんて、他の子たちなら嬉しくてたまらないだろうに美しさが憎いね。
「なんだい、その顔は」
「うるさいな、話かけるな」
「もぅ、つれないんだから」
笑いかけると、マスクをして表情の半分が隠れていてもわかる、死ぬ程ウンザリした顔。
僕はこの完璧な容姿と性格で、妬みからウザがられる事はあっても、最初からこんなにも拒絶されるのは君が初めてだよ。
前髪を弄んで、なんとなく、その顔を良く見ようと覗き込んだ。
「近い、バカ」
近くて何が悪い。僕が見たい物は見るんだ。例え、顔を遠ざけられてもね。
つっかえ棒の様に顔に伸ばされて、その手を掴み上げて引き寄せて。
ニンマリと笑いかけると眉にシワを深く刻んだ綾小路が睨みつけてくる。
ん、キレイな顔だ。流石、僕が見たいと思う顔だ。
満足だけど、マスクが邪魔だ。取っ払ってしまおうと手をマスクにかけようとした所で頭の右半分に強い衝撃!
「うっぇえ!?」
驚いた。まさか、教科書が。しかも、思いっきり・・・・。
脳が揺れて地面がフワフワとする。どう、なっているんだ?
状況が上手く把握出来ない。片手は痛む頭に触れ、もう片方は机に手をついて何とか立っている、はず。
「何度も言わせるな。俺はお前が大嫌いなんだ」
低い声でそう言って、理解に追いつけない僕を置いてけぼりにしたまま綾小路は机の中を鞄に詰めて帰っていった。
最後に「次は顔だからな」と捨て台詞を残して。
end?
暴力的な綾小路くん。気が向いたら続編書く。
頭を殴ったのはギリギリの優しさ。外傷は頭の方がキくけど、顔命な風間くんには顔は精神的に大ダメージだと思います。
PR
カウンター
カテゴリー
プロフィール
HN
ナオ太。
連絡先
kuroyagi_yuubin☆yahoo.co.jp
(☆→@に変更)
(☆→@に変更)