風綾/更新期間
未来の風→綾です。
風間くんの長い片思い、どうにかして気が引きたいけど、どうもできない。
焦れったい感じを目指したつもり・・・。
- 更新期間 -
また新しくアドレス変更の知らせを打つ。
彼女が変わるたびに行う、この儀式。スパンもどんどん短くなってる。
好きでもないけど、僕のことが好きだと言う可愛らしい女の子に告白されれば、飽きられるまで付き合う。
可愛ければ自分からは拒まず、相手が好きなだけ恋人ごっこをする。
甘い雰囲気になればキスだってセックスもする。愛着もわく。
でも、結局、彼女たちは敏感に察知する。僕が彼女らに本気にならないことに。
使い古して飽きる、でなく、飽きられるって方が正しいのかもしれない。
本気で愛してくれない相手に、いつまでも本気だと愛を囁くのも彼女たちには面倒なんだろう。
労力を費やしても同じ程の気持ちは返されないんだから。
でも、女の子たちは可愛らしい。
相手によく見せようと着飾り、どんどんと美しくなって行く。
僕の想い人は昔の記憶のまま全く変わっていない。
想像の中の彼も、昔の学生時代の姿から変化はない。
放課後、もうすぐ高校も卒業の部活もない教室で、名前をなんとなく呼んだ。
用事もなかったけど、後ろから彼の背中を見ていて「振り向いて欲しいな」っと思って声をかけてた。
振り返った綾小路は面倒くさそうに僕を見て不機嫌な声で「なんだよ」と言った。
たったそれだけだったけど、何となく好きだと思った。
うん、ムカつくけど、綾小路ってなかなか可愛い顔をしているじゃないかと。
その時から、ふとした瞬間に可愛いだけじゃなくて、美しいだとか、キレイだとか彼に感じるようになった。
短い間だったけど、彼とどうにかなろうって思考はでてこないのに、彼が裸で自身の物を弄ってる夢を見たりした。
触れたいな、近づきたいなっと思っている間に卒業となった。
頭の中だけでは沢山、彼に触れて、彼を汚した。
男の穴になんか入れても気持ち悪いと思うのに、妄想の中で彼に何度も押し入った。
痛い痛いと泣くところを想像した、感じてるところを想像しても彼は女の子を抱いているときみたいに嬌声は上げなかった。
それはそうだ、だって僕は彼のイヤラシい声なんて聞いたことがないから想像もできないんだから。
卒業寸前も、卒業後も可愛く愛らしい女の子たちと沢山付き合った。
どの子も、僕のために可愛らしさを振りまいて「好きだ」と言ってくれと僕に願った。
僕は口では「好きだ」と愛を囁いて、考えるのは高校生の姿のままの綾小路のことばかり考えてた。
なんの繋がりもない。でも、卒業間際に聞いた携帯のアドレス。
簡単で短い、いかにも真面目くさった綾小路らしいアドレスが今の僕と彼を繋ぐ最後の糸。
可愛い女の子たちと円満な恋人ごっこをしてる間は気にならないけど、勘のいい彼女たちが僕が本気じゃないのを感じ取り、別れる。
彼女たちのことは好きだけど、本当には好きじゃない。
不完全な気持ちを指摘され、隠すのも面倒になり、素直に認めて、僕の元を離れて行く。
悪い子たちじゃないから今も友達として付き合って行けてる、けど、僕は別れると、最後の糸をたぐり寄せて彼に連絡を取る。
「アドレス変更しました」
たった、それだけの遣り取り。「慰めてくれ」の言葉も入れず、用件のみですます。
本当は一歩動きたいのに。
「登録しました、ありがとう」と返される、形式のみ。
今彼は何をやって、誰と付き合ってるんだろう。僕が女の子とセックスするように彼も誰かとセックスするのだろうか。
気持ちよかったり恥ずかしかったり、満たされたりして、誰かと寄り添っているんだろうか。
そう考えながら、僕はまた寄り添ってくれる女の子を捜す。
end.
考えるばかりで動けないのに、すごく彼のことが好きな風間くん。
風間くんの長い片思い、どうにかして気が引きたいけど、どうもできない。
焦れったい感じを目指したつもり・・・。
- 更新期間 -
また新しくアドレス変更の知らせを打つ。
彼女が変わるたびに行う、この儀式。スパンもどんどん短くなってる。
好きでもないけど、僕のことが好きだと言う可愛らしい女の子に告白されれば、飽きられるまで付き合う。
可愛ければ自分からは拒まず、相手が好きなだけ恋人ごっこをする。
甘い雰囲気になればキスだってセックスもする。愛着もわく。
でも、結局、彼女たちは敏感に察知する。僕が彼女らに本気にならないことに。
使い古して飽きる、でなく、飽きられるって方が正しいのかもしれない。
本気で愛してくれない相手に、いつまでも本気だと愛を囁くのも彼女たちには面倒なんだろう。
労力を費やしても同じ程の気持ちは返されないんだから。
でも、女の子たちは可愛らしい。
相手によく見せようと着飾り、どんどんと美しくなって行く。
僕の想い人は昔の記憶のまま全く変わっていない。
想像の中の彼も、昔の学生時代の姿から変化はない。
放課後、もうすぐ高校も卒業の部活もない教室で、名前をなんとなく呼んだ。
用事もなかったけど、後ろから彼の背中を見ていて「振り向いて欲しいな」っと思って声をかけてた。
振り返った綾小路は面倒くさそうに僕を見て不機嫌な声で「なんだよ」と言った。
たったそれだけだったけど、何となく好きだと思った。
うん、ムカつくけど、綾小路ってなかなか可愛い顔をしているじゃないかと。
その時から、ふとした瞬間に可愛いだけじゃなくて、美しいだとか、キレイだとか彼に感じるようになった。
短い間だったけど、彼とどうにかなろうって思考はでてこないのに、彼が裸で自身の物を弄ってる夢を見たりした。
触れたいな、近づきたいなっと思っている間に卒業となった。
頭の中だけでは沢山、彼に触れて、彼を汚した。
男の穴になんか入れても気持ち悪いと思うのに、妄想の中で彼に何度も押し入った。
痛い痛いと泣くところを想像した、感じてるところを想像しても彼は女の子を抱いているときみたいに嬌声は上げなかった。
それはそうだ、だって僕は彼のイヤラシい声なんて聞いたことがないから想像もできないんだから。
卒業寸前も、卒業後も可愛く愛らしい女の子たちと沢山付き合った。
どの子も、僕のために可愛らしさを振りまいて「好きだ」と言ってくれと僕に願った。
僕は口では「好きだ」と愛を囁いて、考えるのは高校生の姿のままの綾小路のことばかり考えてた。
なんの繋がりもない。でも、卒業間際に聞いた携帯のアドレス。
簡単で短い、いかにも真面目くさった綾小路らしいアドレスが今の僕と彼を繋ぐ最後の糸。
可愛い女の子たちと円満な恋人ごっこをしてる間は気にならないけど、勘のいい彼女たちが僕が本気じゃないのを感じ取り、別れる。
彼女たちのことは好きだけど、本当には好きじゃない。
不完全な気持ちを指摘され、隠すのも面倒になり、素直に認めて、僕の元を離れて行く。
悪い子たちじゃないから今も友達として付き合って行けてる、けど、僕は別れると、最後の糸をたぐり寄せて彼に連絡を取る。
「アドレス変更しました」
たった、それだけの遣り取り。「慰めてくれ」の言葉も入れず、用件のみですます。
本当は一歩動きたいのに。
「登録しました、ありがとう」と返される、形式のみ。
今彼は何をやって、誰と付き合ってるんだろう。僕が女の子とセックスするように彼も誰かとセックスするのだろうか。
気持ちよかったり恥ずかしかったり、満たされたりして、誰かと寄り添っているんだろうか。
そう考えながら、僕はまた寄り添ってくれる女の子を捜す。
end.
考えるばかりで動けないのに、すごく彼のことが好きな風間くん。
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