跡日/拾い上げる
もうね、非現実的な話です;
ただ、日吉くんと跡部さんの仮面を被った別人OKな心の広い方どうぞ;
何故かエロ有りです、苦手な人はスルーしてください。
- 拾い上げる -
日吉が、学校帰りに捨てられた猫の面倒を見ているのを知った。
聞いてみれば、「情けは良くない」「中途半端な優しさは一番悪い」と口にするくせに猫の事を思い浮かべる目は悲しそうな色をしていた。
家では飼えないと言う。猫も子猫ではなく、ハンパに成長した猫で毛並みもそう悪くないから少し前までは何処かの家で暮らしていたんだと思う。
たまたま見つけて、エサの取り方も知らない新米野良猫はやせ細り、ただ身を縮めてはこの中でタオルに包まっていたそうだ。
可哀想だけど、自分では助けきれないと。
そうか、可哀想だなっと同調するのは簡単だったけど、そうしなかった。
たぶんワガママを言えば家で飼う事は出来るだろうけど、子供という立場を利用したくなかった。
可哀想だからと全てを引き取ってやれるわけでもないから。
手出しが出来ないくせに、エサを少し与えてやるのは優しさなのか判別出来なかった。
ただ黙って悲しそうな日吉の手を取って握ってやった。
無理をして笑った日吉は本当に猫が可哀想だけど何も出来ない非力さに胸を痛めているんだろう。
エサをやり、猫が少しだけなついてしまったのもあるんだろう。
猫は箱の中で弱く鳴いた。
外は冬の冷たい雨がふっている、刺す様な雨粒が大量にふっているのを見て日吉から聞いていた猫の事を思い出した。
結局は俺も中途半端な優しさしか出来ない奴だ。
一日だけ・・・っと自分に言い訳をして、そっと猫を連れてきてしまった。
猫が死んでるのを見た日吉の顔が一瞬浮かんで、残酷な事になるけど、家に入れた。
今日だけ、今夜だけ、だから秘密だ。
そう、幼稚な思考に突き動かされて、濡れた猫をタオルで拭いてやった。
猫は腹でもすいているのかニャーニャーと鳴いた。
幸い雨音、それと、広い家だ。部屋の前に誰かが居ないと聞こえないだろう。
「うるさいぞ、お前」
文句を言いながらエサを与えて俺は風呂に入って眠る事にした。
過度のなれ合いは良くないと。
ゆさゆさと身体を揺すられて真夜中に目が覚めた。
目を開けると日吉が俺に乗り上げて見下げていた。
媚を売る様な視線で見つめてくる、これは都合のいい夢かな。
日吉とは恋仲だがキス以上の事はしてない。中学生にもなればそれ以上の事だって考えたりする。
確かに、考えながら耽る事も正直な所ある。
男同士なのと、人と付き合うのが初めてな日吉に無理矢理に事を進めたくなくてとどまっている。
まぁ、夢なら良いかと手を伸ばして頬に触れると掌に頬を刷り寄せた日吉がペロリと手を舐めた。
俺の想像も相当きてるな。
「日吉」と名前を呼んでも何故かキョトンとした顔をして俺を見つめ返された。
「若」と雰囲気に任せて下の名前で読んで見ても聞こえてないのか首を傾げて俺を見るばかり。
今度は「日吉?」っと問いかけても相手は全く反応を見せず、布団に潜り込むとゴソゴソと俺のパンツに手を伸ばしてきた。
「おい」と、声を描けても何も返事が返ってこない。
先ほどは手が動かせたのに気づいたら動かせないでいる、金縛りにあったみたいに。
視線だけをズラして布団の中を見ると隙間から日吉が俺のモノを取り出してペロリと舐め始めた。
声は聞こえないが息づかいが肌を滑ってもどかしい。
ペロペロとぎこちないが懸命な舌遣い、こんな夢を見る程、自分は日吉が欲しいのかっと恥ずかしくなった。
「そんなのやらなくて良い」
たとえ夢だからと言ってもらしくない、日吉の行為。
やるなと言いながらも、しっかりと反応して自分の息も熱く湿ってくる。
「若、おい、聞こえてないのか?」
声に反応したのかチラリとこちらを見て猫のように目を細めた。
え?っと思った時には日吉は自身の尻に俺のモノをあてがいゆっくりと腰を下ろし始めた。
邪魔になった布団がベットからするりと落ちた。熱くなった身体を外気が冷ましてくる。
肌寒さからなのか鳥肌が立ち、見上げた先の日吉の目がキラリと光った。
外は雨で月も出てないのに。身体を揺さぶりながら「にゃぁ」と鳴いた。
翌朝目が覚めて、箱の中を見ると猫は居なかった。
何処へ行ったんだろう、死期の近づいた猫は居なくなると聞いた事がある。
あの夢は猫が見せたものなのだろうか、化かされたのだろうか。
そんな事よりも日吉になんと伝えれば良いのだろうか、電話一本でさえ、昨夜の夢の性で恥ずかしい。
非日常な出来事よりも目の前の現実。
end.
気分悪くされた方いたら、ごめんなさい。
ただ、日吉くんと跡部さんの仮面を被った別人OKな心の広い方どうぞ;
何故かエロ有りです、苦手な人はスルーしてください。
- 拾い上げる -
日吉が、学校帰りに捨てられた猫の面倒を見ているのを知った。
聞いてみれば、「情けは良くない」「中途半端な優しさは一番悪い」と口にするくせに猫の事を思い浮かべる目は悲しそうな色をしていた。
家では飼えないと言う。猫も子猫ではなく、ハンパに成長した猫で毛並みもそう悪くないから少し前までは何処かの家で暮らしていたんだと思う。
たまたま見つけて、エサの取り方も知らない新米野良猫はやせ細り、ただ身を縮めてはこの中でタオルに包まっていたそうだ。
可哀想だけど、自分では助けきれないと。
そうか、可哀想だなっと同調するのは簡単だったけど、そうしなかった。
たぶんワガママを言えば家で飼う事は出来るだろうけど、子供という立場を利用したくなかった。
可哀想だからと全てを引き取ってやれるわけでもないから。
手出しが出来ないくせに、エサを少し与えてやるのは優しさなのか判別出来なかった。
ただ黙って悲しそうな日吉の手を取って握ってやった。
無理をして笑った日吉は本当に猫が可哀想だけど何も出来ない非力さに胸を痛めているんだろう。
エサをやり、猫が少しだけなついてしまったのもあるんだろう。
猫は箱の中で弱く鳴いた。
外は冬の冷たい雨がふっている、刺す様な雨粒が大量にふっているのを見て日吉から聞いていた猫の事を思い出した。
結局は俺も中途半端な優しさしか出来ない奴だ。
一日だけ・・・っと自分に言い訳をして、そっと猫を連れてきてしまった。
猫が死んでるのを見た日吉の顔が一瞬浮かんで、残酷な事になるけど、家に入れた。
今日だけ、今夜だけ、だから秘密だ。
そう、幼稚な思考に突き動かされて、濡れた猫をタオルで拭いてやった。
猫は腹でもすいているのかニャーニャーと鳴いた。
幸い雨音、それと、広い家だ。部屋の前に誰かが居ないと聞こえないだろう。
「うるさいぞ、お前」
文句を言いながらエサを与えて俺は風呂に入って眠る事にした。
過度のなれ合いは良くないと。
ゆさゆさと身体を揺すられて真夜中に目が覚めた。
目を開けると日吉が俺に乗り上げて見下げていた。
媚を売る様な視線で見つめてくる、これは都合のいい夢かな。
日吉とは恋仲だがキス以上の事はしてない。中学生にもなればそれ以上の事だって考えたりする。
確かに、考えながら耽る事も正直な所ある。
男同士なのと、人と付き合うのが初めてな日吉に無理矢理に事を進めたくなくてとどまっている。
まぁ、夢なら良いかと手を伸ばして頬に触れると掌に頬を刷り寄せた日吉がペロリと手を舐めた。
俺の想像も相当きてるな。
「日吉」と名前を呼んでも何故かキョトンとした顔をして俺を見つめ返された。
「若」と雰囲気に任せて下の名前で読んで見ても聞こえてないのか首を傾げて俺を見るばかり。
今度は「日吉?」っと問いかけても相手は全く反応を見せず、布団に潜り込むとゴソゴソと俺のパンツに手を伸ばしてきた。
「おい」と、声を描けても何も返事が返ってこない。
先ほどは手が動かせたのに気づいたら動かせないでいる、金縛りにあったみたいに。
視線だけをズラして布団の中を見ると隙間から日吉が俺のモノを取り出してペロリと舐め始めた。
声は聞こえないが息づかいが肌を滑ってもどかしい。
ペロペロとぎこちないが懸命な舌遣い、こんな夢を見る程、自分は日吉が欲しいのかっと恥ずかしくなった。
「そんなのやらなくて良い」
たとえ夢だからと言ってもらしくない、日吉の行為。
やるなと言いながらも、しっかりと反応して自分の息も熱く湿ってくる。
「若、おい、聞こえてないのか?」
声に反応したのかチラリとこちらを見て猫のように目を細めた。
え?っと思った時には日吉は自身の尻に俺のモノをあてがいゆっくりと腰を下ろし始めた。
邪魔になった布団がベットからするりと落ちた。熱くなった身体を外気が冷ましてくる。
肌寒さからなのか鳥肌が立ち、見上げた先の日吉の目がキラリと光った。
外は雨で月も出てないのに。身体を揺さぶりながら「にゃぁ」と鳴いた。
翌朝目が覚めて、箱の中を見ると猫は居なかった。
何処へ行ったんだろう、死期の近づいた猫は居なくなると聞いた事がある。
あの夢は猫が見せたものなのだろうか、化かされたのだろうか。
そんな事よりも日吉になんと伝えれば良いのだろうか、電話一本でさえ、昨夜の夢の性で恥ずかしい。
非日常な出来事よりも目の前の現実。
end.
気分悪くされた方いたら、ごめんなさい。
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