跡日/プリントは白紙
大学生日吉くんに高校生の跡部さん。
「勉強の時間です」と「先生、質問です」と「回答出来ません」の続編になります。
またもダラダラした話になってます、あまり恋人らしい事させてやれなくてごめんなさい、書いてる人がヘタレなんだよ;;
年齢逆転パロなので、苦手な方はスルーしてください。
跡部さん誕生日の話です。浮かれてる跡部さんです。
- プリントは白紙 -
9月の終わりに日吉さんから「欲しいものはある?」とストレートな質問を受けた。
それは10月に自分の誕生日が有るから。
今までだって誕生日となれば祝ってくれる人は一杯居たけど、今回は恋人であり家庭教師の彼が居るから。
非常に奥手で恋人らしい事は一切しない。
それは俺と彼がギリギリ先生生徒って立場だからかもしれない。
歳は学校の先生みたいにそうは離れていない。
むしろ、親戚のお兄さんってぐらい。
だけど、何処かよそよそしい。前に童貞だからと顔を真っ赤にして宣言したぐらいだから、もしかしたら以前に付き合った経験も無いのかもしれない。
俺の押せ押せで付き合う事になったが、今の状況は一般的な恋人とは掛離れてる。
クラスで恋人同士の奴らを見ればわかる。
学生としての制約は有るものの、そんなの有って無いようなもの。一緒に出かけたり、帰り道を共にしたり・・・。
正直、羨ましい。
俺も普通の恋人みたいに日吉さんと恋人らしい事をしたいと思う。
テストのご褒美で一度水族館に行ったけど、それだけじゃ物足りない。
共有の思い出をもっと作りたいと思う。
思ってても口にしないだけ、日吉さんの負担になりたくないから。
彼にだって生活は有るし、自分も部活や生徒会だなんだと時間を費やすものが多い。
ホント、困りもんだ。
そんな中、俺の誕生日が来る。
なんて恋人らしいイベント。誕生日を一緒に過ごせたら幸せだな。
日吉さんがプレゼントの事を聞くってことは彼から何か貰えるのか。嬉しいな。
でも、本人に欲しいものを聞くあたりが彼らしい。
「本当は内緒で買って渡したかったんだけど、欲しいものあげたいなって。でも、そんな高価なモノは無理だけど・・・」
ちょっと申し訳なさそうに謝る日吉さんを見て余計に愛おしくなった。
「ね、モノは要らない。でも当日会いに来て、一緒にご飯食べてケーキ食べよ」
「でも、当日は予定有るだろ?」
親御さんや部活の仲間など例を挙げてるが、親は普段から忙しくあまり家に居ない誕生日の日も例外ではないだろう。
部の奴らのは早々に切り上げるか、本命が待ってるからと言ってやれば良い。
だって当日共に過ごしたいのは日吉さんだから。
そう、伝えるとほんのり頬を染めて照れくさそうに頷いてくれた。
全部を用意させるのは悪いからケーキは俺が買っていくからっと約束をしてくれた。
律儀で真面目な人だ。
彼が帰ってから「当日が楽しみです」とメールを送ったら「年相応っぽいな」と言われてしまった。
俺だって普通の男子高校生、そんなの当たり前だ。
恋人と一緒に誕生日の日を過ごせるなんて、夢のようだ。こんなにも待ち望んだ事は無い。
正月を待ち遠しく思う子供みたいに毎日を数えた。
それこそ、学校の奴らに「なんか浮かれてるな」と言われてしまった程だ。
あの日、日吉さんから聞かれてから数日。一週間も経ってない。
日付が変わる頃に仲間のメールにまぎれて「おめでとう」と一言だけの日吉さんからのメールが届いた。カレンダーが誕生日をさす。
周りからすれば全く変化のない秋口の一日。
ぞろ目でもなんでもない、記念日でもない、でも特別な日の始まり。
今、日付が変わったばかり。数時間寝て学校へ行って、帰ったら日吉さんと誕生日を祝う。
そう思ったら嬉しくて早く寝て早く日吉さんに会いたいと思った。
普段ならもう少し起きてるけど手早く寝る準備をして寝る事にした。
その日はホント浮かれてた。
学校の女の子たちが「おめでとう」と言って渡してくれるプレゼントは全て断った。
一生懸命選んでくれたんだろうけど、受け取れないっと。
部のメンバーから手渡されたプレゼントは受け取った。
あまりに緩みきった俺に「本命と祝うからって俺たちのプレゼントの事忘れるなよ、三倍返しだからな」と言われてしまった。
「それはバレンタインのお返しだろうが。これは誕生日のだろ?」
何をしてても夜あう事を考えて嬉しくなった。今日は先生生徒としての時間でなく、恋人として作られた時間に日吉さんに会えるんだな。
学業をこなし、運良く部活が無かったのに早々に教室を出る。
廊下や下駄箱で女の子に呼び止められたが全部断った。
外に出ると少々寒い風が吹いた。
時計を見ても、まだ彼が来る時間には間に合う。
校門の前でも女の子に呼び止められたが、丁寧に断ってた。
でも、高い可愛らしい声の中に聞き慣れた声が聞こえた。
名前を呼ばれた方を見れば女の子たちから少し離れた所で日吉さんが立っていた。
もしかして、お迎え?
女の子たちにごめんねと言って日吉さんの元に行って「迎えにきてくれたんですか?」と聞くと「モテモテの跡部くんを迎えにきました」と小さな声で言った。
もしかして、ちょっとヤキモチも焼いてる?
「そうですか、嬉しいです。早いけど行きましょう。帰りましょう」と声が弾んだ。
手を掴んでも文句が言われなかった、さすが特別な日。
一緒の帰り道なんて、とても恋人らしい。
そして、家で一緒に誕生日を祝い、日吉さんの選んで買ってきてくれた甘いケーキを食べた。
料理は自分の好物ばかりだったが、それ以上に好きな人と一緒に食べるご飯は美味しかった。
「どんなのが好きかわからなかった」と言って出された数種類のケーキを欲張って沢山食べてしまった。
ケーキも俺のために選んでくれたものだと思ったら全部、今噛み締めたくて。
どれも美味しくて幸せな味がした。
それと、「これから寒くなるから・・・少し早いけど・・・」と青が鮮やかなマフラーを貰った。
「ありがとうございます」と笑ったら、「今日一日浮かれてるな」と。
だって今日は恋人と過ごす誕生日だから。
end.
甘過ぎて自分で書いたのに驚いた。
浮かれてる跡部さん流行れ><!
「勉強の時間です」と「先生、質問です」と「回答出来ません」の続編になります。
またもダラダラした話になってます、あまり恋人らしい事させてやれなくてごめんなさい、書いてる人がヘタレなんだよ;;
年齢逆転パロなので、苦手な方はスルーしてください。
跡部さん誕生日の話です。浮かれてる跡部さんです。
- プリントは白紙 -
9月の終わりに日吉さんから「欲しいものはある?」とストレートな質問を受けた。
それは10月に自分の誕生日が有るから。
今までだって誕生日となれば祝ってくれる人は一杯居たけど、今回は恋人であり家庭教師の彼が居るから。
非常に奥手で恋人らしい事は一切しない。
それは俺と彼がギリギリ先生生徒って立場だからかもしれない。
歳は学校の先生みたいにそうは離れていない。
むしろ、親戚のお兄さんってぐらい。
だけど、何処かよそよそしい。前に童貞だからと顔を真っ赤にして宣言したぐらいだから、もしかしたら以前に付き合った経験も無いのかもしれない。
俺の押せ押せで付き合う事になったが、今の状況は一般的な恋人とは掛離れてる。
クラスで恋人同士の奴らを見ればわかる。
学生としての制約は有るものの、そんなの有って無いようなもの。一緒に出かけたり、帰り道を共にしたり・・・。
正直、羨ましい。
俺も普通の恋人みたいに日吉さんと恋人らしい事をしたいと思う。
テストのご褒美で一度水族館に行ったけど、それだけじゃ物足りない。
共有の思い出をもっと作りたいと思う。
思ってても口にしないだけ、日吉さんの負担になりたくないから。
彼にだって生活は有るし、自分も部活や生徒会だなんだと時間を費やすものが多い。
ホント、困りもんだ。
そんな中、俺の誕生日が来る。
なんて恋人らしいイベント。誕生日を一緒に過ごせたら幸せだな。
日吉さんがプレゼントの事を聞くってことは彼から何か貰えるのか。嬉しいな。
でも、本人に欲しいものを聞くあたりが彼らしい。
「本当は内緒で買って渡したかったんだけど、欲しいものあげたいなって。でも、そんな高価なモノは無理だけど・・・」
ちょっと申し訳なさそうに謝る日吉さんを見て余計に愛おしくなった。
「ね、モノは要らない。でも当日会いに来て、一緒にご飯食べてケーキ食べよ」
「でも、当日は予定有るだろ?」
親御さんや部活の仲間など例を挙げてるが、親は普段から忙しくあまり家に居ない誕生日の日も例外ではないだろう。
部の奴らのは早々に切り上げるか、本命が待ってるからと言ってやれば良い。
だって当日共に過ごしたいのは日吉さんだから。
そう、伝えるとほんのり頬を染めて照れくさそうに頷いてくれた。
全部を用意させるのは悪いからケーキは俺が買っていくからっと約束をしてくれた。
律儀で真面目な人だ。
彼が帰ってから「当日が楽しみです」とメールを送ったら「年相応っぽいな」と言われてしまった。
俺だって普通の男子高校生、そんなの当たり前だ。
恋人と一緒に誕生日の日を過ごせるなんて、夢のようだ。こんなにも待ち望んだ事は無い。
正月を待ち遠しく思う子供みたいに毎日を数えた。
それこそ、学校の奴らに「なんか浮かれてるな」と言われてしまった程だ。
あの日、日吉さんから聞かれてから数日。一週間も経ってない。
日付が変わる頃に仲間のメールにまぎれて「おめでとう」と一言だけの日吉さんからのメールが届いた。カレンダーが誕生日をさす。
周りからすれば全く変化のない秋口の一日。
ぞろ目でもなんでもない、記念日でもない、でも特別な日の始まり。
今、日付が変わったばかり。数時間寝て学校へ行って、帰ったら日吉さんと誕生日を祝う。
そう思ったら嬉しくて早く寝て早く日吉さんに会いたいと思った。
普段ならもう少し起きてるけど手早く寝る準備をして寝る事にした。
その日はホント浮かれてた。
学校の女の子たちが「おめでとう」と言って渡してくれるプレゼントは全て断った。
一生懸命選んでくれたんだろうけど、受け取れないっと。
部のメンバーから手渡されたプレゼントは受け取った。
あまりに緩みきった俺に「本命と祝うからって俺たちのプレゼントの事忘れるなよ、三倍返しだからな」と言われてしまった。
「それはバレンタインのお返しだろうが。これは誕生日のだろ?」
何をしてても夜あう事を考えて嬉しくなった。今日は先生生徒としての時間でなく、恋人として作られた時間に日吉さんに会えるんだな。
学業をこなし、運良く部活が無かったのに早々に教室を出る。
廊下や下駄箱で女の子に呼び止められたが全部断った。
外に出ると少々寒い風が吹いた。
時計を見ても、まだ彼が来る時間には間に合う。
校門の前でも女の子に呼び止められたが、丁寧に断ってた。
でも、高い可愛らしい声の中に聞き慣れた声が聞こえた。
名前を呼ばれた方を見れば女の子たちから少し離れた所で日吉さんが立っていた。
もしかして、お迎え?
女の子たちにごめんねと言って日吉さんの元に行って「迎えにきてくれたんですか?」と聞くと「モテモテの跡部くんを迎えにきました」と小さな声で言った。
もしかして、ちょっとヤキモチも焼いてる?
「そうですか、嬉しいです。早いけど行きましょう。帰りましょう」と声が弾んだ。
手を掴んでも文句が言われなかった、さすが特別な日。
一緒の帰り道なんて、とても恋人らしい。
そして、家で一緒に誕生日を祝い、日吉さんの選んで買ってきてくれた甘いケーキを食べた。
料理は自分の好物ばかりだったが、それ以上に好きな人と一緒に食べるご飯は美味しかった。
「どんなのが好きかわからなかった」と言って出された数種類のケーキを欲張って沢山食べてしまった。
ケーキも俺のために選んでくれたものだと思ったら全部、今噛み締めたくて。
どれも美味しくて幸せな味がした。
それと、「これから寒くなるから・・・少し早いけど・・・」と青が鮮やかなマフラーを貰った。
「ありがとうございます」と笑ったら、「今日一日浮かれてるな」と。
だって今日は恋人と過ごす誕生日だから。
end.
甘過ぎて自分で書いたのに驚いた。
浮かれてる跡部さん流行れ><!
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