宍鳳/アイス
日吉受けでないです、ホントすみません><!
宍戸さんと鳳君のほのぼのです、苦手な人はスルーして下さい。
宍戸さん家の犬ってどんなだったか忘れたので適当に私が想像しました(滅)。
あと、スランプついでにベタな話でも書こうってコンセプトです。
ほんと、ベタをひた走ろうと思います。
広い心でどうぞ;;
- アイス(宍鳳) -
部活に励む夏でも、形だけの短い夏休みが来るお盆を挟んだ一週間程の。
鳳が「夏休み何してるんですか?」と聞いたので、普段自分が何してるか想像して、その中でコイツと過ごせるかなっとか口実にしようかなっと打算的なことを考えた。
のが、いけなかったのだろうか。
中学生で夏休みだから何処か遠くに行くなんて簡単に出来ない。
俺は涼しくなり始めた夕方、一緒に犬の散歩にでもいけたら良いなって思った。
ホント、それだけだったのに。
鳳が来て、いつも置いてある犬のお散歩セットを玄関に取りにいって、あるべき場所に無かったから「あれ?」と思ったが、
誰か片付け忘れたのかなっと思った。
庭先の小屋付近にでも置いてあるのかと思って鳳を連れて庭に入った。
そして、俺は背けていた現実を知った。
自然と溜息が零れそうになるのを慌てて口を閉じた。
予定と違って犬の散歩ではなく二人の散歩になったのは喜ばしいことなのかもしれない。
でも、「おまえ、動物好きだっけ?」と犬の散歩に誘ったのに肝心の犬が居ない。
どうやら家族の誰かが先に連れて行ってしまったみたいだ。
前日に伝えていた訳ではないので家族をせめる訳にもいかない。
チラリと横を見ると視線に気がついて鳳がいつもの柔らかい笑顔を俺に向けた。
一応当初の予定通り近くの散歩コースのある公園を歩いてる。
悪いなっと思ったので素直に「悪かった」と謝る。
「いいですよ、気にしないで下さい。また今度、散歩しましょ」
笑顔の鳳にますます申し訳なさがつのる。少しだけ歩幅が狭くなる。
グズグズするのは嫌いだけど、犬の散歩に誘った時の鳳の嬉しそうな顔を思い出すと苦しくなる。
こいつ、あんなに散歩楽しみにしてたのに。
「あぁ、でも、今日はごめんな」
また謝ると少し考えた素振りを見せた鳳が「いえ、俺、宍戸さんと散歩したかったんで」と言った。
はにかんだ顔をして、誤摩化すようにスレ違った犬に顔を向けて「可愛いですね」と。
しばらく互いに黙って歩いた。
空気は気まずいものではなかったが、「なんか暑いですね、待ってて下さい」と鳳が公園横のコンビニへ走っていった。
今は追いかけて一緒に行くのも変な気がしたから、近くのベンチに座って待っていると鳳がアイスを持って戻ってきた。
「どうぞ」と差し出されたアイス。
種類の違う二つのアイスだけど、なんとなくどちらを俺用に買ってきたかわかった。
チョコミント味を受け取って「サンキュ」と言うと「いえ」と鳳は俺の隣に座った。
袋を開けて齧り付くと冷たさとミントのスッとした味が喉を通っていく。
鳳はバニラを食べている。
「美味しいですね」と笑って、隣り合わせの近い距離に触れる手。
暑いのに、そっと手を握った。
「美味いな」
と、言って食べるのに集中してるふりをした。
お互い誤摩化すのがヘタクソだ、折角涼しくなるために冷たいアイスを食べてるのに。
「そっちの一口くれよ」
「良いですよ」
アイスを交換して甘くシンプルなバニラを口に入れた。
白く柔らかな味は鳳に似てるなっと思った。
そしたら、同じようなタイミングで鳳が「宍戸さんの味がします」と言った。
「・・・・おまえ」
呆れた顔で見ると、へへへっと鳳が笑った。
言葉の意味を深読みした自分が悪いみたいに純粋な笑顔に少し困った。
だから、素早くキスをして「ホントだ俺の味」と笑い返した。
end.
宍戸さんがミントチョコ味が好きかどうかとか、宍戸さん家の犬がどんなだとか突っ込んじゃ駄目です。
犬のこと全然知らない、え、犬居るよね?記憶違いだったらヤバい;;
宍戸さんと鳳君のほのぼのです、苦手な人はスルーして下さい。
宍戸さん家の犬ってどんなだったか忘れたので適当に私が想像しました(滅)。
あと、スランプついでにベタな話でも書こうってコンセプトです。
ほんと、ベタをひた走ろうと思います。
広い心でどうぞ;;
- アイス(宍鳳) -
部活に励む夏でも、形だけの短い夏休みが来るお盆を挟んだ一週間程の。
鳳が「夏休み何してるんですか?」と聞いたので、普段自分が何してるか想像して、その中でコイツと過ごせるかなっとか口実にしようかなっと打算的なことを考えた。
のが、いけなかったのだろうか。
中学生で夏休みだから何処か遠くに行くなんて簡単に出来ない。
俺は涼しくなり始めた夕方、一緒に犬の散歩にでもいけたら良いなって思った。
ホント、それだけだったのに。
鳳が来て、いつも置いてある犬のお散歩セットを玄関に取りにいって、あるべき場所に無かったから「あれ?」と思ったが、
誰か片付け忘れたのかなっと思った。
庭先の小屋付近にでも置いてあるのかと思って鳳を連れて庭に入った。
そして、俺は背けていた現実を知った。
自然と溜息が零れそうになるのを慌てて口を閉じた。
予定と違って犬の散歩ではなく二人の散歩になったのは喜ばしいことなのかもしれない。
でも、「おまえ、動物好きだっけ?」と犬の散歩に誘ったのに肝心の犬が居ない。
どうやら家族の誰かが先に連れて行ってしまったみたいだ。
前日に伝えていた訳ではないので家族をせめる訳にもいかない。
チラリと横を見ると視線に気がついて鳳がいつもの柔らかい笑顔を俺に向けた。
一応当初の予定通り近くの散歩コースのある公園を歩いてる。
悪いなっと思ったので素直に「悪かった」と謝る。
「いいですよ、気にしないで下さい。また今度、散歩しましょ」
笑顔の鳳にますます申し訳なさがつのる。少しだけ歩幅が狭くなる。
グズグズするのは嫌いだけど、犬の散歩に誘った時の鳳の嬉しそうな顔を思い出すと苦しくなる。
こいつ、あんなに散歩楽しみにしてたのに。
「あぁ、でも、今日はごめんな」
また謝ると少し考えた素振りを見せた鳳が「いえ、俺、宍戸さんと散歩したかったんで」と言った。
はにかんだ顔をして、誤摩化すようにスレ違った犬に顔を向けて「可愛いですね」と。
しばらく互いに黙って歩いた。
空気は気まずいものではなかったが、「なんか暑いですね、待ってて下さい」と鳳が公園横のコンビニへ走っていった。
今は追いかけて一緒に行くのも変な気がしたから、近くのベンチに座って待っていると鳳がアイスを持って戻ってきた。
「どうぞ」と差し出されたアイス。
種類の違う二つのアイスだけど、なんとなくどちらを俺用に買ってきたかわかった。
チョコミント味を受け取って「サンキュ」と言うと「いえ」と鳳は俺の隣に座った。
袋を開けて齧り付くと冷たさとミントのスッとした味が喉を通っていく。
鳳はバニラを食べている。
「美味しいですね」と笑って、隣り合わせの近い距離に触れる手。
暑いのに、そっと手を握った。
「美味いな」
と、言って食べるのに集中してるふりをした。
お互い誤摩化すのがヘタクソだ、折角涼しくなるために冷たいアイスを食べてるのに。
「そっちの一口くれよ」
「良いですよ」
アイスを交換して甘くシンプルなバニラを口に入れた。
白く柔らかな味は鳳に似てるなっと思った。
そしたら、同じようなタイミングで鳳が「宍戸さんの味がします」と言った。
「・・・・おまえ」
呆れた顔で見ると、へへへっと鳳が笑った。
言葉の意味を深読みした自分が悪いみたいに純粋な笑顔に少し困った。
だから、素早くキスをして「ホントだ俺の味」と笑い返した。
end.
宍戸さんがミントチョコ味が好きかどうかとか、宍戸さん家の犬がどんなだとか突っ込んじゃ駄目です。
犬のこと全然知らない、え、犬居るよね?記憶違いだったらヤバい;;
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