跡日/頬に影を落とす
短いです。(また)
短髪跡部さんと日吉くんの話。
跡部さん視点。
先日、髪の毛を切った。
美容室で「どうしますか?」っと聞かれたので短くしてもらった。
久しぶりに校内の廊下でばったり会った日吉はサッパリした頭を見て目を丸くしてた。
どうやら、俺がまた伸ばすと思っていたらしい。
部活も引退し髪なんて自由になったから、「髪の毛の長い自分が好きなんだと思ってました」だと。
「別に、一度短いのを体験すると楽だったから切っただけだ。なんだ?短い方がお前の好みだったのか?」
「・・・・・違います。」
苛立を隠さずに顔をそらした。
「お前は、少し前髪が伸び過ぎなんじゃないのか?」
言って、日吉の顔にかかる前髪を手で横に払いのけてやる。
そうする事で挑発的で強く光を持った瞳が明確に覗いた。
周りを縁取るまつげが長いのを初めて知った。
「まつげ、意外に長いんだな」
無意識に口にして、柔らかく親指の腹でなぞった。
器用に片目を瞑った、その姿に小さく胸が跳ねる。
「あんたの方が長いでしょ?」
されるがままだった日吉がニヤリと笑った。
そして、続けた。
「髪が長いときから知ってました。」
俺の手を払いのけた、生意気な奴。
それじゃっと立ち去る日吉の背中を見つめる。
”長いときから”と、言う事は。
短髪跡部さんと日吉くんの話。
跡部さん視点。
先日、髪の毛を切った。
美容室で「どうしますか?」っと聞かれたので短くしてもらった。
久しぶりに校内の廊下でばったり会った日吉はサッパリした頭を見て目を丸くしてた。
どうやら、俺がまた伸ばすと思っていたらしい。
部活も引退し髪なんて自由になったから、「髪の毛の長い自分が好きなんだと思ってました」だと。
「別に、一度短いのを体験すると楽だったから切っただけだ。なんだ?短い方がお前の好みだったのか?」
「・・・・・違います。」
苛立を隠さずに顔をそらした。
「お前は、少し前髪が伸び過ぎなんじゃないのか?」
言って、日吉の顔にかかる前髪を手で横に払いのけてやる。
そうする事で挑発的で強く光を持った瞳が明確に覗いた。
周りを縁取るまつげが長いのを初めて知った。
「まつげ、意外に長いんだな」
無意識に口にして、柔らかく親指の腹でなぞった。
器用に片目を瞑った、その姿に小さく胸が跳ねる。
「あんたの方が長いでしょ?」
されるがままだった日吉がニヤリと笑った。
そして、続けた。
「髪が長いときから知ってました。」
俺の手を払いのけた、生意気な奴。
それじゃっと立ち去る日吉の背中を見つめる。
”長いときから”と、言う事は。
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