風綾/ごっこ
学怖の風綾です。
意味なく、ダラダラしてるだけです。
- ごっこ -
帰り道で思いついて、綾小路の家に無理矢理ついてきた。
いつも、僕の家に呼んでばかりで、そういえば彼の部屋を見たこと無いなって思ったら気になって仕方がなかったから。
僕の突然の行動にイヤそうな顔するけど、知ってる。本当は僕のこと好きで好きでしょうがないってこと。
口や顔ではイヤがるけど、僕とのキスやそれ以上は好きみたいだしね。
いつもすぐに顔をトロンとさせるんだから、意地張らずに素直になりなよ。
僕のことが好きなのはバレてるから。
笑いながらくぐった玄関で靴を脱ぎ、スムーズに中に通された。
やっぱり綾小路ったら僕を早く部屋に入れたいわけぇ?
ニヤニヤしてみると「ボサッとするな早く行け、母親が居るんだ」と言う。
「僕を紹介してくれてもいいんだよ?」
登りかけた階段から彼を振り返ると「お前なんか紹介しても意味がない」
「何言ってんの、未来の旦那ですって一言ぐらい・・・」
「死ね、お前を紹介したら親が心配して寝込むだろ。いいから早く上がれ」
色々と突っ込みたいところがあったけど背中を軽く殴られたので彼に従うとする。
一応は彼の家だから主導権ぐらいは譲ろうじゃないか。
ドアを開けると、僕の部屋に比べると狭いが至って普通の部屋。
本棚、オーディオ、勉強机、ベッドにクローゼット。
物はすべて整理されてきっちりと片づけられている、全体的に落ち着いた雰囲気。
「ふーん、君らしい部屋だね」
「そうか、ちょっと待ってろ、飲み物持ってくるから」
僕の感想もちゃんと聞かずに綾小路はすぐに部屋を出ていってしまった。
親に紹介したくないと言いながらも一応お茶は出してくれるんだな。
早く追っ払いたいのか、長く居て欲しいのかよくわからない。でも、僕は君の部屋を存分に楽しませてもらうよ。
彼のいない間に調査開始。男だし、あれは絶対にあるはず。彼の好みのタイプでも調べようじゃないか。
布団マットの下、枕元と来て、机の引き出しに手をかけたタイミングで綾小路が戻ってきた。
「何してる」
いつもより幾分低い声、ちょっと怒ったかな。
「何って、家宅捜査だよ。君のことがもっと知りたいからねぇ」
まさかエロ本探してました、なんてことは言わない。
「警察かよ」
勉強机に持ってきたジュースのコップとお菓子の袋を置いた綾小路は「突然来たから何もない」と前置きを添える。
この部屋にはソファも無い、寝るか勉強するかのどちらしかしないのかも。
僕の部屋にはテレビもパソコンもある。
これと言った座る場所が無いのでベッドに腰掛けると勉強机のイスに座った彼がジュースのカップを手渡してくれた。
「お前、さっき何してたか知らないけど変な事するなよ?」
釘を差されたが変も何も健全な男子なら誰だって人の部屋に来たらエロ本探すでしょうが。
「変なことなんてしてないよ、失礼な……あ、ちょっと君、こっちに座りたまえ」
「・・・・」
一瞬イヤそうな顔を浮かべたが彼は言われたとおりに僕の隣に座った。
「何だよ」
改まった風で少し方を縮めて居心地悪そうな声がする。ここ君の部屋なのに。
ちょっと笑って首元に鼻を寄せた。くんくんと匂いを嗅ぐ。
「おい、何やってんだよ」
驚いて首を手で覆う綾小路の顔が赤く染まって可愛らしい。動揺しちゃってー。
「何って、捜査の続き。僕は警察犬だからね。綾小路の匂いを」
「警察犬は匂いから目的の物を捜すんだよ。本人の匂いをかいでどうするんだ」
「これはうっかりしてた。じゃぁ、捜査はもう良いよ。犬ごっこ。綾小路くんはどんな匂いかなー」
手に持ったコップを机に起きつつ、彼を押し倒した。
抵抗もなくすんなりできるってことは、君も期待してたの?
ニヤニヤ笑うと「だらしない顔するな」と怒られた。
もう、本当に素直じゃないんだから。
くんくんと再度首の匂いを嗅ぐ、ソッと寄せられた彼の手が肩に触れた。
返事をするみたいに首を舐めると鳥肌を立てた。
「おい、犬。くすぐったい」
「えー、くすぐったいだけー?」
顔を覗き込むと赤い顔をした彼は顔をそらして小さな声で、そうだよと言った。
口で言う事と態度が違うんだって。
「ふーん、そうね。でもさ」
これっと綾小路の下半身に手を寄せた途端に凄い勢いで髪の毛を引っ張られた。
「いででででっ・・・ちょ、放して禿げる」
「禿げろ馬鹿!親居るって言っただろ!?」
さっきまで乗り気だったんじゃ・・・?
思ってもみなかった彼の拒否に驚いたけど、結構な力で引っ張られる髪の毛が・・・。
「わかった、もう今日はしないから放して」
僕の大事な美しい髪の毛が・・・ちょっと泣きそうだ。
やり過ぎたと思ったのか、小さく言われたごめんっと放された手がソッと頭を撫でた。
「親、居るから・・・」
「なんで、それぐらい良いじゃない」
「聞こえるだろ」
「聞こえるって何が」
「声が・・・・」
ふーん、つまり「気持ち良過ぎて声が抑えれないって事ね」
口にした途端に「死ね!」っと強く背中を叩かれてしまった。
ちょっと、手加減って物を知らないわけ?
チラリと見た彼は顔を真っ赤にして黙ってた、それって認めたも同然なんだけど。
わかってやってるわけ、ホント。たまんないんだけど。
「明日、僕の家にきてよ」と言うと彼はただコクリと頷いた。
end.
え?終わりですよ???(逃)
意味なく、ダラダラしてるだけです。
- ごっこ -
帰り道で思いついて、綾小路の家に無理矢理ついてきた。
いつも、僕の家に呼んでばかりで、そういえば彼の部屋を見たこと無いなって思ったら気になって仕方がなかったから。
僕の突然の行動にイヤそうな顔するけど、知ってる。本当は僕のこと好きで好きでしょうがないってこと。
口や顔ではイヤがるけど、僕とのキスやそれ以上は好きみたいだしね。
いつもすぐに顔をトロンとさせるんだから、意地張らずに素直になりなよ。
僕のことが好きなのはバレてるから。
笑いながらくぐった玄関で靴を脱ぎ、スムーズに中に通された。
やっぱり綾小路ったら僕を早く部屋に入れたいわけぇ?
ニヤニヤしてみると「ボサッとするな早く行け、母親が居るんだ」と言う。
「僕を紹介してくれてもいいんだよ?」
登りかけた階段から彼を振り返ると「お前なんか紹介しても意味がない」
「何言ってんの、未来の旦那ですって一言ぐらい・・・」
「死ね、お前を紹介したら親が心配して寝込むだろ。いいから早く上がれ」
色々と突っ込みたいところがあったけど背中を軽く殴られたので彼に従うとする。
一応は彼の家だから主導権ぐらいは譲ろうじゃないか。
ドアを開けると、僕の部屋に比べると狭いが至って普通の部屋。
本棚、オーディオ、勉強机、ベッドにクローゼット。
物はすべて整理されてきっちりと片づけられている、全体的に落ち着いた雰囲気。
「ふーん、君らしい部屋だね」
「そうか、ちょっと待ってろ、飲み物持ってくるから」
僕の感想もちゃんと聞かずに綾小路はすぐに部屋を出ていってしまった。
親に紹介したくないと言いながらも一応お茶は出してくれるんだな。
早く追っ払いたいのか、長く居て欲しいのかよくわからない。でも、僕は君の部屋を存分に楽しませてもらうよ。
彼のいない間に調査開始。男だし、あれは絶対にあるはず。彼の好みのタイプでも調べようじゃないか。
布団マットの下、枕元と来て、机の引き出しに手をかけたタイミングで綾小路が戻ってきた。
「何してる」
いつもより幾分低い声、ちょっと怒ったかな。
「何って、家宅捜査だよ。君のことがもっと知りたいからねぇ」
まさかエロ本探してました、なんてことは言わない。
「警察かよ」
勉強机に持ってきたジュースのコップとお菓子の袋を置いた綾小路は「突然来たから何もない」と前置きを添える。
この部屋にはソファも無い、寝るか勉強するかのどちらしかしないのかも。
僕の部屋にはテレビもパソコンもある。
これと言った座る場所が無いのでベッドに腰掛けると勉強机のイスに座った彼がジュースのカップを手渡してくれた。
「お前、さっき何してたか知らないけど変な事するなよ?」
釘を差されたが変も何も健全な男子なら誰だって人の部屋に来たらエロ本探すでしょうが。
「変なことなんてしてないよ、失礼な……あ、ちょっと君、こっちに座りたまえ」
「・・・・」
一瞬イヤそうな顔を浮かべたが彼は言われたとおりに僕の隣に座った。
「何だよ」
改まった風で少し方を縮めて居心地悪そうな声がする。ここ君の部屋なのに。
ちょっと笑って首元に鼻を寄せた。くんくんと匂いを嗅ぐ。
「おい、何やってんだよ」
驚いて首を手で覆う綾小路の顔が赤く染まって可愛らしい。動揺しちゃってー。
「何って、捜査の続き。僕は警察犬だからね。綾小路の匂いを」
「警察犬は匂いから目的の物を捜すんだよ。本人の匂いをかいでどうするんだ」
「これはうっかりしてた。じゃぁ、捜査はもう良いよ。犬ごっこ。綾小路くんはどんな匂いかなー」
手に持ったコップを机に起きつつ、彼を押し倒した。
抵抗もなくすんなりできるってことは、君も期待してたの?
ニヤニヤ笑うと「だらしない顔するな」と怒られた。
もう、本当に素直じゃないんだから。
くんくんと再度首の匂いを嗅ぐ、ソッと寄せられた彼の手が肩に触れた。
返事をするみたいに首を舐めると鳥肌を立てた。
「おい、犬。くすぐったい」
「えー、くすぐったいだけー?」
顔を覗き込むと赤い顔をした彼は顔をそらして小さな声で、そうだよと言った。
口で言う事と態度が違うんだって。
「ふーん、そうね。でもさ」
これっと綾小路の下半身に手を寄せた途端に凄い勢いで髪の毛を引っ張られた。
「いででででっ・・・ちょ、放して禿げる」
「禿げろ馬鹿!親居るって言っただろ!?」
さっきまで乗り気だったんじゃ・・・?
思ってもみなかった彼の拒否に驚いたけど、結構な力で引っ張られる髪の毛が・・・。
「わかった、もう今日はしないから放して」
僕の大事な美しい髪の毛が・・・ちょっと泣きそうだ。
やり過ぎたと思ったのか、小さく言われたごめんっと放された手がソッと頭を撫でた。
「親、居るから・・・」
「なんで、それぐらい良いじゃない」
「聞こえるだろ」
「聞こえるって何が」
「声が・・・・」
ふーん、つまり「気持ち良過ぎて声が抑えれないって事ね」
口にした途端に「死ね!」っと強く背中を叩かれてしまった。
ちょっと、手加減って物を知らないわけ?
チラリと見た彼は顔を真っ赤にして黙ってた、それって認めたも同然なんだけど。
わかってやってるわけ、ホント。たまんないんだけど。
「明日、僕の家にきてよ」と言うと彼はただコクリと頷いた。
end.
え?終わりですよ???(逃)
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