跡日/ランド
「日吉くんの期待」「ステップ」「ジャンプ」「セット」の続編です。
日吉くんの事が好きで好きで仕方が無い跡部さんです!(笑)
腐男子の日吉くんです。
苦手な方はスルーしてください。
- ランド -
日吉の趣味をより理解してやりたいと思ってる。
いつもは普通の男の子然としているのに、少し変わった趣味を持っている。
いきなりの女装、漫画みたいなセックス、着たい水着の話・・・。
正直、この俺が少し押され気味だ。
でも惚れた弱みでなのか、自分の知らない彼の事をもっと知りたいし、知れば知るだけ可愛らしく感じてくる。
病気だな。日吉菌にあてられてしまってる。
じんわりと温かなこの気持ちに俺は日々満足している。
色々と失敗する所もあるけど、お互い乗り越えて行けるはずだ。
だから今日は、勉強をしようじゃないか。
もっと日吉の事を俺に教えてくれ。
彼の家の玄関先で待っていると、「いらっしゃい」っと少し嬉しそうにする顔の日吉を見るのが好きだ。
距離が縮まって、少しの変化だけど、隠れてる気持ちが漏れて表情に出てるのがわかった時は嬉しかった。
「どうぞ」と、進められて日吉の部屋に連れて行かれる。
部屋に入ると既に折りたたみの卓袱台にお菓子とジュースが乗っている。
「今日も親居ないんで、それに跡部さん時間きっちりに来るから先に用意したんです。ちょっと汗かいちゃってるけど」
俺の視線に気がついた日吉は、そう言うと苦笑いを浮かべてグラスに浮き上がった滴を指でなぞった。
「いや、ありがとう」
声を返すとホッと顔を緩めて笑い、言われるまま座布団に腰を下ろした。
「日吉はこのお菓子好きなのか?」
皿に乗った小袋のお菓子に手を伸ばすと「そうですね、好きっていうか家に絶対ある感じですかね」と。
親が好きなのかもしれませんっと日吉もお菓子を手に取った。
「跡部さんは好きなお菓子とかあるんですか?」
「んー。お菓子か。クッキーとかは貰ったりして食べてたけど、最近は貰ってないからな」
言って、机の上の日吉の手に触れた。
クッキーは俺を応援してくれる女の子からのプレゼント、好意を裏切るようで悪いが俺は今、目の前のコイツの事で一杯だしな。
変な期待は持たれたくないし、彼に誤解されるのも嫌だからな。
「クッキーって、女の子にですか?」
「まぁ、そうだけど。だから今は貰ってない」
お前が居るから、と言う気持ちを混めて触れていた手に少し力を入れた。
俺の言葉にチラリと見た不安そうだった顔が普通に戻る。
そうですか。呟いた声に安心の色が含まれてるのがわかる。
日吉の少しの行動や言動で俺の事が好きなんだって事が見えてちょっとした優越感に胸を温める。
あまり口に出したりしないけど、ちょっとした事で伝えられる彼の思い。
手を握って少々見つめ合う形になった。照れたのか「お菓子、もっとどうぞ!」と進められたのでお互いに顔を見合わせて笑ってしまった。
まったりとお菓子を食べたり、話をしたりして過ごしていたが今日は別で知りたい事もあったのを思い出した。
「なぁ、日吉」
名前を呼びながら席を立ち、本棚の所へ。
日吉はまだ座ったまま身体をひねらせて俺の方を見上げている。
俺は彼の趣味であるBLとおぼしき漫画を取り出して聞いてみた。
「お前はこの本どんな風に読むんだ?」
「・・・・どうって。結局は漫画ですから、普通ですよ?」
見た感じ、ソコまで冊数は無い。多分彼の事だから買うのが恥ずかしいって部分もあるんだろう。
先日、偵察と書店でこう言った本を見に行ったときに並べられた表紙に俺も驚いたからな。
タイトルもあからさまな物も多かったし、一端の男子としてコレ系の本は購入しづらいはず。エロ本とは、違った恥ずかしさだろう。
そういえば、日吉も普通のエロ本やグラビアを見たりするんだろうか?
頭によぎった疑問を振り払う。今日は日吉の趣味を寄りよく知りたいんだった。それはまた今度聞いてみよう。
「普通って?普段のお前の事が知りたいんだ」
「・・・・知りたいって、ホント普通ですって。他の本読むのと変わりないですって」
立ち上がって俺の横に立った日吉は本棚から一冊引き抜いて、「机で読んだり」と勉強机の椅子に座ってパラパラを漫画をめくって本を読む振り、
次にさっきまで座っていた座布団に座って「ちょっとお菓子摘みながら読んだり」、
「あと、ベッドで読んだりですかね?」
最後にゴロンとベッドの上に腹這いに寝転がって漫画をめくった。
こんな感じですねっと俺を見上げる日吉の横に俺も横になって、同じように漫画をめくってみた。
「・・・どうしたんですか?」
「今日は日吉の趣味の事をもっと知りたかったんだ。お前と同じ目線で。お前の好きな物をちゃんと俺も好きになりたいと思って」
俺の言った言葉に「そうですか」と返事をしてから続く言葉がなく黙ってしまった日吉の顔をチラリと見ると顔を赤くしていた。
無言で照れるなよ、俺も恥ずかしくなるだろうが。
でも、照れる日吉も可愛いなっと見ていると視線に気がついた日吉が慌てて漫画で顔を隠した。
「ちょっと、見ないでください!もう、漫画でも読みましょ。俺の趣味が知りたいなら読んでください。ほらっ」
慌てる彼を見て増々可愛いなっと笑って、言われた通りに本のページを開いた。
「なぁ、日吉は、元から男の事が好きだったのか?」
一緒にベットでゴロゴロと漫画を読んでいる途中にふとよぎった疑問を口にしてみた。俺の告白をOKするぐらいだし。
「べつに、男が好きなわけじゃ・・・」
「じゃぁ、女の方が好きなのか?でも、俺の告白に応えたじゃないか」
「男とかじゃなくて跡部さんだったから・・・・俺だって、あのとき驚いて悩んだりもしたんですからね」
「俺だったから応えた・・・のか?」
「・・・・・さっきからそう言ってるじゃないですか。もう、しつこいですよ。黙って読んでください」
怒ったように日吉は目線を漫画に戻してしまった。
でも、ほんのりと赤く染まった頬にソッとキスをしたら、キスされた頬に手を当てて「馬鹿、集中出来ないじゃないですか」と言うので再度口を寄せた。
end.
なんも進展してないけど、日吉くんの事を理解したい、日吉好きの跡部さんでしたw
日吉くんの事が好きで好きで仕方が無い跡部さんです!(笑)
腐男子の日吉くんです。
苦手な方はスルーしてください。
- ランド -
日吉の趣味をより理解してやりたいと思ってる。
いつもは普通の男の子然としているのに、少し変わった趣味を持っている。
いきなりの女装、漫画みたいなセックス、着たい水着の話・・・。
正直、この俺が少し押され気味だ。
でも惚れた弱みでなのか、自分の知らない彼の事をもっと知りたいし、知れば知るだけ可愛らしく感じてくる。
病気だな。日吉菌にあてられてしまってる。
じんわりと温かなこの気持ちに俺は日々満足している。
色々と失敗する所もあるけど、お互い乗り越えて行けるはずだ。
だから今日は、勉強をしようじゃないか。
もっと日吉の事を俺に教えてくれ。
彼の家の玄関先で待っていると、「いらっしゃい」っと少し嬉しそうにする顔の日吉を見るのが好きだ。
距離が縮まって、少しの変化だけど、隠れてる気持ちが漏れて表情に出てるのがわかった時は嬉しかった。
「どうぞ」と、進められて日吉の部屋に連れて行かれる。
部屋に入ると既に折りたたみの卓袱台にお菓子とジュースが乗っている。
「今日も親居ないんで、それに跡部さん時間きっちりに来るから先に用意したんです。ちょっと汗かいちゃってるけど」
俺の視線に気がついた日吉は、そう言うと苦笑いを浮かべてグラスに浮き上がった滴を指でなぞった。
「いや、ありがとう」
声を返すとホッと顔を緩めて笑い、言われるまま座布団に腰を下ろした。
「日吉はこのお菓子好きなのか?」
皿に乗った小袋のお菓子に手を伸ばすと「そうですね、好きっていうか家に絶対ある感じですかね」と。
親が好きなのかもしれませんっと日吉もお菓子を手に取った。
「跡部さんは好きなお菓子とかあるんですか?」
「んー。お菓子か。クッキーとかは貰ったりして食べてたけど、最近は貰ってないからな」
言って、机の上の日吉の手に触れた。
クッキーは俺を応援してくれる女の子からのプレゼント、好意を裏切るようで悪いが俺は今、目の前のコイツの事で一杯だしな。
変な期待は持たれたくないし、彼に誤解されるのも嫌だからな。
「クッキーって、女の子にですか?」
「まぁ、そうだけど。だから今は貰ってない」
お前が居るから、と言う気持ちを混めて触れていた手に少し力を入れた。
俺の言葉にチラリと見た不安そうだった顔が普通に戻る。
そうですか。呟いた声に安心の色が含まれてるのがわかる。
日吉の少しの行動や言動で俺の事が好きなんだって事が見えてちょっとした優越感に胸を温める。
あまり口に出したりしないけど、ちょっとした事で伝えられる彼の思い。
手を握って少々見つめ合う形になった。照れたのか「お菓子、もっとどうぞ!」と進められたのでお互いに顔を見合わせて笑ってしまった。
まったりとお菓子を食べたり、話をしたりして過ごしていたが今日は別で知りたい事もあったのを思い出した。
「なぁ、日吉」
名前を呼びながら席を立ち、本棚の所へ。
日吉はまだ座ったまま身体をひねらせて俺の方を見上げている。
俺は彼の趣味であるBLとおぼしき漫画を取り出して聞いてみた。
「お前はこの本どんな風に読むんだ?」
「・・・・どうって。結局は漫画ですから、普通ですよ?」
見た感じ、ソコまで冊数は無い。多分彼の事だから買うのが恥ずかしいって部分もあるんだろう。
先日、偵察と書店でこう言った本を見に行ったときに並べられた表紙に俺も驚いたからな。
タイトルもあからさまな物も多かったし、一端の男子としてコレ系の本は購入しづらいはず。エロ本とは、違った恥ずかしさだろう。
そういえば、日吉も普通のエロ本やグラビアを見たりするんだろうか?
頭によぎった疑問を振り払う。今日は日吉の趣味を寄りよく知りたいんだった。それはまた今度聞いてみよう。
「普通って?普段のお前の事が知りたいんだ」
「・・・・知りたいって、ホント普通ですって。他の本読むのと変わりないですって」
立ち上がって俺の横に立った日吉は本棚から一冊引き抜いて、「机で読んだり」と勉強机の椅子に座ってパラパラを漫画をめくって本を読む振り、
次にさっきまで座っていた座布団に座って「ちょっとお菓子摘みながら読んだり」、
「あと、ベッドで読んだりですかね?」
最後にゴロンとベッドの上に腹這いに寝転がって漫画をめくった。
こんな感じですねっと俺を見上げる日吉の横に俺も横になって、同じように漫画をめくってみた。
「・・・どうしたんですか?」
「今日は日吉の趣味の事をもっと知りたかったんだ。お前と同じ目線で。お前の好きな物をちゃんと俺も好きになりたいと思って」
俺の言った言葉に「そうですか」と返事をしてから続く言葉がなく黙ってしまった日吉の顔をチラリと見ると顔を赤くしていた。
無言で照れるなよ、俺も恥ずかしくなるだろうが。
でも、照れる日吉も可愛いなっと見ていると視線に気がついた日吉が慌てて漫画で顔を隠した。
「ちょっと、見ないでください!もう、漫画でも読みましょ。俺の趣味が知りたいなら読んでください。ほらっ」
慌てる彼を見て増々可愛いなっと笑って、言われた通りに本のページを開いた。
「なぁ、日吉は、元から男の事が好きだったのか?」
一緒にベットでゴロゴロと漫画を読んでいる途中にふとよぎった疑問を口にしてみた。俺の告白をOKするぐらいだし。
「べつに、男が好きなわけじゃ・・・」
「じゃぁ、女の方が好きなのか?でも、俺の告白に応えたじゃないか」
「男とかじゃなくて跡部さんだったから・・・・俺だって、あのとき驚いて悩んだりもしたんですからね」
「俺だったから応えた・・・のか?」
「・・・・・さっきからそう言ってるじゃないですか。もう、しつこいですよ。黙って読んでください」
怒ったように日吉は目線を漫画に戻してしまった。
でも、ほんのりと赤く染まった頬にソッとキスをしたら、キスされた頬に手を当てて「馬鹿、集中出来ないじゃないですか」と言うので再度口を寄せた。
end.
なんも進展してないけど、日吉くんの事を理解したい、日吉好きの跡部さんでしたw
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