ジロ+日/いいじゃん
ジロちゃんと日吉くんです。
カップリングの話ではないです、だらだらほのぼの。
二人とも可愛いよー。
- いいじゃん -
シトシトと雨が降ってる、6月に入ったばかりなのに同じように梅雨入りもしたので少し憂鬱。
窓からコートの方を見て溜息が出る。
今日も打てないじゃん。どうせ体育館で基礎練習とかになるんだろう。
教室に帰るかと思ったけど前から歩いてくる人物に近寄った。
「ひーよ!」
俺の呼びかけに顔を上げた日吉は沢山のノートを持って廊下を歩いてた。
「なんですか?」
少し一人で持つには量が多そうだったので、半分ほどもってやる。
「ね」っと笑いかけると「どーも」っと素っ気ない振りして言う。
俺、日吉のこう言う所好きだな。
なんか可愛い。
「これ、職員室持ってくの?」
「そうです、数学の先生の所に」
一緒に歩くと何となく俺のスピードに合わせてくる。
一人で歩いてる時は早足でサッサと歩いてくのにね。
一部では愛想がないとか言われてるけど、こいつ、ちょっと不器用なだけだし。
にっこりと笑うと少しはにかむように笑った。
前は気持ちが一杯一杯だったのか、あまり自然な笑顔を見せなかったのに、最近はよく日吉の笑った顔を見る。
やっと、俺たち三年と馴染んできたのかもしれない。
少し遅いけど、これが日吉のペースだもん。
「そういえば、今日メガネなんだ?」
「授業中はかけてるんです」
ちょうど階段にさしかかったので下から覗き込むとノートで少し隠された。
別に良いじゃん、減るもんじゃないのに。
「部活中はかけないの?」
「汗で滑るんで」
「へぇー。でも、ひよ可愛いよ?」
「・・・・・」
あからさまに理解出来ないって顔を浮かべてる。
あれー。同じ2年の鳳は可愛いって言うと嬉しそうに笑うけど、日吉は違うんだ。
「かっこかわいいよ?」
「・・・どっちなんですか、それ」
「え?両方の意味合いを兼ね備えてる言葉だしぃ」
笑いかけると「はぁ?」と気の無さそうな返事。
そこに丁度、跡部が歩いてきた。
「あ、おーい」
手を振るまでもなく、俺たちの存在に気づいた跡部が来て俺の肩を軽く小突いた。
「ちょっと、なにすんの?」
「おまえな、日吉を無理矢理手伝わせるんじゃねぇ」
「えー、俺がひよの手伝いしてんのに、跡部酷いぃ~」
「そうなのか?」と日吉の方を見る。
俺の事、どんな奴だと思ってんのホント。信じてよねぇ。
跡部の問いかけに、日吉はこくりと頷いて「運ぶの手伝ってくれてるんです」と言う。
「そうか。ジロー、タラタラ運んでないで早く持って行って終わりにしてやれ」
「ちょっとぉー。ひよと比べて態度が違うんじゃないの?」
「別にそんな事はない」
言うと、じゃぁなっと跡部は歩いて行ってしまった。
「えぇー、贔屓だしぃ。いくらひよの事気に入ってるからってずるいしぃ」
俺の漏らした文句を聞いて日吉がクスリと笑った。
「なになに、何が可笑しいの?」
「いや、仲良いなぁって」
「ま、仲は悪くないけど。アレは絶対贔屓だよ」
「そうなんですか?あれはジローさんに気が知れてるからじゃないんですか?」
俺にはそう見えましたっと続けて、俺を抜いて歩いて行く。
「ちょっとぉ。ひよー」
慌てて歩いて横に並んで顔を見ると、日吉はまた嬉しそうな顔をしてた。
「なんか、いいね」
「何がですか?」
「んー?なんでもない」
さっきまでの雨の憂鬱が吹き飛んだよ。
end.
日吉くんが気を許してジロちゃんに自然と笑顔を見せてるってのが、いいなって思って!
カップリングの話ではないです、だらだらほのぼの。
二人とも可愛いよー。
- いいじゃん -
シトシトと雨が降ってる、6月に入ったばかりなのに同じように梅雨入りもしたので少し憂鬱。
窓からコートの方を見て溜息が出る。
今日も打てないじゃん。どうせ体育館で基礎練習とかになるんだろう。
教室に帰るかと思ったけど前から歩いてくる人物に近寄った。
「ひーよ!」
俺の呼びかけに顔を上げた日吉は沢山のノートを持って廊下を歩いてた。
「なんですか?」
少し一人で持つには量が多そうだったので、半分ほどもってやる。
「ね」っと笑いかけると「どーも」っと素っ気ない振りして言う。
俺、日吉のこう言う所好きだな。
なんか可愛い。
「これ、職員室持ってくの?」
「そうです、数学の先生の所に」
一緒に歩くと何となく俺のスピードに合わせてくる。
一人で歩いてる時は早足でサッサと歩いてくのにね。
一部では愛想がないとか言われてるけど、こいつ、ちょっと不器用なだけだし。
にっこりと笑うと少しはにかむように笑った。
前は気持ちが一杯一杯だったのか、あまり自然な笑顔を見せなかったのに、最近はよく日吉の笑った顔を見る。
やっと、俺たち三年と馴染んできたのかもしれない。
少し遅いけど、これが日吉のペースだもん。
「そういえば、今日メガネなんだ?」
「授業中はかけてるんです」
ちょうど階段にさしかかったので下から覗き込むとノートで少し隠された。
別に良いじゃん、減るもんじゃないのに。
「部活中はかけないの?」
「汗で滑るんで」
「へぇー。でも、ひよ可愛いよ?」
「・・・・・」
あからさまに理解出来ないって顔を浮かべてる。
あれー。同じ2年の鳳は可愛いって言うと嬉しそうに笑うけど、日吉は違うんだ。
「かっこかわいいよ?」
「・・・どっちなんですか、それ」
「え?両方の意味合いを兼ね備えてる言葉だしぃ」
笑いかけると「はぁ?」と気の無さそうな返事。
そこに丁度、跡部が歩いてきた。
「あ、おーい」
手を振るまでもなく、俺たちの存在に気づいた跡部が来て俺の肩を軽く小突いた。
「ちょっと、なにすんの?」
「おまえな、日吉を無理矢理手伝わせるんじゃねぇ」
「えー、俺がひよの手伝いしてんのに、跡部酷いぃ~」
「そうなのか?」と日吉の方を見る。
俺の事、どんな奴だと思ってんのホント。信じてよねぇ。
跡部の問いかけに、日吉はこくりと頷いて「運ぶの手伝ってくれてるんです」と言う。
「そうか。ジロー、タラタラ運んでないで早く持って行って終わりにしてやれ」
「ちょっとぉー。ひよと比べて態度が違うんじゃないの?」
「別にそんな事はない」
言うと、じゃぁなっと跡部は歩いて行ってしまった。
「えぇー、贔屓だしぃ。いくらひよの事気に入ってるからってずるいしぃ」
俺の漏らした文句を聞いて日吉がクスリと笑った。
「なになに、何が可笑しいの?」
「いや、仲良いなぁって」
「ま、仲は悪くないけど。アレは絶対贔屓だよ」
「そうなんですか?あれはジローさんに気が知れてるからじゃないんですか?」
俺にはそう見えましたっと続けて、俺を抜いて歩いて行く。
「ちょっとぉ。ひよー」
慌てて歩いて横に並んで顔を見ると、日吉はまた嬉しそうな顔をしてた。
「なんか、いいね」
「何がですか?」
「んー?なんでもない」
さっきまでの雨の憂鬱が吹き飛んだよ。
end.
日吉くんが気を許してジロちゃんに自然と笑顔を見せてるってのが、いいなって思って!
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