古キョン/言いたいのに
つまらん話を書きました。意味不明を振り切ってゴミみたいな話です。
古泉くんが高校二年で学校を転校します。これからの人生、キョンくんをはじめSOS団の子とは会えないことになります。
まさに山もない、落ちもない、意味ないです。そして、萌えもないです。
- 言いたいのに -
彼にはごめんなさいを沢山伝えたい。
申し訳ないや、すみませんじゃない。少しだけ親密な距離での謝罪を。
今日を最後に僕はこの高校を去る。
特進クラスのイケメン超能力者と言う棚から下ろされる。
それが、僕たちが観察する対象の神の決断。
凉宮ハルヒという人物に僕は不必要の烙印を押されてしまったのだろうか?
どこで糸が繋がっているのか分からない。
僕は僕であることを精一杯に。
与えられた任務を遂行し、同時に学業も頑張ったつもりだ。
SOS団での僕の配役をそつなく演じて、時々、役のことも忘れて本当に心から笑ったこともあった。
彼女の提示する無理難題に応えることが重荷になったこともある、でも、楽しかった、面白かった、幸せだった。
何より彼と出会えたのは多分彼女が僕を見つけてくれたから。
運命とかよりも彼女のおかげ、なんて考えてしまうのは既に僕も洗脳されてるんだろうか。
前に彼が「お前、ハルヒのイエスマンで満足なの?」と言っていた。
だって、その時の僕は彼女が自分の世界の中心。
軸として回る僕らは衛生のようにぐるぐると回る、微妙な距離関係を保ちながら。
相手のことも僕のこともあまり知らない、友達とハッキリと繋いでいいのかも解らない関係。
気が知れてる他人よりは親しいぐらい?
その他大勢でない彼は彼女や僕らに近づいたり離れたりと自由に動く。
近づいてきたと思ったら怒って離れたり、遠くに感じたと思った次には凄く近くに体温を感じたり。
彼は走って行く。自分のスピードで。
僕の知る限り、彼だけが彼女にスピードを崩されずに走っていたと思う。
その辺に居る平凡な同い年の少年。
何か飛び抜けることも、著しい落ち度も感じない。平均的な彼は僕の世界の中心になった。
皆、自分の気づいてない所で顔色をうかがって距離を取っているのに自然と横に座る。
「距離が近い!」と言われたことがあるが、彼も距離が近い、心の。
身近に感じる生身の人間。他人と仲間と友達と恋人と全部を合わせ持つ。
でも、たいてい彼は笑って僕の隣に居てくれた。
喜怒哀楽を生ものと教えてくれたのも彼だろう。
僕が今まで沢山作り上げた偽物の喜怒哀楽。見えない気持ちの色んな温度を教えてくれた。
まだ二年しか一緒に居ない。せめてもう一年、同じ学校で過ごしたかった。
授業中は無理でも部活の時間に顔を見たかった。
もっとゆっくりと帰り道を歩けば良かった。
たまに寄り道をして、どちらかの家で話して、何処かへ遊びに行ったり、同じ布団で夜を過ごしたり、朝の日の光に目を細めて挨拶したり、喜んだ顔も怒った顔も悲しんだ顔も楽しんだ顔ももっともっと見ておけば良かった。
同じ時間を沢山過ごして、折角同じ学校で出会ったから一緒に卒業したかったな。
もちろん、彼女たちとの思い出も作りたかった。
でも、もう、それも無理だ。
一足先に共に過ごす時間が途切れる。
さようなら。もう会えないから、また明日も言えない。
いつもなら笑って手を軽く振って背を向けて家に帰れるのに。
さようなら、僕はもう皆と会えません。さようなら、僕はやはり凉宮ハルヒと言う力には勝てませんでした。
彼を信じたけど、彼女の方がどうやら強力だったみたいです。
さようなら、僕はもうSOS団ではありません。今後一切、顔を合わせることもないと思いますが、僕は彼が大好きです。これからも。
お世話になりました。
ありがとうございます。
end.
ごめんなさいは言えないまま。
古泉くんが高校二年で学校を転校します。これからの人生、キョンくんをはじめSOS団の子とは会えないことになります。
まさに山もない、落ちもない、意味ないです。そして、萌えもないです。
- 言いたいのに -
彼にはごめんなさいを沢山伝えたい。
申し訳ないや、すみませんじゃない。少しだけ親密な距離での謝罪を。
今日を最後に僕はこの高校を去る。
特進クラスのイケメン超能力者と言う棚から下ろされる。
それが、僕たちが観察する対象の神の決断。
凉宮ハルヒという人物に僕は不必要の烙印を押されてしまったのだろうか?
どこで糸が繋がっているのか分からない。
僕は僕であることを精一杯に。
与えられた任務を遂行し、同時に学業も頑張ったつもりだ。
SOS団での僕の配役をそつなく演じて、時々、役のことも忘れて本当に心から笑ったこともあった。
彼女の提示する無理難題に応えることが重荷になったこともある、でも、楽しかった、面白かった、幸せだった。
何より彼と出会えたのは多分彼女が僕を見つけてくれたから。
運命とかよりも彼女のおかげ、なんて考えてしまうのは既に僕も洗脳されてるんだろうか。
前に彼が「お前、ハルヒのイエスマンで満足なの?」と言っていた。
だって、その時の僕は彼女が自分の世界の中心。
軸として回る僕らは衛生のようにぐるぐると回る、微妙な距離関係を保ちながら。
相手のことも僕のこともあまり知らない、友達とハッキリと繋いでいいのかも解らない関係。
気が知れてる他人よりは親しいぐらい?
その他大勢でない彼は彼女や僕らに近づいたり離れたりと自由に動く。
近づいてきたと思ったら怒って離れたり、遠くに感じたと思った次には凄く近くに体温を感じたり。
彼は走って行く。自分のスピードで。
僕の知る限り、彼だけが彼女にスピードを崩されずに走っていたと思う。
その辺に居る平凡な同い年の少年。
何か飛び抜けることも、著しい落ち度も感じない。平均的な彼は僕の世界の中心になった。
皆、自分の気づいてない所で顔色をうかがって距離を取っているのに自然と横に座る。
「距離が近い!」と言われたことがあるが、彼も距離が近い、心の。
身近に感じる生身の人間。他人と仲間と友達と恋人と全部を合わせ持つ。
でも、たいてい彼は笑って僕の隣に居てくれた。
喜怒哀楽を生ものと教えてくれたのも彼だろう。
僕が今まで沢山作り上げた偽物の喜怒哀楽。見えない気持ちの色んな温度を教えてくれた。
まだ二年しか一緒に居ない。せめてもう一年、同じ学校で過ごしたかった。
授業中は無理でも部活の時間に顔を見たかった。
もっとゆっくりと帰り道を歩けば良かった。
たまに寄り道をして、どちらかの家で話して、何処かへ遊びに行ったり、同じ布団で夜を過ごしたり、朝の日の光に目を細めて挨拶したり、喜んだ顔も怒った顔も悲しんだ顔も楽しんだ顔ももっともっと見ておけば良かった。
同じ時間を沢山過ごして、折角同じ学校で出会ったから一緒に卒業したかったな。
もちろん、彼女たちとの思い出も作りたかった。
でも、もう、それも無理だ。
一足先に共に過ごす時間が途切れる。
さようなら。もう会えないから、また明日も言えない。
いつもなら笑って手を軽く振って背を向けて家に帰れるのに。
さようなら、僕はもう皆と会えません。さようなら、僕はやはり凉宮ハルヒと言う力には勝てませんでした。
彼を信じたけど、彼女の方がどうやら強力だったみたいです。
さようなら、僕はもうSOS団ではありません。今後一切、顔を合わせることもないと思いますが、僕は彼が大好きです。これからも。
お世話になりました。
ありがとうございます。
end.
ごめんなさいは言えないまま。
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