跡⇔日/終了のお知らせ
次は絶対ハッピーエンド書くとか言ったくせにハッピーエンドになりませんでした・・・・。
日吉君と別れて何年もたつ話です。日吉くん出てきません。
若干前作とリンクしてるかも・・・・?
前の→ あなたの手を取りたかった
日吉君と別れて何年もたつ話です。日吉くん出てきません。
若干前作とリンクしてるかも・・・・?
前の→ あなたの手を取りたかった
「お前と居ると安心する」
それは俺が彼に見せた最初で最後の甘えだったのかもしれない。
- 終了のお知らせ -
あとはボタンを一つ押せば全て終わったのに、俺はその一押しが出来なかった。
手の中の携帯の画面に表示された名前。
多分、その時までで一番電話をかけた人物。これからで塗り替えられた回数。
それまでと、これからを天秤にかけると、これからの方が圧倒的に大きい。
あの時、二十代だった自分は子供だった。
十代の時に考えていた二十代はもっと大人で、やれることの範囲ももっと大きいと思っていた。
想像していた大人にはなれなかった。慣れなかったと言うより大きくふくれすぎたイメージに追いつけなかっただけ。
これからに対する夢の自由度が大きいだけだったのが少しだけ現実へとピントが絞られたぐらい。
親の金で大学に入って、今後を多いに期待されている。
そして、その期待に応えて行きたいと自分自身も思ってた。
未来イメージには大好きな人とバリバリと働く自分が幸せそうに笑ってた。
ホント、俺たちは子供だったんだ。
大学の在学中に親に聞かされた将来の話。
自分の描いた物に強引に修正のペンが入った、それは滑稽で美しくなかった。
無理矢理に赤で書かれた中には自分の考えてなかった物が一杯あった。
簡単ではない。夢だけでは語れない色濃い現実が書き足される。
家族。会社、それを作り上げる多くの社員、仲間。
社会的立場に縛られ、世間体、環境、などなど。
夢と現実で一番大きく違ったのは一人の大切に人物にバツが書かれ、変わりにそんなに親しくもない人物の名前が追加される。
自分の名前の隣に書いた大好きな名前は、友達のカテゴリーに修正された。
部活の後輩の席に強引に戻された名前。
彼の名前を呼ぶのが大好きだった、それだけでも幸せだった。
一緒に笑って、泣いて、怒ったて、たまに嫉妬したりして共に過ごすはずだったのに。
想像では俺の隣にずっと居て、これからの俺をずっと見てくれる存在だったはず。
でも、自分のイメージでは出てこなかった一人が、今、自分の隣に居る。
結局の所、俺は日吉を捨てたのだ。
誰に忠告されることもなく、彼と別れると決断したは自分。
さようならも言わせてもらえなかった、今も、古い携帯に残る彼の名前。
消し去ってしまうのは簡単だったけど、消せなかった大切な時間。
男同士でなく、普通の恋人だった。
性別とか関係なく、愛していたし、することも他の恋人と何ら変わりがなかった。
部活のあとは一緒に帰った、イベントごとがあまり得意ではない彼と過ごした、
好きだと囁いて、戯れ合って、約束も喧嘩も一杯した。
夢の話も沢山した。
本やドラマのように好きだからってだけで丸く収まらなかった。
丸く収まることは安心でもあったが、同時に丸を選んだ自分が腹立たしかった。
あの時の決断が間違ってるかもしれないと何度も考えた、別れなかった場合、俺たちは本当に幸せになれたんだろうか。
妻のことも愛している、お腹の中に宿った自分の子供もこれからは愛して行くだろう。
でも、今も日吉が好きだ。
たまに古い携帯を取り出して名前をなぞるだけで、幸せと悔しさが襲ってくる。
別れてから日吉とは顔を合わしてないので、年を取った自分とは違って、想像の日吉は今も若い姿。
どんな大人になってるんだろう。
もうすぐ俺たちの付き合った時間と、離れた時間が同じになる。
電話の回数で言えば、既に日吉は下回っている。
寝室に入ってきた妻に「その携帯まだ取ってるの?」っと言われたが、何も返事出来なかった。
end.
イメージでは日吉くん中二から大学一年まで付き合ってた6年間の跡日です。
それは俺が彼に見せた最初で最後の甘えだったのかもしれない。
- 終了のお知らせ -
あとはボタンを一つ押せば全て終わったのに、俺はその一押しが出来なかった。
手の中の携帯の画面に表示された名前。
多分、その時までで一番電話をかけた人物。これからで塗り替えられた回数。
それまでと、これからを天秤にかけると、これからの方が圧倒的に大きい。
あの時、二十代だった自分は子供だった。
十代の時に考えていた二十代はもっと大人で、やれることの範囲ももっと大きいと思っていた。
想像していた大人にはなれなかった。慣れなかったと言うより大きくふくれすぎたイメージに追いつけなかっただけ。
これからに対する夢の自由度が大きいだけだったのが少しだけ現実へとピントが絞られたぐらい。
親の金で大学に入って、今後を多いに期待されている。
そして、その期待に応えて行きたいと自分自身も思ってた。
未来イメージには大好きな人とバリバリと働く自分が幸せそうに笑ってた。
ホント、俺たちは子供だったんだ。
大学の在学中に親に聞かされた将来の話。
自分の描いた物に強引に修正のペンが入った、それは滑稽で美しくなかった。
無理矢理に赤で書かれた中には自分の考えてなかった物が一杯あった。
簡単ではない。夢だけでは語れない色濃い現実が書き足される。
家族。会社、それを作り上げる多くの社員、仲間。
社会的立場に縛られ、世間体、環境、などなど。
夢と現実で一番大きく違ったのは一人の大切に人物にバツが書かれ、変わりにそんなに親しくもない人物の名前が追加される。
自分の名前の隣に書いた大好きな名前は、友達のカテゴリーに修正された。
部活の後輩の席に強引に戻された名前。
彼の名前を呼ぶのが大好きだった、それだけでも幸せだった。
一緒に笑って、泣いて、怒ったて、たまに嫉妬したりして共に過ごすはずだったのに。
想像では俺の隣にずっと居て、これからの俺をずっと見てくれる存在だったはず。
でも、自分のイメージでは出てこなかった一人が、今、自分の隣に居る。
結局の所、俺は日吉を捨てたのだ。
誰に忠告されることもなく、彼と別れると決断したは自分。
さようならも言わせてもらえなかった、今も、古い携帯に残る彼の名前。
消し去ってしまうのは簡単だったけど、消せなかった大切な時間。
男同士でなく、普通の恋人だった。
性別とか関係なく、愛していたし、することも他の恋人と何ら変わりがなかった。
部活のあとは一緒に帰った、イベントごとがあまり得意ではない彼と過ごした、
好きだと囁いて、戯れ合って、約束も喧嘩も一杯した。
夢の話も沢山した。
本やドラマのように好きだからってだけで丸く収まらなかった。
丸く収まることは安心でもあったが、同時に丸を選んだ自分が腹立たしかった。
あの時の決断が間違ってるかもしれないと何度も考えた、別れなかった場合、俺たちは本当に幸せになれたんだろうか。
妻のことも愛している、お腹の中に宿った自分の子供もこれからは愛して行くだろう。
でも、今も日吉が好きだ。
たまに古い携帯を取り出して名前をなぞるだけで、幸せと悔しさが襲ってくる。
別れてから日吉とは顔を合わしてないので、年を取った自分とは違って、想像の日吉は今も若い姿。
どんな大人になってるんだろう。
もうすぐ俺たちの付き合った時間と、離れた時間が同じになる。
電話の回数で言えば、既に日吉は下回っている。
寝室に入ってきた妻に「その携帯まだ取ってるの?」っと言われたが、何も返事出来なかった。
end.
イメージでは日吉くん中二から大学一年まで付き合ってた6年間の跡日です。
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