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跡日/甘過ぎやしませんか?

視点をころころ変えるので、読みづらいです、すみません!
跡部さんが不安になって日吉君の気持ちを確かめる話です。
ダラッとしてます。
あと、勝手にジロちゃんと日吉くんが幼馴染み設定でお願いします。パロ?


- 甘過ぎやしませんか? -


日吉とは一歩ずつ歩んで行きたい。
恋愛の事は鈍感で、中学生男子とは思えないほどウブ。
大事にしたいとは思っていたのに・・・。

(跡部視点)
その日、日吉を家に招いて、お菓子とお茶を振る舞って
部活などで一緒に居るときのようにテニスの話に花を咲かせ、
いつもと変わらない休日を過ごしているだけだったのに。
テニスの話以外では日吉の口からよくジローの話を聞く。
家も近く幼馴染みというのもあり、部活後、日吉と帰ろうとするとジローも一緒に居たりする。
でも、同じ部活の仲間であり、日吉の幼馴染み。
俺自身もジローは天然のようで鋭い勘を持ち合わせ、キャラクターも憎めない存在。
俺と日吉が付き合っているのも多分バレているが、邪見にも出来ないので家路を共にたどったりする。
最近は恥ずかしがってばかりの日吉も二人のときは人目を気にしつつも手を繋いだりする。
付き合いだして大きな前進だ。
時々、ジローはわざと俺たちの間に入ってくるようにも感じる・・・。
日吉がジローの事を話しているのに自分の考えに気を取られていたはずなのに、たまたま耳が拾い上げた言葉。
「あの人ったらいきなりエッチな本を貸してあげるよって家に来るんですもん」
友達同士の笑い話だったんだろう、でも、話半分に聞いていた俺は驚いた。
どういう流れでジローが日吉に本を貸そうと思ったのかは分からない。
恋愛ごとには無頓着で、恥ずかしがり屋の日吉にいかがわしい本を貸しただと・・・?
日吉を見れば、俺が驚いてるのに気づいてないらしく「本当に何しにきたんでしょうね」と、言う口元が笑っている。
馴染みの相手に対する安心と呆れが混ざった、柔らかな顔をして。
小さく胸が痛んだ。
「おい、それ使ったのか?」
「・・・・え?」
考えもしなかった俺の質問に日吉が戸惑いを声に出す。

(日吉視点)
日吉からしたら何気ないふりで、ちょっとした話のつもりだったのに跡部の真剣な顔が見つめてくる。
中学生にもなれば部室で先輩たちが兄から貰ったとかいって水着の写真集や少しエッチな本が回ってきたりする。
自分はあまり興味が無いので話には参加しない、でも、最近の出来事として何となく話題にしただけなのに。
ジローが突然持ってきた本がそんなに嫌だったのだろうか、その時は多分ジローからの好意だろうが丁寧に返した。
しかし、跡部がその手の話が嫌いだとは知らなかった。
そして、自分で口にした話なのに今更照れて頬が熱くなった。
「・・・・ごめんなさい」
嫌いだったのだと考えて、とりあえず、謝罪の言葉を零した。
それが裏目に出たのか、怒ってるような悲しい顔をした跡部の顔が近づいてくる。

(跡部視点)
日吉は小さな声で「ごめんなさい」と言った。
それは、本を使った事に対する謝罪なのかと思った。
俺がゆっくり進めたいと思っていても日吉も一端の男で、女性を見て抜いたりするのだと、赤い顔を見つめながら考えた。
一応は俺たちの関係は恋人同士となっている、でも、いつ日吉の前に好みの女の子があらわれて連れ去られてしまうかもしれない。
性的な事に無頓着で、真っ白だと描いていた自分の中の日吉像は想像に過ぎなかったのだ。
胸の奥で燃える気持ちに俺は名前をつける事が出来る、これは、嫉妬だ。
怒ってるんだか悲しんでるんだか。それ以外にもゴチャゴチャとわいてくる気持ちを全部混ぜて、自分でも酷い顔をしているのは容易に想像出来る。
そっと口を寄せて軽くキスをした。酷く驚いている日吉の顔。
状況が把握出来てないんだと普通なら判断する顔なのに、その時の自分は悪い方に考えてしまっておさまりが利かなくなってしまった。

(日吉視点)
「そんなに、嫌だったか?」
話かけても跡部の突然の行動に追いつけない日吉は無言で首をふるのが精一杯だった。
自分に合わせて、手を繋ぐのだって了解を得て、優しく順を追って恋人の仲を育てていると思っていたのに急にキスだなんて。
驚いて詰めていた息が溜息みたいに重たく零れた。
「やっぱり、俺と付き合うのは嫌か?」
「え?」
「女の子との方が良いか?」
変わらず表現しづらい複雑な顔をして跡部が問いかけてくる。
そんな事無いのに。憧れだけでなく小さく息づいた淡い恋を自覚して、折角両思いで付き合う事になったのに。普段の自信は何処へ行ってしまったんだろう。
「・・・俺、跡部さんが良いです。女の子とかそんなんじゃなくて、跡部さんが」
恥ずかしいと照れが出そうだったけど、顔を見れば照れずに伝えれた。
返事をきいて、やっと表情が戻った。
グッと引き寄せられ、胸に顔を押し付けるかたちになった。そっと背に回した手で背中を撫ぜてやると
「俺も、お前が良い」と、言ってくれた。
「はい」と言うだけで、息で熱くなった服の熱がじんわりと頬に触れた。




end.
本当は嫉妬した跡部さんにフェラされる話書きたかったのは内緒(サイテー)。
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