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跡日/セット

「日吉くんの期待」「ステップ」「ジャンプ」の続編です。
一応リンクを。
日吉くんの期待ステップジャンプ
やはり、腐男子の日吉くんです。つか、男の娘嫌いな方、注意してください!
自分で書いてて気持ち悪い×

苦手な方はスルーしてください。

- セット -


部室でギャーギャーと騒ぐジローが日吉に無理やりアイドルの写真集を押し付けていた。
普段、女性に無関心でポルノ雑誌の回し読みにも関与しない日吉が珍しくジローの雑誌を鞄にしまうのを見た。
珍しいなっと思いつつも、日吉がそういったものに興味が無いと本人から聞いた事も無かったし、
腐男子だからと言って、ゲイであるのが普通ではない。
なんの流れか俺の告白に答えた日吉だが、女性が好きな部分もあるのかもしれない。
やっぱり、女の子の方が付き合いたいとか思っているのだろうか。

「跡部さん?」
ぼんやりしていた。日吉が、やっぱり付き合うのなら女の子がいいです、なんて言うのを想像したら止まらなくなった。
横から日吉が心配そうな顔で俺の顔を覗き込んでくる。
どうしたんですか?っと声をかけられて正直に伝えれない。
お前を手放したくないって、惚れ込んで独占したくない。誰にも渡したくないんだ。
そして、いつか正気になって「やっぱり無かった事にしてくれ」と言われる事を考えてネガティブになってるなんて。
いつもの自信は何処へ行った。これも、惚れた弱みなのか?
「日吉・・・・」
「なんですか、覇気がないですよ。みんな帰りましたよ、大丈夫ですか?」
心配のせいなのか、普段は俺に触れるのさえ恥ずかしがるくせに伸ばされた手が背を撫でる。
「なんでもない、少し考え事をしていたんだ」
「・・・そう、ですか」
「あぁ、帰ろうか」

帰り道で明後日の土曜日に日吉の家に行く約束をした。
俺の元気の無いのを感じ取ったのか声色に心配が含まれている。
勝手に想像して、勝手にネガティブになってるのに・・・。

*****

日吉の家にやってきた、玄関先で待つように言われて奥からかけてきた日吉が「いらっしゃい」っと笑いかけてくる。
「お邪魔します」っと返事をし、手に持ったお土産を差し出す。
「すみません、どうぞ上がってください。今、お母さんも出ているのですぐにお茶の用意しますんで、部屋で待っててもらえますか?」

日吉の部屋は変わらずキレイに掃除がされ、無駄なものがあまり無い。
部屋にも、その人の性格が出るものだ。
でも、本棚の隅にきちんとに並べられたBL本は痛々しい。
ざっと部屋を見て枕元に先日ジローに押し付けられていた写真集を見つけた。
手に取ってペラペラとめくっていく。
プールや海で水着姿の女の子が笑っているものばかり。
この子が日吉の好みなんだろうか。っとまた思考に捕われそうになった所に日吉の声がした。
扉を開けてやるとお茶とクッキーの皿をお盆にのせたものを持っている。
「両手が塞がって開けれなかったんです、ありがとうございます。」
「あぁ、気にするな」と言うと日吉の視線が俺の手元に向いているのに気づいた。
「それ・・・」
手に持ったお盆を机においてから日吉は恥ずかしそうにはにかんだ表情を浮かべる。
「跡部さん、見ました?」
「・・・あ、少しだけ」
お前の好みなのか?っと問いたいのをグッとこらえた。
「あの、どれが好みですか?」
「は?」
「えっと、跡部さんの好みの水着」
「え?」
好みの子ではなくて、好みの水着・・・?
「俺が着たら気持ち悪いと自分でも思うし、実際買うなんて出来ないんですけど。想像だけでも。」
日吉がまた俺の分からない事を口走り始めた、理解が出来ない。頭が動かない。
これはもしかして、あれか?
初めて日吉の家に行った時に言っていた「男の娘」ってやつなのか?
「跡部さんの好みの水着知りたいです」
絶対着ませんけどっと言われても手の中の雑誌のような水着を着た日吉を想像してしまった。
しかも、少し興奮を覚えた自分がいたたまれない。
水着を無理に着た日吉に対してでなく、日吉の身体に反応したと弁解しておく。
少しだけ、頬が熱くなった。
「俺は、」
「はい」
「好みとかでなく。俺はこんなのを着たお前じゃなくて、お前自身が好きだから良いんだ」
「・・・・・・そ、うですか」と、目をそらす日吉は耳まで赤くさせている。
着ないって言ってるのにっと呟きながら写真集を取られた。
「お前は、理想のあるのか?」
「別に。俺は跡部さんの好きなものが知りたかっただけです・・・」
「なぁ、それ使ったか?」
「は?見ましたけど?」
「違う、使ったかどうかだ」
俺の言っている事を理解したのか、少し怒った顔をして睨んできた。
「・・・・・・・・バカっ、使ってません!俺にはあんたが居るのに」
「・・・へぇ、俺が居るのに」
自分の失言に日吉はハッとして、また顔を真っ赤にさせた。
ついさっきまで日吉が女の子が好きだと言うんじゃないかと心配していたはずなのに、嬉しくて顔が緩む。
「っ・・・・!もう、この話は終わりです。お茶どうぞ。クッキーもどうぞ!」
顔を隠すように後ろを向いた日吉を抱きしめて「俺もお前が居れば良い」と囁いたら振り向いた真っ赤な日吉が何か言いたげに口を開いたが何も出てこなかった。

「いただきます」っとキスを一つ落とした。



end.
いただきますの後はまた挑戦します。(アナルセックスを←ヲイ)
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